コラム フローチャートにはあらわれない可愛さ
猫のなつめさんらしい間抜けなフローチャートが出来上がった。数年前、ソニーがアイボというペットロボを作って売っていた。どうも動きがもっさりしていて買う気にはならなかったのだけど、それ以外にもペットとしてどうなのかと思ったことがあった。
良い子すぎるのだ。見ているとどうも、飼い主を困らせるような事をしない。家電量販店で見てただけだから実際は電池の液漏れとかで困らせてくるのかも知れないが、おおむね良い子だった。でもペットというのはある程度煩わしい事がある方がかわいいように思う。
エサの時間でもないのにエサをねだるとか、トイレの掃除をしなきゃならないとか、寝てると頭突きで起こされるとか。
そういう自由さはなかなかフローチャートやプログラムでは表現しずらい。上のフローチャートは乱数を1から3までしか使ってないけど、実際の猫は常に乱数を生成してるような挙動をして面白い。
そんな複雑さやカオスを単純なフローチャートに落とし込むのもまた面白い。単純から生まれるカオスと、カオスを観察することで見えてくるシンプルなルールの表裏一体感が楽しいのだ。 |