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土曜ワイド工場
 
牛乳の代わりに海のミルクを使う

昼食タイム

朝食の後は昼食だ。
戦国時代あたりは昼食を食べる習慣はなかったそうだが、僕はデジタル世代なので、昼食としてホットケーキを食べる。ホットケーキは、牛乳を使うし、焼きあがったものにはバターをのせる。今回の企画にはピッタリな料理だ。


ホットケーキの生地を作る

牛乳(牡蠣)を入れたが馴染まない

「牡蠣=牛乳」なのだが、牡蠣はホットケーキミックスに全く馴染もうとしない。反抗期みたいなものだろうか。あるいは我が強いのかもしれない。世の中にはいろいろな牛乳があるので、こんな強気な牛乳があってもいいのかもしれない。


焼く

焼き始めると磯臭い匂いと甘ったるい匂いが漂った。
ホットケーキを生まれて初めて作ったのがこれだとしたら、ホットケーキは戦国時代くらいからある日本の食べ物なんだろう、と思っただろう。漁港のような素朴な磯臭い匂いなのだ。


焼きあがったらバター(アボガド)をのせ、シロップをかける

朝食のカフェオレといい「牡蠣=漁港」な気がする。
ということは「漁港=牛乳」と言う図式も成り立つ。だからなんだと言われると小一時間悩み、何でもないですと言うしかないのだけれど、いい意味で牡蠣は漁港だ。


完成

ちょっと(かなり)焦げているように見えるが、牡蠣に火を通そうとするとこのような色になってしまったのだ。

それはあきらめてホットケーキを口に運ぶ。とたんに口の中に漁港の磯臭さが広がる。漁港の近くのお土産屋さんで売られているせんべいってこういう味だったと思った。戦国時代の人が食べていそうな素朴な味だ。


焼きあがっても馴染まない牛乳(牡蠣)

バターとしてのアボガドは、フレッシュさを遺憾なく発揮していてホットケーキにはこちらのバター(アボガド)も合うのだと実感した。しかも、俺が俺がのような主張の強さもなく、牡蠣の漁港感が全く損なわれていない。むしろ、そこを崩して欲しかったが、トータルすると美味しかった。年2くらいのペースで食べたい一品だ。


美味しいぜ!

アボガドの良さが生きた夜

日も暮れたので、今度は夕食だ。
なんだか一日中、食べてばかりだ。僕はこの食事の時間がもったいないと思い普段は1日1食という生活を送っている。人生の大切な時間を食事にばかり当てるのは無駄なのだ。

そのため、この日3食しっかり食べたらすっごく幸せだった。いったい何が「そのため」なのだろう。単なるケチンボなだけだ。時間なんて気にしたことが無い。


バター(アボガド)を炒める

本日の夕食はバターライスを使ったオムライスだ。
オムライスの卵はフワフワだけれど、アレは卵に牛乳を混ぜると容易に作ることが出来るらしい(卵2つに100ccの牛乳)。バターライスは、バターでご飯で炒めたもの。これまた今回の企画にピッタリの料理だ。


バターでご飯を炒め器に盛る

その後、卵に牛乳(牡蠣)を入れてフライパンで焼き、さきのご飯の上に盛る

バターライスを器に盛った後は、卵を素早く炒める。

相変わらずこの牛乳は我が強くて卵と絡まない。ただし、今までで一番牡蠣にふさわしい料理をしているようにも思える。フライパンにのせると実に美味しそうな匂いが漂った。

炒め終わると、先のバターライスの上にのせて、オムライスの完成だ。


完成!(器のわりに量が少ないのが見た目が悪い原因だと思う)

オムライスの完成だ。
上の写真では「食べかけ」みたいに思われるかもしれないが、出来たてホヤホヤのオムライスだ。見た目はともかく、いい匂いが漂い味への期待も高まった。とんでもない美味しい料理を作ってしまった気がした、見た目はともかく。


バターライスの緑色が素晴らしい(後日また作った時の写真、牡蠣は高いので見送った)

食べてみると、バターライスの美味しさが素晴らしく、この後も何度も作ってしまった。本当のバターライスのようなバターのしつこさがなく、さっぱりしていて、アボガドの自然な甘みがお米の美味しさを引き出している。今まで食べた料理の中でも20本の指に入る美味しさだった(もちろん5本の指にも入ります!)。


美味しい!

牡蠣を使った卵の部分も文句なく美味しい。
正しい牡蠣の料理の仕方だと思った。漁港っぽい感じがよい方向に転じていてバターライスともよくあう。牛乳を入れた時のような卵のフワフワ感は限りなく0だけれど。

お似合いのカップルとはこのことだ、と思うくらいに全てがベストマッチングだ。

これからカップルを褒める時は「牛乳の代わりに牡蠣を卵に混ぜ込み、バターの代わりにアボガドを使ったバターライスのオムライスのようなカップルですね」と言いたい。本当に美味しかった。


美味しいぜ!

違う料理になる

「牡蠣=牛乳」という前提のもと料理を行ったが、出来上がりは違う料理になっていた。しかし結果としてはどれも美味しくてよかった。海のミルクといっても牡蠣が牛乳の味というわけではないのだ。栄養的な話なのだ。

そうは言うものの淡い期待を持って、大豆を焼いてみた。
大豆のことを「畑の肉」と言うので、大豆をステーキのように焼いて食べたら、肉を食べているような気がするのではと思ったのだ。

実際に焼いた大豆を食べてみると、ビックリするぐらい大豆だった。
やっぱり大豆は大豆なんだと思った。肉より断然、大豆が安いので期待していただけに残念だった。

でも、匂いだけは肉だったので驚いた!

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