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はっけんの水曜日
 
これが“漁師のボトルシップ”だ


最近、なぜかボトルシップのことを考えていた。

そしてこれまた唐突だが、釣り船のプラモを焼酎「大五郎」のボトルに入れたら、漁師に似合うボトルシップになると思った。なぜそういう思考の流れになったかは全く覚えていない。そんな細かいことを、海の男がちまちま覚えてられるかってんだ。

さっそく作ってみるとするか。がはははは!

乙幡 啓子



人生初プラモは漁船

釣り船・漁船のプラモはないかと探していたら、あった!業界初の漁船プラモだそうだ。アオシマの「大間のマグロ一本釣り漁船 第三十一漁福丸喫水線モデル」である。

大間のマグロ一本釣りの様子は、テレビでも実に頻繁に見かける。1匹何百万の宝石を、知恵と体力と気力を絞って追いかけるさまは、男でなくとも興奮する。「大五郎」にはぴったりだ。


このパーツの細かさ・多さにも興奮、というか驚愕する。

今や模型マニアの街として話題の、立川のデパートで買いました。
よくわからないパーツ群の中で、これだけは一目瞭然だ。漁師とマグロ。

おお、大漁旗!ぐっとくるデザインたち。
「大漁旗仕様」!といちいち騒ぐ。

いつまでも眺めていないで、制作に移るか。実はプラモ作り、当方最初から最後までやるのは初めてなのだ。どれくらい時間がかかるか、どんな準備が要るのかなど、よくわからない。とにかくは説明書と首っ引きで、必要なパーツからニッパーで切って組み立てていこうじゃないか。

と、その前に…この船が果たして「大五郎」に格納できるのだろうか?

人生初の大五郎

「この船が果たして「大五郎」に格納できるのだろうか?」などと、今頃言っててどうなんだという話ではある。もし入らなかったら、3500円ほどしたプラモはどうなる。

事前に近所の酒屋数件を回って、プラモに合うサイズの大五郎を探したのだが、2.7Lの商品しか置いていなかった。その大きさではきついのだ。その上の容量、4Lのものがぜひ欲しい。

量販店では他の銘柄で4Lのものを置いていたが、ここはぜひ「大五郎」で行きたいんだ!あくまでイメージの問題だ!

仕方がないので、ネットで4L大五郎を扱っている店を探し、即日発送で購入した。人生初の大五郎である。


4Lの大五郎を「なるべく早く送って」とお願いする40女、どうですか。

ボトルにも荒波が立つ!これぞボトルシップにふさわしい。
しかし背面に不安材料が…

そして、当然入りません。

もちろん、本来のように全てボトルの中だけで組み立てるのは無理だと初めからわかっていた。幸い、大五郎はペットボトルである。ならどっか切ってまるごと入れればいいよね。

まるごと入れるにしても、「背面の取っ手」による大きなへこみが気になるわけだが、ここは海の男方式で、気にせず豪快にとりかかってみることにした。


でも組み立ては実にちまちま進むのだ。
ライトなんか、この小ささだ(しかもガラス部分とパーツが分かれている)。

デカール貼り、一からちゃんとやってみたかったんです。
塗料を買うのをケチったら、漁師の顔のカラーが不足し、まさに飲みすぎ状態となってしまった。

人生初の大五郎

ひとまず完成。3日間フルに使ってしまった…


わかるだろうか、大五郎の内部と漁船のおおまかな形が、だいたい合っている!

工程の多さと、着色の難儀さ(スプレーじゃなく手塗りしたので手間がかかりすぎた)で、ここで3ページ分くらい大変な目にあったことを記しておく。とにかく、突出して高い大漁旗のポール以外は全て組み終わった。

上の写真からもわかるように、この状態ならなんとか格納できるように見えるが、さてそこまではどうやって入れよう。


まずは底を切り取るか…
で、横倒しにして入れる、と。

本当はこのようにしたかったところだが…
本来の場所ではないが、せめて数枚。見た目だけでも派手に。

細い、小さいパーツが取れてしまわないよう、細心の注意を払ってそーっと押し込むと、ほとんど衝撃を受けずに奥まで格納できた。船底とボトルとをテグスで結んで固定し、ボトルの底を元に戻して、「漁師のボトルシップ」が完成した。

めでたいったらない。

波打つ「大五郎」のラベルの上から、荒くれ漁師がにらむ(顔色は悪い)。

景気のいい様子がボトル越しに(この綱は想像で付け足した)
オレもいつかは数千万のアイツを…とロマンに浸る海の男再現シーン。

海の男、海の男と、取り付かれたように繰り返したが、あくまで勝手なイメージです。豪快、かつ繊細な男の趣味としていかがでしょうか。

台所には、とりあえずボトルを空けるために出した4Lの焼酎が、いろんな鍋に入って待っている。

この冬は寒くなりそうだ。大五郎でちびちびと暖をとることにしよう。

先週からの告知のとおり、大阪・梅田の赤い観覧車が埋まった建物で、乙幡も参加するグループ展があります。
関西方面にお住まいの方、ぜひいらしていただければ幸いです。

7組のアーティストによる7つの愛のかたち「愛の秘密工作室」@HEP HALL
http://www.hephall.com/

【日時】2011/1/29(土) -- 2/13(日) 11:00-20:00
【料金】入場無料

ちなみに全部新作ですが、今回作った「漁師のボトルシップ」は展示しません。愛、にしては幅がありすぎ。


 
 

 

 
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