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ひらめきの月曜日
 
漬物をステーキにして食べる


なかなか減らない。お裾分けなどして、これでもかなり減りました。最初は後のサイズの容器に満杯だった。手前はサイズ比較の携帯。

昨年末、岐阜在住の親戚から大量に白菜の漬物を貰いました。ご飯に、酒の肴にと美味しく食べています。美味しく食べてはいるものの、なにしろ量が多い。毎回大量に食べる訳でもなく、これがなかなか減りません。

さて、どうしたものかと考えていて、確か岐阜には「漬物ステーキ」なる家庭料理があることを思いだしました。それを作れば味が変わって、漬物消費が進むかもしれない。

ということで、漬物ステーキを作ってみたいと思います。ところでどうやって作るんだ?

馬場吉成



まずは食べてみよう

漬物ステーキのことを調べると、レシピや写真が結構ありました。ウェブマスターの林さんも食べています

作り方は、鉄板で漬物を焼いたら味噌や醤油で味を調える。卵でとじて鰹節などをかけて出来上がり。簡単です。早速作ってみるのもいいですが、出来ればまず現物を食べてみたい。探したところ、都内でも食べられる店があったので行ってきました。


「元祖鶏ちゃん焼の店 ねじべえ 池袋東口店」。都内近県に何店舗かあるようです。

岐阜県の郷土料理である「鶏ちゃん焼」をメインにした「元祖鶏ちゃん焼の店 ねじべえ」。こちらで漬物ステーキを食べることができました。ちなみに、鶏ちゃん焼は1950年頃から岐阜県で食べられているB級グルメだそうです。


飛騨地方のお土産屋などでよく見かける「さるぼぼ」が入り口で向かえてくれる。
漬物ステーキありました。

お店について漬物ステーキをまず注文。ビールなど飲みつつ出てきた漬物ステーキがこちら。


ステーキ?白菜の卵とじ?とりあえず旨そう。

出てきた漬物ステーキは、見た目はステーキというより白菜炒めの卵とじです。


肉は無し。白菜、卵、ネギ。実にシンプル。

食べてみると、白菜の漬物が炒められて程よく油を含み、卵と上手く合っています。この漬物ステーキではバターが使われているようで、その甘味と塩気が良い感じに味を足していました。なかなか旨い。

こちらの店の漬物ステーキはサッパリとした浅漬けの漬物でした。元々漬物ステーキは熟成が進んだ古い漬物の再利用の意味があったそうで、乳酸菌の酸味の利いた漬物が使われることが多いそうです。

そして、なぜステーキかと言えば、単にステーキが出てくるような鉄板の上で焼いているかららしい。昔は朴葉の上で焼いていたそうです。


こちらが鶏ちゃん焼。ジンギスカン鍋で鶏肉とキャベツ、その他各種野菜などを特製のタレで焼いて食べる。これはかなりオススメの味。

 

よりステーキに近づけてみよう

名前はともかく、漬物ステーキは酒にもよく合うので、居酒屋メニューとしてあればまた頼みたい一品でした。そのままで食べることが多い漬物も、ちょっと料理すると随分味が変わってより美味しくなる。自分でも漬物ステーキを作って残っている漬物の消費に励みたいと思います。この際少しオリジナルな漬物ステーキを作ってみましょう。


材料は生椎茸、胡桃、小麦粉。もちろん漬物。家にある発酵熟成が進んだタイプの白菜漬け(カブ入り)。

漬物ステーキは、盛られている器がステーキに使うような鉄板皿なのでステーキと言われているとの話。ならば、より見た目や食感をステーキに近づけて「ステーキみたいな漬物」を作ることに挑戦してみます。そこで漬物以外に用意したのが生椎茸とクルミと小麦粉。あと、醤油とミリン。


まず椎茸とクルミを微塵切り。
そこへ刻んだ漬物を投入。

小麦粉と少しの水を入れて混ぜ合わせる。お好み焼きの感覚。
これをごま油をひいたフライパンに固めて焼く。

精進料理のレシピ本を見ると、肉のような食感を出す為に椎茸やクルミを使った物があるので、今回はその方法を取り入れてみました。単に椎茸やクルミを刻んだ漬物の中に入れてもバラバラになるので、つなぎとして小麦粉を使います。

お好み焼き風にして焼いたら肉のような形になる。そして、焦げ目がついたところに醤油とミリンのタレを絡めて色をつければ、食感、見た目、全部においてもうステーキなんじゃない!と、思った訳です。


あれっ?崩れてきた。
焦げ付いてきたし。

ということで、調理を進めていくと、どうも小麦の量が足りなかったのか上手くまとまらずバラバラと崩れてきました。おや?

とりあえず気にしない。そして、それを形にしようと寄せているうちに焦げ付く。あれっ?でも気にしない!


なんだこの異様な物体は!

そんなこんなで、とりあえず全体的に火が通ったであろうという時点まで焼いて、醤油とミリンのタレを絡めて出来ました!ステーキのような漬物!おおっ、こりゃもうどう見てもステーキ・・・

じゃない!全く別物だー!むしろ食べ物から見た目離れた!

はい、失敗ですね。やれやれ、どうしたものか。

 

見た目だけでもなんとかするか

もう、こうなったら無理やりにでもステーキのようにしてしまおう。世の中見た目というのは大事です。まずは形だ。


ほら、第一印象から決めてました!ってあれですよ。形よければなんとかなる。

おっ!肉だ。ロースか?今、「どこが?」と言った人。10歩ほど下がってもう一度見なさい!肉に見えるから!

スプーンで形を整えて肉のようにしてみました。茶色い焦げ目がもはや肉。ええ、私の目にはもはや肉ですね。もう一押ししておきましょう。


付け合せにジャガイモのとニンジンを添える。もはや湯気が立ち上るステーキだ!

もうこれはステーキとしかいいようのない見た目。まだ見えないという人はもう一歩下がって目を細めましょう。見えるから!


フォークとナイフで食べればもはや完璧なステーキ。

さて、すっかりステーキに見えたところでフォークとナイフを用意。


肉にワインはいかがですか。

飲み物も用意してみました。写真がだんだん離れているように見えるのは気のせいです。


わー、ステーキだー!

ナイフを入れると驚くほど柔らかい肉のようです。所々繊維が当たるような気もしますがそれは気にしない。さあ、食べてみましょう!


肉!と、思う!

な、訳ねーか。かっちり炒めた漬物だな。

いずれにしろ、漬物ステーキは美味しい

結局のところ、変な色気を出して作ってみた自作漬物ステーキは失敗に終わりました。ただ、味そのものは良かったです。これからは漬物をどんどん炒め物に取り入れていきたい。

そして、今度漬物ステーキを作る時は無理やりステーキに近づけようとはせず、そのままを普通にフライパンで作ります。ステーキ用の鉄板皿が無くても漬物ステーキは漬物ステーキ。きっと美味しく出来るでしょう。とりあえず、残りの漬物も減るし。

無理やり漬物ステーキは日本酒によく合いましたよ。

 
 

 

 
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