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はっけんの水曜日
 
地引網が大好きだ(2008〜2010年ダイジェスト)


真冬にこそ思い出したい海での一日×3回分。

2005年から毎年一回、友人知人にその友人などが千葉の海岸に集まって、みんなでエッチラオッチラ地引網を引いている。もちろん漁師さんの手伝いとかではなく、漁師さんに網を用意してもらってのレクリエーションとしてだ。

私にとっては年に一度の遠足兼運動会となっているこのイベント、2007年におこなった様子は以前「地引き網が好きだ」という記事で書かせていただいたが、今回はその後の三年分を一気にダイジェストで紹介したいと思う。きっと網が引きたくなるはず。

玉置 豊



2008年9月8日の地引網

この年の地引網は、例年通りの場所で9月8日におこなわれた。去年は6月だったのだが、季節が変わると獲れる魚も変わってくるので、毎年開催時期をずらしている。ちなみに今回の狙いは肝のおいしいカワハギだ。

天気は上々で9月とはいえ海の水も温かく、余裕で泳げそうな陽気である。地引網は天気次第の遊び。イベント一週間くらい前から延々と天気を気にしていたので、晴れてくれて本当にうれしい。

だいたいメンバーが集まったところで、ちょっとづつ顔なじみになってきた毎年網をお願いしている漁師の方に、いつものように網の引き方をレクチャーしていただき、今年も地引網がスタートした。


ボチボチと集まってきた友人知人達。ここで年に一回会って網を引くだけという関係の友人もいる。
早めに来て先に魚を釣っていた参加者も何人かいた。

網の引き方講座がはじまると、「今年もこのときが来たか!」とワクワクしてしまう。
ここの漁師さんは、地引網が始まる前に新鮮な魚介類を大量にくれるので、魚が獲れなくても食料としては困らないのがうれしい。

船が網を張りに出発。沖にいって逆Uの字に網を張っていく。「地引網の仕組み」は義務教育に入れてもいいと思う。
半分に分かれて左右から網を引く。ここでの地引網が好きすぎて、あのマンションが売りに出ていないかと調べたことがある。

みんなで網を引くという行為が運動会の団体種目みたいでおもしろい。
あ、タコ。

 

この年はクラゲが大漁だった

みんなで網を引っ張るロープがかなり重く、これは大漁だろうと胸を躍らせたのだが、あげてみれば中身はほぼクラゲというガッカリな年だった。しかも刺すタイプだし。

この時期、海岸で網を引けばクラゲが入るなんて、よく考えれば当たり前か。それでも狙っていたカワハギや、タコ、イナダ、イシダイ、名前のわからない魚など、レパートリー豊かな魚達がクラゲに埋まりながらも入っていて、参加者と一緒になってワーワーと騒ぐことができた。


この網が上がってくる時がドキドキの最高潮。自然相手の共同購入型巨大福袋だ。
みんながいっせいにカメラを構える。もちろん私も。

網の中から大量のクラゲがでてきて、歓声の音程が一オクターブ下がった。あー。
「このクラゲは刺すから気をつけて!」といいながら、素手で魚を集めてくれる漁師さん。

この魚、なんていう名前だったかな。テレビでさかなクンが説明していたような気がするのだが。
これはイトヒキアジかな。魚の進化って謎ですね。なんだか漫才コンビの海原はるか・かなたを思い出した。

お昼ごはんには十分な魚介類を無事確保。八割は最初にもらったものだけど。
さようなら漁師さん。また来年あいましょう。

ところで、この地引網では毎回そうなのだが、集まっていただいた参加者のうち、だいたい半分くらいがリピーター。普通は人生で一回やるかやらないかのイベントなのに。

残り半分は初めて参加の方で、友人の友人など初対面の方も多いが、集まってくるのは地引網にくるような趣味嗜好の人。なので、この地引網が縁で友人になる人もいる。

この前、前に参加した方から、「地引網で出会った人と結婚しました」という連絡がねんりん家のバームクーヘンとともにやってきて驚いた。二人にとっての「初めての共同作業」はケーキ入刀ではなくて地引網だった訳だ。たぶん結婚式で誰かがそういうスピーチをしたんだろうな。

 

魚介類万歳

地引網というメインアトラクションが終わったら、あとは獲れた魚を料理して食べたり、海で遊んだりする自由時間。自己紹介タイムとか、主催者からの挨拶とかは一切ない。あるのは記念写真だけ。

採れたての魚はとびきりおいしいイメージがあるけれど、そこはアウトドア料理。魚が新鮮すぎて捌きにくかったり、なんにでも砂が入っていたり、刺身がぬるかったり、焼き魚が真っ黒だったりするけれど、ゆるい雰囲気が最大の調味料となって、結果的には、やっぱりとびきりおいしい食事となる。

 
やっていることは地引網をきっかけにしたデイキャンプですね。
材料が基本的に魚ばっかりなので、誰も炭水化物系を作らない中、毎年お寿司を用意してきてくる人がいて助かる。

魚のアラとカニのダシがたっぷりの地引汁。
カワハギの刺身を肝醤油で。まだちょっと肝が小さかったけれど、食べたことのない人は必ず驚くうまさなのだ。

ヨタヨタと子猫が迷い込んできて、ライターのほそいさんが保護。地引網で拾ったからビッキーという名前をつけて飼っている。定置網だったらイッチーか。
せっかくなので泳ぎたいがクラゲが怖い。近所で海パンとウェットスーツ代わりの長袖肌着とズボン下を買ってきた。ナイスアイデアと思ったけど変態ですね。

海の生き物1:アカエイ(毒針あり)。
海の生き物2:ゴンズイ(毒針あり)。

各自が好きなだけ遊んだら、きれいにあと片づけをして自由解散。網を引いて、魚を食べて、無理やり泳いで、たくさん遊んだ一日だった。


記念写真は毎年白鶴まる。特に意味はないが、そういうことになっている。

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