デイリーポータルZロゴ
検索天気地図路線このサイトについてランダム表示ランダム表示
アット・ニフティロゴ


フェティッシュの火曜日
 
沼の鯛?なまずの刺身を食べる


この冬から刺身が登場。行くしかない!

千葉県の印旛沼のほとりに、なまず料理を出す店がある。
私はなまずを食べたことがない。あまりきれいな水に棲んでいない沼の主のようなイメージがあるけど、どんな味なのだろう。さらに先月から刺身がメニューに加わったらしい。
なまず刺…!まったく味の予想ができなくて惹かれる。

ほそいあや



がんばれなまず

事前になまずがある漁協の直営レストランをウェブで調べると、刺身は土日限定だという。一応電話をして「今度の土日はお刺身はありますか」と聞くと、「土日ならありますが、あまり注文されないので平日はやってないんです…」という事だった。やっぱりなまずは不人気なのか…!
この時「がんばれなまず!」という応援スイッチが入った。


印旛沼の周りには畑とうなぎ屋しかありません。

釣りライターの玉置さんになまずの事をきいてみた。

「ウナギ釣りで釣れたのを食べました。川で釣りをしないと馴染みはないと思いますよ。釣っても普通は食べないのでは」

釣り人のあいだでもそういった扱いの魚らしい。しかしメールの最後に、「キャットフィッシュだからほそいさんに最適」の一文が添えられており、猫好きとしては食べておかないわけにはいかんだろうと思い直す。

という事で水産センターにやってきた。周囲にもうなぎの店は多く、ここから成田駅方面にかけてうなぎ店が集中している。
やっぱりうなぎ推し。と思ったら…

うなぎののぼりに混じって、なまずもちゃんとアピールしている。かわいい!

こんにちは!千葉のナマズです!

うなぎ推しの界隈でも、なまずはがんばっているようだ。生きているなまずが見たいと思い、店に入る前に水槽を覗いたが泳いでいたのは鯉だった。この店には鯉のあらいもあるのだ。


鯉とかなまずとか、さすが沼っぽい魚ばかり。印旛沼はスーパーで買えない魚の宝庫です。

 

なまず料理は4つ

「この店のなまず全部ください」的な意欲でやってきたので、全部のなまず料理を食べましょう。
三角巾をかぶったウェイトレスの女性が注文を取りに来たので、「このなまず料理4つで」とオーダーすると、ちょっと驚いたように「はっ。ありがとうございます」とお礼を言われた。本当はうなぎも食べたい。


冷やし中華のようなノリ。
刺身のみ土日祝限定です。

 

天ぷら

過去にデイリーポータルでなまずが何度か登場しているが、そのほとんどが天ぷらだった。
ずどん480円
なまずの町で知った、なまずの秘密
北関東・県境複雑地帯を行く
どれも「おいしい白身魚」と書かれている。これについては心配なさそうだ。


ふわふわに揚がっている。


あつあつを天つゆで頂いた。本当だ、ぷりぷりしていておいしい。一般的な白身魚のてんぷらのおいしい版だ。例えが変だけど。
もしなまずを釣って持て余している人がいたら、リリースしないで私に下さい。とここで公言したくなる味だ。

 

フライ

天ぷらが成功ならフライだっていけるだろう。心配していた泥臭さは油で緩和されているようだ。


これといった個性は感じられず。

おいしいのだけど、天ぷらの安定感には一歩及ばずだった。サクっと揚がってはいるが、ぷりぷり感はあまり感じられなかった。なまずを揚げるなら天ぷらが良いようだ。

 

刺身

メインディッシュ(自分の中で)の刺身だ。印旛沼の味がガツンと感じられそうで胸が躍る。
鯛のお造りのような見た目である。なまずの生肉、いただきます。


口に含み目を閉じれば…もうそこは沼。

おいしい。肉質にコシがあって、歯ごたえがいい。
味は見た目同様鯛のようだけど、ずっと噛んでいるとうっすらと泥臭さが現れる。いや待てよ、これは泥臭いというより、沼の味だ!
どう違うんだ、という話だけど、鯛よりも魚自体の味の濃さがあるので僅かな泥の臭いも気にならない。言い切ってしまえば、印旛沼の味って事でいいと思う。

 

柳川風

どじょうの代わりになまずを使った柳川風。柳川鍋はどじょうを丸ごと使うので骨が気になる時があるが、なまずバージョンはもちろん骨は入っていないので本物よりも食べやすいのではないか。


なまずを食べないのはもったいないと確信。

これも成功している。柳川鍋の味付けとも相性がよかった。身の締まり具合もよい魚だし、どう料理してもいけるようだ(ひょっとするとどの白身魚でも柳川風はおいしいのかもしれない)。

4つの料理を好みでランク付けすると、
1位:刺身
2位:柳川風
3位:天ぷら
4位:フライ
という順位になりました。食材の味を一番ダイレクトに知れるのは生だし、魚は刺身だろうという見解からです。


帰りに、沼っぽい生き物を見ようと池に下りたのだが・・
水が濁っていて何も見えなかった。沼め。

うなぎも食べたくなりました

なまずといえば埼玉が有名ですが、千葉のなまずもよろしくお願いします。成田市はうなりくんの相方として、なまずのキャラも作るべきだ。

ほとんどのお客さんがうな重を注文してた。店内に充満するうなぎの香り。葛藤の時間。

印旛沼漁業協同組合水産センター:
成田市北須賀1622-2
http://www.inba-gyokyou.com/restaurant.html

 
 

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
アット・ニフティトップページへアット・ニフティ会員に登録 個人情報保護ポリシー
©2012 NIFTY Corporation