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土曜ワイド工場
 
プロに教わる超美味しい家ケーキのコツ

兄弟で力を合わせて

放置していたチョコに、メレンゲを半分加える。
そこにさらに薄力粉とココアパウダーを混ぜる。弟ひとりでもできるけれど、せっかくなので、その粉を僕が少しずつ入れていく。

春から弟は福岡に引っ越すらしい。
彼女と共に福岡に引っ越すというのが幸せそうで、ふと頭に来てドバッと粉を入れてやった。でも、食べるのは僕なのだと後で思い出した。


微笑ましい兄弟の写真

その後、残りのメレンゲを全部入れて完成だ。
空気を抱かせたためだろう、できた生地がすでにふっくらして、赤ちゃんのホッペみたいになっている。もうこのままでも美味しそうだ。そう考えている時、食べるなよ、と弟に止められた。まだ食べたいとか僕は一言も言っていないのに。エスパーだ。


美味しそう

完成!

すでに美味しそうな生地を型に流し込み焼く。型は先のケーキと同じものだ。周りの紙も相変わらずルーズリーフだ。コピー用紙だっていいそうだ。やっぱり何でもいいのだ。


覗き込む

オーブンの時間は一応「170度で25分」だけれど、その時間が経ったら、取り出し竹串を刺して中まで火が通っているかを確かめる。まだ生だったらまたオーブンに戻して数分間焼くことになる。匂いや色も頼りだ。


アルミホイルを

上におく

家にあるような普通のオーブンは、上と下で温度の調節が出来ないので、アルミホイルを上に置き、焼け具合を調節するそうだ。「170度で25分」が過ぎて、さらに焼く時に上にのせとけばいい。


そして、完成!

ケーキ作りのコツ
アルミホイルで温度調整

 

ルーズリーフはダメらしい

焼き上がり、型から出そうとするが上手く出ない。なぜだ? と考えた弟が発した言葉は「ルーズリーフだからか」だった。ガトーショコラではルーズリーフはダメらしい。身(ガトーショコラ)がたくさんルーズリーフについていた。弘法も筆の誤りである。


身がたくさん付いていた

ケーキ作りのコツ
ガトーショコラではルーズリーフはダメ!

最後に粉砂糖をかけて完成!

ガトーショコラのコツ

ガトーショコラのコツは、「絶対に量る」「空気を抱かせる」「放置」「アルミホイルをおく」「ルーズリーフはダメ」であった。ガトーフレーズに比べればコツが少ないが、手順が多い割りに難しくない印象を受けた。


作った本人も美味しいと言っていました

作った本人も「このガトーショコラは美味しい!」と興奮気味に話していた。お店では1500円で売るとのことだった。原価はもっと安い。僕の舌がイマイチなのか、本職のパティシエが作ったからか、お店のケーキと遜色ない美味しさだった。


うまい! と驚きの顔

一人で挑戦しよう!

特別な道具や材料を使わなくても、今回の2つのケーキは簡単に作ることが出来た。もっともそういうケーキにしてくれと発注していたからだけれど。そして、弟は特別なことはしていなかった。今回書いた材料、手順、コツで弟は作ったのだ。

「恵亮も作れるよ!」と弟は言っていた。
今度作ってみるよ、ありがとうユウ君、と僕はお礼を言った。素人の僕でも作れるということだ。そして一番のポイントは、弟は僕を「恵亮」といい、僕は弟を「ユウ君」という、微妙な力の差だ。今度は一人でケーキを作ってみようと思う。

記事中ではあまり出番がありませんでしたが、僕もそこそこ手伝っていました

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