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フェティッシュの火曜日
 
スティルト履いて足長体験


私も乗ってきました。

お祭りのパレードなどで、やけに足の長い人を見たことがないだろうか。

あれは「西洋竹馬」や「スティルト(stilt)」と呼ばれるものを履いている。簡単に言うと手を使わない竹馬だ。
高さのあるものを履くと身長が3メートルを超える。履くだけでも難しそうなのに、歩いたり踊ったりしてしまうのだ。それどんな超人?

ほそいあや



スティルトについて

動画を見るとそのすごさが分かるとおもう。細い足をつぎ足した状態で思いのままにダンスできるのがすごい。


ワルツ踊りまくり。よく転びませんね。

ドスドスと響く足音が迫力。よく転びませんね。

 

大道芸人のnani-soleさん

今回、プロの大道芸人のかたに乗り方を教えてもらい、実際に体験をさせてもらえるという貴重な機会をいただいた。あの足長を体験できるなんて思ってもみなかったので嬉しい。
先生、よろしくお願いします。


藤棚で一休みするnani-soleさん。一般的に考えてそこで休むのは鳥くらいだ。

大道芸人として活躍しているnani-soleさんは、大道芸のフェスティバルをはじめ、ソロでのイベント、依頼を受けた時など、随所でこの足長やパントマイムを披露している。
その様子がこれです。

渋谷に降り立った鳥男。かっこいい!(撮影:紀あさ)
自分の倍くらいの身長の鳥を見上げるギャラリー。とつぜんこんな生き物が現れたらぼう然としてしまう。(撮影:紀あさ)

 

スティルト練習会

ある日、ミュージシャンとして大道芸もしている知り合いのMさんが「友達がこういうやつやってるんだけど、面白いよ」といって一枚の写メを見せてくれた。そこには何やら棒切れにのっかっているMさんが満面の笑みで立っている。これがパレードで見る足長おじさんのアレか!…と、がぜん興味がわいてしまった。
「このまま歩けるんですか?」と聞くと、「ちょっと練習すればすぐ歩けるし楽しいから、練習会に来てみないか」と提案してくれた。


左から160センチ、110センチ、80センチ、60センチ。「初心者用に20センチとかないですかね?」と聞くと「そのほうがよっぽど怖い」と言われた。

大道芸フェスの出演者同士として知り合ったMさんとnani-soleさん。Mさんは生粋のミュージシャンなので仕事では体を使ったパフォーマンスはしないが、個人的にスティルトの面白さにはまってしまい何度か練習会に来ているという。

しょっぱなから160センチを装着するnani-sole先生。

思わず停止するおじさんと、挨拶をするでかい人。

nani-soleさんが歩くと、公園を通行中のひとたちが立ち止まってしまう。人というのは、突然目の前に身長3メートル超の人間が現れたらどんな表情になるのかがわかった。
冬の公園。青い空。でかい人。笑っちゃうくらいの違和感があふれる。
「でかい人」といえば強そうだが、この場合は危うさも兼ねた巨人というのが特徴。見ているだけで奇妙な風景だった。


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