2年前、岩手県の岩手町というところに、新たなB級グルメが誕生した。「いわてまち焼きうどん」だ。数年来のB級グルメブームに乗ろうと全国各地で急ごしらえの地元名物が登場する風潮をぼくは斜めに見ていて、しかも「焼きうどん」ってずいぶんありふれたメニューを投入したもんだなあと、半ば呆れてすらいた。
しかしながらそれから約2年、岩手町は焼きうどんで頑張りつづけているのだ。ろくに食べもせず否定的な見方ばかりするのはどうだろう。そろそろ隣町(そう、隣町の食べ物なのだ)の新しいメニューと向き合ってみよう。
(櫻田 智也) |