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ひらめきの月曜日
 
大阪タコヤキ・カルチャーショック


埼玉出身、東京在住。自分はきっすいの関東っ子だ。
タコヤキも、ほとんど食べていない。人生で食べたタコヤキ個数を全部足しても、2ダース以下だろう。
お好み焼きとの差異も、あんまり分かってない。「ほぼ材料同じだし、ほぼ同じ味でしょ?」くらいに思っている。
しかし先日、大阪に行った友人達に「大阪のタコヤキ、マジ半端なく超美味しかったー」と、言われ、
そんなに―…? と驚いた。
いや、知識としては当然、美味しいらしいっていうのは、知っているけども。

先週、大阪に行く用事があったので、食べられるだけタコヤキを食べてみようと思った。
でも私は観光客なので、情報ゼロだ。
なので、まずは天神橋筋商店街のはしっこから歩いてみて、タコヤキ屋さんを見つけたら食う、ということにした。

つまり「タコヤキ死亡遊戯」だ。アチョー。

大塚 幸代



wanaka de wine


有名なタコヤキ屋さん、「わなか」の変化球なお店、らしい。マイファースト大阪タコヤキ、いきなり変化球。いいのだろうか。

ワインセット、というのが500円だった。ワイン単品が500円なので、タコヤキはタダ、という概念だ。
「赤、白どっちがいいですか」
と訊かれた。
「え、じゃあ赤で…」
とこたえると、
「南アフリカ産、イタリア産、チリ産、どのワインがいいですか」
とまた訊かれた。
大阪のタコヤキ屋さんに、ワインの美味しさは求めてないのだが…、ととまどいながら、適当に南アフリカをチョイス。


わさび味、ビネガー味、ミートソース味、しょうが味の計4個が出て来た。

ミートソース味は、ピザと素材の構成要素が変わらないな〜、と思いながら、つまむ。
むむ、外はカリッ、中はトロッっとして、…美味しい!
ワインにも合う! でも「何故、ワイン?」という疑問も残った。
あと、1個づつ分けてお皿に入っているので、冷めやすいのが難点かも、と思った。


普通のタコヤキ、塩タコヤキも食べてみた。350円。

うわ、やっぱり外がカリっとしてるけど、やっぱり中が液体。どろどろっの液体。でもちゃんと火が通ってる。
こういうの、関東では食べたことない。っていうか人生初かもしれない。
これだけやわらかいと、おなかにたまらなくて、おやつに丁度いいのかなあ、と思った。

 

わなか


てくてく歩いていると、再び「わなか」に出くわした。

ここは、いかにも「タコヤキ屋さん」っていう感じの店構えと雰囲気。
ふと看板を見ると、『YAHOOグルメ全国たこ焼ランキング1位』の文字が…。
え、ここ1位なのか。いきなり1位を食べちゃったら、後がキツクないだろうか…、と悩みなつつ、「シオ味とソース味、半々に盛ってもらえますか」と頼んだ。快くOKしてくれた。
最初から「ハーフOKです」って書いたら観光客にウケるだろうに。


しかしまあ、本当に美味い。ソースも果物のような甘みがある。

この衝撃は、初めて「はなまるうどん」が東京進出してきて、「うどんって、こんな歯ごたえだったのか!」とやっと理解した時の感じと似てる。

 

寛子


路地に「寛子」というお店があった。10ケ250円。

とても感じがいい年配女性が、タコヤキを作っていた。
「1パックください」と言うと、パックの下にソースをさーっとぬって、タコヤキをのせて、さらにソースをぬった。ダブルソースだ!
「おおきに、おおきに」と2回言ってくれた。250円払っただけなのに。大阪商人、さすがです。


「わなか」はビシッとした球体だったけれど、寛子さんのタコヤキは、ざっくりとした形であった。

そして、クレープというかオムレツというか、別の料理のような味がした。たまごとソースの味がメイン。
繁盛店みたいなカリトロ感もない。
でも、「寛子のタコヤキじゃなきゃイヤ!」っていう人がいそうな味だなと思った。メロンソーダと合わせて食べたら絶対に合うと思う。と思ってメニューをよく見直したら、メロンソーダがあった。一緒に買えば良かった。

 

火華山


韓国辛味噌味、とろろ昆布味など、いろんなタコヤキがあった店だけど、今回は『たこのみ焼』なるメニューに挑戦。
卵焼きの中に、つぶされたタコヤキが二個入っているという、斬新な料理だ。

卵の部分やらタコヤキの部分やらがあるので、同じ味が続かないぶん、酒のツマミによさそうだ。

実際、椅子とテーブルがあって、ビールと日本酒と焼酎が置いてあって、関西系のテレビがついているので、ちょい飲みには便利そうだった。
しかしこれで200円かあ、いいのだろうか…、と思って会計したら100円だった。


キャンペーン中だったらしい。看板に気が付かなかった。

100円で、結構長居してしまった。椅子にも座ったし、お冷やも飲んだし。申し訳なかったな…。

 

一銭屋


一銭焼き(お好み焼きの元ネタのような料理)の店に、タコヤキもあったので、買ってみた。

店の看板のキャッチコピーに「こってり過ぎないモダンソース」とあった。そうか、これモダンソースなのか。多分、一銭焼きも同じソースを使っているのだろう。

道ばたで食べる。っていうか買っている人はみんな、道ばたで食べていた。
外がカリっとしてるけど、中はやわらか過ぎない感じだった。ソースが比較的やさしめの味で、さすがモダンソースと思った。
オリジナルのソースっていうのも、大阪タコヤキの売りなんですねえ。

 

いきなりおなかいっぱい、小休止


と、ここで、「もうタコヤキ食べられないっ!!」と、身体が拒否反応を起こした。背中が痛くなったのである。

味は美味しいんだけど、なんだか、自分の舌と自分の心が一致してないような、離人感を感じた。
なので「のれんが出ているのに、ドアが閉まっている店」や「移転のお知らせを貼っている店」に出くわすたび、ホッとした。
タコヤキが、強烈な食べ物だけに、スッと食べられないのだ…。


でも、胸焼けしてるのに、つい「キャベツ焼き」(チェーン展開してる人気のコナモン)は、食べてしまっていた。

自分を見失っていた。
でも美味しかった。


タコヤキカルチャーショック、続く >
 

 
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