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はっけんの水曜日
 
オモシロ実験、ピザと書けばそれはピザなのか?


中村屋のピザまん。肉まんには「肉」とは押してないが、ピザまんは「ピザ」と名乗っている。

ピザまんには「ピザ」と焼き印が押されている事がある。具体的に言うと、山崎パンと中村屋のピザまんには「ピザ」と焼き印が押されている。

その焼き印は「これはピザまんです」という事を言っているのであって、決して「これはピザです」と言っているのではない。しかし、どうもおかしいような気もしてくるのだ。

今日はそこらへんのモヤモヤと対峙してみたいと思います。

松本 圭司



これはあくまで中華まんであってピザではない。

だって、これはピザまんだ

最初にも書いたけど、左の写真はピザまんだ。ピザではない。だけど「ピザ」って焼き印でピザと名乗っている。普通、名前を書いてあったらその名前以外の何者でもないはずだ。

僕が「松本圭司」って名札を付けていたら松本圭司であって、「松本圭司まん」ではないし、「松本圭司人間」でもない。ただ松本圭司だ。

何が言いたいかというと、ピザでもないピザまんに「ピザ」って書いてあるのはよく考えたらおかしいんじゃないかという難癖だ。


中身はトマトソース、豚肉、チーズ、バジル。おおむね、ピザソースで味付けされた肉まんだ。

ピザまんとはなんだ?

ピザまんとは、大ざっぱに言えばトマトなどで味付けされた肉まんである。毎月最終金曜日に発売される(今月は25日発売)「増刊大衆」で連載している「B級グルメ食べ比べガイド」の為に各社の中華まんを食べまくった結果判った。

ピザまんは肉まんの亜種であり、トマトソース、バジル、チーズでピザっぽさを出しているが、味のベースは肉まんなのだ。それに「ピザ」と書かれている。

トマトとチーズで味付けされた肉まんがピザを名乗るのだ。つまり、中華まんメーカー各社が考える「ピザ」の本質は「トマト、チーズ、バジル」なのだ。それらが揃えばピザが成立するという事なのだ。

果たしてそうなのか?試してみました(毎度強引な流れで自作へ)。


これらが揃えば全てがピザになる。

ピザソースとチーズを用意した

ピザまん理論でいけば、料理にピザソースとチーズをプラスすれば大体ピザになるはずだ。そこでそれらを買ってきて、色んなピザを作る事にした。

もしイタリア人がこの先を読んだら、僕はシチリアの海に沈められるかも知れない。ピザを冒涜した罪で。


カッターがサビサビですな。調理に使っていいカッターじゃない。

おにぎりにピザの要素をトッピング

焼き印で「ピザ」というのも難しいので、まずは海苔を切り抜いて「ピザ」という文字を作った。

ご飯を炊いて丸めて具を入れてこさえたのが、下の写真。

ピザおにぎり、いや、ピザだ。


これは果たしてピザだろうか?

うまいっちゃうまい。

これはピザです

食べてみると、海苔の風味がすごく邪魔だけどピザの味には違いない。トマト、バジル、チーズ、炭水化物。これらが揃うとどうにもピザだ。

ごめん、ウソだ。

これはおにぎりだ。トマト味のおにぎりだ。おにぎり以外の何者でもない。もちろんピザじゃない。

でも「ピザ風」くらいの表現なら許されるかも知れない。さぁ、どんどん作ろう。


チキンライスはピザソースで味付け、チーズを載せて玉子焼きを載せる。

次はオムライス

オムライスは神の食べ物だと思う。ケチャップ味のチキンライスに玉子焼きだ。子供が好きなモノだけで作られている。そこにチーズまで足しちゃったらどうだろう。ピザ関係なしに美味いに違いない。

まずはチキンライスを作って、ピザソースで味付けした。そこにチーズを載せて玉子焼きを載せ、ケチャップで「ピザ」って書いたらピザの完成だ。


どう見てもオムライスなのにピザって書かれちゃってるこのトンチキな感じ。額に「馬」って書かれた山羊(ウシ科)みたいなものか。

単なる美味しいチーズオムライスが出来ました。

今度こそピザだ

トマトとバジルの旨味と香り、チーズのコク。おお、これはピザだ。

またウソついた。

すごく美味しいオムライスには違いないけど、これはピザではない。ピザではないし、ピザ風ですらない。ピザって書かれちゃったチーズ入りオムライスだ。オムライスはもともとケチャップ味が強いので今更ピザソースとか使ってもオムライスという概念が崩れない。

ピザ風という接頭語よりもオムライスが強すぎた様だ。

 

ピザハンバーグ

次はハンバーグ。ハンバーグにチーズを入れてピザソースで味付けしたら、それは果たしてピザだろうか?

答えはもうわかってると思うけどもうちょっとだけ付き合って下さい。


チーズでピザって書きました。美味しそうでしょ?すごく美味しかったです。

単にすごく美味しいチーズハンバーグだった。

これはピザですか?いいえハンバーグです。

もうウソついてもしょうがないので正直に書くが、これはまったくもってピザではない。ピザって名乗ってるけど確実にハンバーグだ。チーズ入りハンバーグとしてすごく美味しい。

思えばピザまんから随分遠くまで来てしまった。ピザまんってピザでもないのに「ピザ」って名乗ってておかしいよねー、なんて書いてた頃がなんだか懐かしい。

 

ピザってなんなんだ

おにぎり、オムライス、ハンバーグの中でどれが一番ピザだったかというと、おにぎりかなと思う。他の二つはピザっぽく感じなかった。どうしてだろう?と考えてみると、

オムライスとハンバーグはそもそもチーズやトマトソースと合わせる機会が多い。しかしおにぎりや中華まんは逆だ。普通はトマトソースと合わせたりしない。だから、オムライスやハンバーグよりも「ピザ」という概念が浮く、際立つのだ。ピザっぽさが食われずに残る。

ピザスパゲティはナシだが、ピザ牛丼はあり得る、みたいな事だ。


ピザのなりそこない達。

これは間違いなくピザです。

 

まさかの急展開、ピザ人間

おにぎりや中華まんがピザになれるのであれば、僕もピザになれるのではないだろうか。僕はオムライスやハンバーグの様にトマトソースと一緒に食べられる事がないのでピザっぽさが浮き出るはずだ。

そこで、額にピザって書いてみた。


油性マジックで書きました。ウッカリです。

おでこにピザって書いた。どうしても「ピザマン」にしか見えない。

これはピザマンだ

キン肉マン世代の者としては、額に「ピザ」って書いてある人は「ピザマン」かな?と思ってしまう。

なんだか冒頭の「ピザまん」に回帰したようで、上手いこと書いた風になっている気もするが却って恥ずかしい。こんなつもりじゃなかったのだ。

今日の結論は、額にピザって書くとピザマンになれると言うことだ。ハンバーグって書けばハンバーグマンになれるし、肉って書けば肉マンになれるのだ。違う、それはキン肉マンだ。じゃあ今の僕はキンピザマンかって言ったら、それは違う。

判りにくい場合は言葉で書いてしまえ

言葉の力は絶大だ。言葉には言霊が宿るのであり、無理矢理でも名前を付けてしまえばそれはそう感じてしまうのだ。ピザって書けばトマト味の肉まんもピザかな?と思ってしまうのだ。

他に例えば絶品バーガーとか、おいしい牛乳とか、究極カレーとか。それが普通のチーズバーガーや牛乳やカレーでも、美味しいと名乗っちゃえば美味しく感じるのだ。だからどうせなら名乗った方が得だ。

だからこの記事のタイトルにも「オモシロ」って入れてみました。普段より面白く感じていただければ幸いに存じます。


【お知らせ】

@nifty映画で記事を書きました。「ショッピング・オブ・ザ・デッド」
ゾンビメイクをしてショッピングセンター的なところに行くという内容です。母親がインターネットとかやってなくてよかったです。義母はインターネットしてるので、見つからないことを祈っています。


 
 

 

 
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