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ロマンの木曜日
 
ダムのネーミングライツって何だ!?


このダムに好きな名前がつけられる

1月下旬に全国を駆け巡ったひとつのニュースによって、ダム界、特にダム好き界に激震が走った。

宮城県が全国で初めて、県が管理するダムのネーミングライツ(命名権)の売却を発表したのだ。

ダムに名前をつけられる!?そんなダム好きにとって夢のような話、聞いたことがない。いったいどういうことだろう。

萩原 雅紀



ネーミングライツとは?

ネーミングライツとはつまり命名権、対象となる公共施設に有料でスポンサーネームをつけることができるというビジネスだ。日本でもいくつか事例はあったが、何と言っても渋谷区の渋谷公会堂が「C.C.Lemonホール」になったのがファーストインパクトだろう。東京都が持っている東京スタジアムも「味の素スタジアム」となってからだいぶ時間が経ち、今となってはネーミングライツ後の名前の方が馴染みがあると思う。

今回、全国に先駆けてダムという方向性を打ち出した宮城県でも、既に野球場やコンサートホールだけでなく、公園や県有林でもネーミングライツが実施されていた。森の命名権!

宮城県ではないけど、なんと市電の停留所にネーミングライツを行っている自治体もあるらしい。知らない間にネーミングライツは自治体の収入源としてすっかり定着していたのだった。

多くの人が訪れるスタジアムやホールの契約料は年間数千万円と気が遠くなる数字だけど、今回募集されているダムは最低30万円からと非常にリーズナブル(個人の感想です)。正直言って僕が買いたいくらいだ。

これは担当の方にぜひお話を伺わなくてはならない、と思った。取材ではない、商談である。


というわけで新幹線に乗って
宮城県庁のある仙台へ

ここでダムの名前買えるって聞いたんですけど(宮城県庁)

 

ダムのネーミングライツの価値

今回、宮城県がネーミングライツを募集したのは、県が管理するダムのうち、主に仙台市近郊に設置されている大倉ダム、樽水ダム、七北田ダム、南川ダム、宮床ダム、惣の関ダムの6ダム。どのダムも、洪水を抑えたり飲み水や農業用の水を確保したり、現役バリバリに運用されている。


唯一無二のダブルアーチ、大倉ダム
黒いロックフィルが渋い、樽水ダム

雪に覆われた孤高のロックフィル、七北田ダム
途中で若干曲がっている迫力の堤体、南川ダム

空の広さと明るさを満喫、宮床ダム
森に隠れるコンサバ堤体、惣の関ダム

最初にこのラインナップを見たとき、僕は驚いた。大倉ダムなんて日本でここだけのダブルアーチ式、全国のダム好き垂涎の堤体である。ほかのダムも、十分見に行く価値のある立派なコンクリートダムやロックフィルダムだ。

そんな貴重なダムの命名権を買えるかも知れないこの興奮と高揚感、理解してもらえるだろうか?

かなり浮ついた状態でお話を伺ったのは、ダムのネーミングライツを企画して実行に移した宮城県土木部河川課の工藤さんと、同じく河川課で実際にダムの管理、運用をしている石垣さん。

お二方とも、我々ダム好きからしてみればAKB48のファンから見た秋元康のような存在である(いい意味で)。


左:石垣さん、右:工藤さん

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