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はっけんの水曜日
 
二人羽織でロック&ジャズのライブをやってみた

さあライブ当日だ

リハーサルが終わってすぐに子供がA型インフルエンザになってヒヤヒヤしたが、どうにか体調を崩すことなくライブ当日を迎えることができた。

こういうイベントに参加する場合、普通はチケットノルマというものがあるそうなのだが、FJQとYMEで十分お客が呼べるので、ノルマはナシにしてもらった。それでもせっかくやるからには友人知人にたくさんきてもらいたいのだが、入場料が掛かるのでどこまで声をかけるべきかでとても悩んだ。やることは二人羽織だし、USTREAMで生放送することにしたし。足を運んでもらったうえでお金をとるって、本当に大変なことなんだと実感。

イベントの会場は初めてFJQをみたSHIBUYA PLUGというオシャレすぎるライブハウスで、この日はFJQのお友達バンド、Yanko Music Entertainment(以下YME)も参加。ジャンルでいうと、フュージョンジャズというものらしい。F1のテーマ曲みたいな感じだろうか。


タンデムの名前が出演者としてちゃんと書かれている。気持ち的には文字サイズを小さくしてほしい。イベントのタイトルは「The metamorphoses」。意味深ですね。
ここ、本当にオシャレなライブハウスなんですよ。

出演順と演奏時間は、YMEが最初で50分、タンデムが二番目で35分、FJQがトリで50分。

本来は一番経験のないタンデムが最初に出るべきなのだが、かっこいいジャズバンドの間に挟まれることで、余興バンドとしての異端っぷりが目立つであろうという考えから、無理を言って二番目にしてもらった。

タンデムというバンドは、寄席でいえば落語の間に入るケーシー高峰とか東京コミックショーみたいなポジションであるべきだと思う。


リハーサルは出演順とは逆にやるそうなので、トリのFJQが最初にリハをやっていた。へー。
ライブハウスの人からいろいろ書類を渡されるが、はじめての海外旅行くらい勝手がわからない。

 

最初で最後の通しリハーサル

FJQが終わったところで、我々タンデムもリハーサルさせていただく。スタジオでのリハーサルはロックとジャズでバラバラだったため、まだ一回も通し稽古的なことをやったことがないので、この時間にいろいろなことを決めていかなければならない。

そういえばジャズ版タンデムは四人編成となるため、追加のフロントメンバーとして、当サイトライターの地主さんにきていただいた。加入日がデビューライブ当日だが、フロント側はそれでも別に大丈夫なのがタンデム。

ちなみに私と地主さんとはほぼ接点がない。今日はじめてちゃんと話した気がする。


二人羽織用のTシャツは背中がチャックになっていて、締めた状態だとちょっと大きめの普通のTシャツにしか見えない。
しかしチャックを開ければ、二人羽織用衣装に早変わりというすぐれもの。おかあさんありがとう。

後ろの人が黒覆面をかぶらないと、外国人の背後霊がついているように見えますね。
リハーサルは共演させていただくFJQとYMEが見守る中でおこなわれた。周りが全員音楽のプロという状況での初披露だ。

初の人前での二人羽織演奏、事情を知らないYMEの人達が不思議そうな顔でこちらを見ているのでドキドキしたが、次第に文化祭での出し物をみにきてくれたクラスの人達、いやどちらかというと子供が通う小学校の学芸会にきた保護者みたいな温かい眼差しに変わってきた。みんな優しい。

YMEのメンバーにデイリーの読者がいて、「タンデムってあのタンデムか!」と驚いていたが、タンデムを知っている人がいてこっちこそ驚いた。


斎藤さんはK-Taさんとヴィブラフォンに挑戦してもらいます。二人はこの日が初対面。初対面だけど二人の距離は0センチ。
存在感あふれるK-Taさんも、この日ばかりは斎藤さんの影となって支えてくれる。「髪の毛が見えたら正体がばれる!」といって、このあと黒いパーカーを買いに行った。

私はピアノを担当。まさにタンデム状態での演奏だ。バイクのタンデムだと前の人が運転するんだけどね。
私の視線の先には一生懸命練習する斎藤さん&K-Taさん。横からのアングルが文楽の人形みたいでおもしろすぎ。見るたびに噴き出してしまった。

 

とうとうイベントがスタートしてしまった

タンデムの後にYMEがリハーサルをおこない、そのままのセッティングで開演。そして会場の雰囲気にしっかりとマッチした大人の演奏がはじまった。


準備があったのでちょっとしか聴けなかったけれど、ザ・大人の演奏という感じ。

ええと、このかっこいい演奏のあとで二人羽織バンドのタンデムが登場するわけか。お金を払って入場しているお客さんは、余興として温かい目でみてくれるだろうか。

緊張でどうにかなっちゃいそうかなと思っていたのだが、ここまで状況が揃ってしまうと、逆に少し落ち着いてきた。とか思ってみても、実際は飲みかけのペットボトルを三回なくすという落ち着きのなさだったりもする。

心中お察しいただければ幸いだ。


関係各位にTシャツを配ったけれど少し余ったので、一応物販にチャレンジしてみたら5枚も売れた!
タンデムを見に来てくれた奇特な人には受付でオリジナルチョコをプレゼント。でも今思えばライブハウスは食べ物持ち込み不可だよな。

せっかくの晴れ舞台なので、金髪に染まるムースを試してみることにした。バンドメンバーから「懐かしー!」との声があがった。
メイクはギターを弾く阿部さんにやってもらいました。演奏からメイクまで、後ろの人に全部やってもらうのがタンデムのシステム。

斎藤さんも後ろの人の上西さんにメイクをしてもらう。若干漂う新宿二丁目テイスト。
口紅をみつめてニヤリ。バッチリお化粧をしたのにコンタクトじゃなくてメガネなのが斎藤さんらしいなと思った。

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