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ひらめきの月曜日
 
スーパー「残り物」クッキング
 

3月11日に起きた大地震以来、世の中にいろいろなことが起こっている。埼玉県南部に住んでいる私に直接的な被害はないが、停電や交通網の混乱など、日常生活にいくつか影響を受けることとなった。

そんな影響の一つがスーパーでの品不足。がらんとした棚は、見たことのない光景だった。

ところで食事を作るとき、冷蔵庫にある残り物で料理する、ということがある。チャーハンあたりが代表例だと思う。この考え方を、現在の状況に応用できないだろうか。

そういうわけで、こうした状況の中のスーパーにある「残り物」を使った料理を工夫してみたい。

小野法師丸



この状況への解がすでにあった当サイト

品不足が報じられていた関東圏のスーパー。今回訪れてみたのは、3月21日(祝月)の昼過ぎ。一体どんな状況になっているだろうか。

少々ほっとしたのは、まるで何もない、というわけではないこと。入ってすぐの青果コーナーにはカラフルな果物や野菜たちがたくさん並んでいるではないか。


寂しい納豆売場

しかし、店内をよく見るとガランとしている棚もいくつかある。上の写真は納豆売場のものだ。張り紙には「製造工場損壊のため品切れ」との説明があった。

被害の状況を想像すると苦しい気持ちになるが、この実情をなんとかできないものか。


大豆は在庫豊富

そう思いつつ豆類コーナーに行くと、大豆はたくさん並んでいる。納豆の主材料は言うまでもなく大豆。ならば納豆を自分で作ればいいではないか。

とは言っても、納豆なんて作ったことがないし、作るとしてもなんだか難しそうと思う方は多いだろう。そうだよな……と考えていたら、当サイトの記事に「そのへんの枯れ草で納豆を作る」というのがあったのを思い出した。


本格的にそこらの草(こちらの記事より)
それでもばっちり納豆できちゃう

ライター、加藤まさゆきさんの記事。まさにタイトルの通り、そのへんの草でゆでた大豆を包むと納豆ができるという実践レポートだ。

手間こそかかるけれども、大豆と枯れ草があれば納豆の自作はできるんだという記事。期せずして当サイトには現況への一つの答えが示されているではないか。

あんまり見たことないカップ麺売場の状況

納豆売場と同様にガラガラだったのはカップ麺売場。いざというときに手軽に食べられる食品として、備蓄用に買った人が多かったのだと思う。

しかし、この棚に向き合った反対側の棚は、しっかりと商品が充実していた。


同じ麺類なのにこの品揃え

スパゲティ売場だ。種類も量も、通常時とあまり変わらないくらいに充実している。確かにカップ麺ほどの手軽さはないが、保存の効く麺類という点では同じだろう。道具さえあれば、長時間火にかけず、お湯につけておくだけでも調理できる。

ただ、「食べたいのはあくまでラーメンなんだ」という要求には応えられないか。いや、そんなことはない。当サイトの記事に「重曹でスパゲティがラーメンになる」というのがある。


重曹を入れたお湯で茹でると…(こちらの記事より)
かなりラーメンチックに

ライター、松本圭司さんの記事だ。ご本人も人から話を聞いて半信半疑でやってみたところ、驚くほどのラーメン度になったという。

震災の影響で重曹が売り切れという話は聞いたことがないので、これも試せるのではないかと思う。

ここまで紹介したバックナンバー。もしかしたら、今の苦しい状況を逆手にとって、ちょっとした楽しさにつなげられるかもしれない。

身近な自然についての発見、あるいは、意外性のあるライフハック。ちょっと知的な要素も感じられる。個人的には、その要素を削ぎ取って、スーパーの「残り物」を工夫して調理してみたい。


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