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フェティッシュの火曜日
 
東京駅隠れるスポット
 

東京は人口密度が高く、特に大きな駅は道も複雑なうえに 常にたくさんの人々がとてつもない勢いで行き来している。

上京したときはそんな都会の様子に面食らって怯えたときもあった。 というかいまでも怯えてる。 右を向いても左を向いても人、人、人地獄。 そこで感じたのが、「隠れる場所が欲しい」という思い。

そんな地獄から少しでも逃げられるサンクチュアリ。 「隠れるスポット」を探します。

小柳 健次郎



東京駅隠れるスポット

隠れるスポットを探すと言っても、 東京全体では広すぎる。そこで今回は東京駅改札内に絞った。

なぜ東京駅にしたかというと、初めて東京に来た人がまず行くであろう駅であることと、 広く複雑で人が多いこと。そしてなにより文字列が「東京隠れスポット」に似てるからである。 言ってしまうと当企画の動機の2割はダジャレです。


旅行者も丸の内OLも行き交うビッグな東京駅。
オフィシャル休憩所も人多すぎて休めない。

震災の影響か思ったほどではないとはいえ、 やはりかなりの人出。個人的にも久しぶりに来たため、着いてからいきなり道に迷い、上京当時を思い出した。 隠れるスポットを探すには良い条件である。

 

いきなり超オススメ隠れるスポット発見

八重洲中央口を出発点として、丸の内中央口方向に適当に探し始めること2分、 すぐさま良い雰囲気の隠れるスポットが見つかった。


臆病者の嗅覚が隠れスポットをかぎつける。
あーいいわーここ。

立ち止まることを許された場所。

八重洲口と丸の内口をつなぐ中央通路の真ん中には、等間隔に柱が連なっているのだが、 この場所は新しい柱(左の黒)と古い柱(右の茶色)とが混在したためか、 柱の間隔が狭くなっている。

そのためか人があまり通らず、かつ休んでいても不自然ではないため目立たないから 安心して一息つくことが出来るのだ。


目の前が黒い壁。というのも落ち着きと高級感があって素晴らしい。
動いてるものには見えない空間。

中央通路にある柱の間隔が狭いところ

評価:★★★★★(星五つ評価)

いきなり満点が出てしまい、この後の展開としてはちょっと困るのだが、 場合によっては星を30ぐらい増やすなど臨機応変に対応していきたい。

 

視界が広いと落ち着かない

隠れるスポットを探そうとすると、自然と足は人通りのないところに向かう。 中央通路から地下に降りる階段のロッカー置き場は、 かなり広くて人通りもあまりなく、良い隠れるスポットが見つかりそうだ。


この広大な空間で隠れるところは・・・
ここ。

しかし視界が広すぎて落ち着けない。

テトリスのようにちょうど身体がはまるようなところ見つけて収まってみたが、 ここからの視界が広いのでなんとなく落ち着かない。

こちらからたくさん見えるということは、向こうからもよく見えるということなので、 隠れることが出来てないのだ。


いちいちビクビクする。

それ以前にこんなところで佇んでいると 逆に目立ってしまって本末転倒である。

単に人通りの少ないところで良いわけではない隠れるスポット。 思いのほか奥が深い。 というより神経が細かい。


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