コアラのマーチに、眉毛のあるレアなコアラが入っている。とか、アイスの「ピノ」に星型のレアなピノが入っているという話をよくきく。 実は、伊勢出身の友人から、伊勢名物の赤福にもレア赤福があるらしいということを聞いた。レア赤福とはどんなものか調べてみた。
(西村 まさゆき)
ささやかな幸せがある「アタリの赤福」
伊勢出身の友人の話によれば、数十個に一個の確率で入っているらしい。伊勢市では、レア赤福のことを「アタリの赤福」と呼んでおり、これを食べたものはその赤福を食べてから3週間は静電気がパチっとしなくなるのだという。
かんじんのアタリの赤福はどんな形か? と友人に訪ねたところ、自分は見たことがないのだけど、切ってみればすぐわかるらしいとのこと。さっそく切ってみた。
普通だ。 普通の赤福だ。
これも普通……。
なかなか出ない。
……しかし、写真が地味だ……。 このままアタリの赤福が出るまでひたすら赤福を切ってる写真を載せるわけにもいかないので、しばらく伊勢の写真を御覧ください。
ついに最後の1粒……
なかなかアタリの赤福が出ないまま、ついに最後の一個になってしまった……。
果たして、最後の一粒にアタリは出るのか!?
アタリの赤福は中味も全部あんの塊だった
二十歳の頃、赤福を初めて食べたときの「あんの中にもちがあるなんて!」という衝撃はいまも忘れられない。
そして今回わかった、アタリの赤福とは「あんの中にあんがある」というメタフィクションみたいな物だった。
時を超えて、またさらに新しい驚きを与えてくれた赤福に感謝したい。ありがとう赤福!