小学校で使ったランドセルを送ると、ミニチュアのランドセルにリメイクしてくれるサービスがあるそうだ。
6年間使って思い出の詰まったランドセルだけど、記念にとっておくにはちょっとでかい。だからミニチュアにしてしまうのだ。
僕は小学生じゃないのでランドセルは持ってないけど、なんでもミニチュアに加工して記念にするのはいいアイデアだと思うのです。
(text by 石川 大樹)
4年間使ったイヤフォン
僕も使わなくなったものをなにかミニチュアにしてみようと探したところ、ちょうど先月、断線して買い換えたイヤフォンがあった。
僕は今の会社に入って4年弱になるのだけど、このイヤフォンは、その間ずっと会社に置いて使っていたものだ。それなりの歳月、愛用してきた物である。これをミニチュア化してみよう。
この企画がなかったら今日にでも捨てようと思ってた
ミニチュアランドセルは、ランドセルのキズや傷みのある部分を積極的に使っていくらしい。そのキズのひとつひとつに、思い出が詰っているからだ。
僕のイヤフォンのなかで、思い出が詰まっている部分はどこだろう。
プラグ部分は、いちど断線したのを自分で付け替えたものだ。この記事で使った部品を流用した
なんだか笑っているようだな、と思っていたスピーカー面
このあたりだろうか。
こうして改めてじっくり見てみると、この4年間の思い出が走馬燈のように…というほどの思い入れは正直ないのだが、とりあえず練習台として、これをミニチュアにしてみよう。
コードを切って詰めるだけ
ミニチュアイヤフォンの作り方はわりとシンプル。長すぎるコードを切って、短く詰めるだけだ。
まずプラグを引っこ抜いて
コードを切り離す
そういえば、思い出っていうほどの話じゃないけど、思い出したことがある。
以前、席で仕事をしていると、近くの席でヘッドフォンつけた人が音漏れさせていたことがあった。うるさいなあと思って、僕は一日、ちょっとイライラしながら作業をしていたのだ。
イヤフォン側も短くカット
もう一度プラグの金具に通して
夕方になってその人が帰ったのだけど、それでも音漏れは止まない。おかしいなあと思いつつ、たまたま動画のチェックの作業があり、自分のイヤフォンを耳につけた。
耳に当てたイヤフォンからは大音量で音楽が流れており、つまり今日一日、音漏れしていたのは自分だった。ブラウザで、音の鳴るページが開きっぱなしになっていたのだ。
ホットボンドで止める
そういうことが何回かあった。ひどい時だと、変なノイズがするなーと思ったら、ずっと焼肉を焼いてる音がエンドレスで流れていたこともある。ジュー、っていっていた。
いまでは他人を疑う前に、ちゃんと自分のヘッドフォンを確認できる大人になった。このイヤフォンのおかげである。
特にオチはない。ほんとにたいした話じゃないな、これ。
止まった。あとはプラグのカバーを固定すれば