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フェティッシュの火曜日
 
世界一周の船を見送ってみよう
さよーならー。ちなみにあのヒラヒラは何?

昔に比べて海外旅行が近くなった、なんて言いますが、それは全部飛行機の話。さらに昔はみんな船で海外に行ってたわけで。もう最近は船で旅行派も少なくなってきてるんだろうなあ‥。そういえば飛行機でいう「国際空港」にあたる「国際港」ってどうやって船が旅立つんだろう?と海外に向かう船の出航の場を見学してきました。しかも世界一周の船!

大坪ケムタ



世界一周はさすがにセレブリティ

関東近辺で日本と海外を繋ぐ港といえば、ご存じ、ペリーの浦賀!ではなくフェリーの横浜。ザ・港町として知られる横浜ですが、観光スポット「大さん橋」として知られる港にやってきました。正式名称は「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」


文字もキラキラしてます。さすが国際。

横浜メジャー観光スポットのひとつ。
港手前の食堂。これから海外に旅立つ君に‥。

一軒で香川県の「讃岐うどん」と長野県の「信州そば」の両方があるってのもすごいですが、数ヶ月に及ぶものもある船旅なら最後に一杯、という気持ちもわからんでもない。その食堂の前を通り、ターミナルに向かうと、おお今日出港の船が!やっぱりでかいな。

右がターミナル、その横にでっかい船!


向い側は横浜名所いろいろ。テンション上がる!
でもはしゃがずトゲに注意しろ!

横浜のおしゃれスポット、しかしトゲか…ちょっと意外な注意点の国際ターミナル。この日出港予定なのはこれから世界一周クルーズに出る「飛鳥U」。今回の旅は約3ヶ月強でシンガポールからケープタウン、ヨーロッパからアメリカ、パナマ運河を通ってハワイ、そして日本へというもの。憧れますなあ。

世界一周でしょ?お値段お高いんでしょ?と聞かれたらホントに高い、としか言えない。一番安くて400万円強だもの。しかし見送りならタダだ。

まずはターミナルに入ってみる。空港だったら各航空会社のカウンターがあり、荷物チェックとか金属探知器でキンコーン、なゾーンがあったりするものだけど。


ターミナル内へ。空港ほどじゃないけど広い!

ロビーからまっすぐ行くと国際ターミナルらしい税関などが?

あった‥と思ったらパーティ会場みたいになってた。

航空会社のカウンターがぞろぞろ並ぶ空港と違って、船の国際ターミナルは広々。それも客船入港予定のページを見てもらえばわかるけども、毎日数十機も離発着している成田空港などに比べると、国際ターミナルは3月に11隻、4月に8隻、5月に6隻‥といった数。それも海外路線だけでなく「屋久島・奄美大島クルーズ」「花火ツアー」なんて船も多い。

ともかく常設でいくつもカウンターがあるのではなく、乗船の度ごとに設置されるよう。しかしこの日はさすが世界一周ツアー、客用の待合室もパーティ会場のような白いテーブルにデカい花。もちろん自分はただの見物客なので入れませんが。地図を見る限り、あの奥でパスポート見せたりする出国手続きゾーンがあるのでしょう。


それにしてもこんなトゲに注意される場所は
はじめて来たかもしれない。

それにしても今回出港する飛鳥U、さすが世界一周する船だけあってでかい。白い船体で横にずらーっと部屋の窓が並んでる姿は船というより普通にマンションみたいだ。しかもリゾートマンションですな。

乗船関係なく記念撮影してる人も多かったです。

港側に「いってらっしゃい」の垂れ幕が。

船が出る時といえばアレ、ほんとにあった!

乗船一時間前くらいになると、見送り客が続々ターミナルの上へ。向いの船のベランダに手続きを済ませた乗客の姿も見え、あちこちでお互いに手を振っている。また船下部のレストランで食事を取ってる姿も。まだどこかのんびりしている。ちなみに年代的にはリタイア生活を送るおじいちゃんおばあちゃんが多いようで、見送りはその子供ら家族って感じです。船側も陸側をも包むどこかセレブリティの香り。


デカ過ぎてなんかショッピングモールみたい。

旅行会社が風船も用意してます。

そして30分前ともなると見送り側も船側もいっぱい。飛行機だと乗ってしまえばぜんぜん相手の姿は見えないけれど、船ならまだ顔が見える距離。旅行く人を見つけては、手をふったり写真撮ったり。同じ見送りにしても、盛り上がりのポイントが飛行機とはぜんぜん違うなあ。

気づくとこんなに人が!船の外側にもずいぶん乗客が出てきました。

さっきの風船、さらに旗を持って見送る人も。

オリジナルのいってらっしゃいボードの人も。WWEみたいだ。

「いってらっしゃーい!」の声も徐々に盛り上がる。なぜか「ヤッホー!」と叫ぶ子供。それは海でやるもんじゃない。とにかく旅立ちを前に上がるテンション!この「目で見える距離」ならではの盛り上がりっていいなあ。すぐ出ないだけに飛行機にはない情感がある。

そんな歓声の中にぼわわわわ、という金属音が。よく見ると、船の乗員がドラを鳴らしながら通路をまもなく出港、の合図らしい。その慣習?は古いマンガや歌の歌詞なんかでそういうシーンは見聞きしたことあったけど、実際見るのは始めてだなあ。


通路に響くぼわわわ音。
乗員がドラ鳴らしながら移動。港っぽい!

そんなドラの音と共に、船から陸地側にしゅるりしゅるりと色のついた何かが…これは紙テープ!これもドラ同様に昔映画やマンガで見たような気がする船出の風景!最近あまりに見なさすぎて「気がする」と思ってしまうくらい。ともかく実際にこれやるところ始めて見たよ!

船側からしゅるしゅると。乗員が投げたりお客さんが投げたり。

どんどん飛んでくる紙テープ!
勢いよく投げすぎて陸側も紙テープがびろびろ。

あっという間に船と陸の間に紙テープの川が!

紙テープ目線だとこんな風景に。

うおー!プロレス会場なんかでも紙テープ投げは見たりするけども、投げたあとでお互いが船が出るまでテープの端を手にしてるのがアレとは違う。その両端は家族同士、知り合い同士とは限らないけれどお互いの「いってらっしゃい」と「いってきます」の気持ちがひしひし。ただ、飛んでくる紙テープって思ったより勢いあって怖い!たまに頭のすぐ横飛んできたりするし。

そして時間どおりに船がゆっくりと動き出す。そのデカさゆえに最初は進んでる実感がないけども、紙テープが徐々に突っ張っていくので分かる。その感触を知ってか知らずか、いっそう高くなる歓声。ドラマチックだぜ!


いってらっしゃーい!よい旅を!

ゆっくりと船は進み…
いざ7つの海(に行くか知りませんが)へ。

最初の目的は飛行機の出航との違いを見ることでしたが、予想以上にぜんぜん違いましたねえ。「紙テープに見送られながら船が出る」なんて都市伝説の類、くらいに思ってましたが。とはいえ、もちろん毎回船が出る時こんなに派手なわけではないのでご注意を。なかなか船旅する側になるのは難しいですが、公式サイトで出航日を調べて見学しに行ってみてはいかがでしょう。

木の床なのが雰囲気いい。

船乗らずともイベントとか見れます

観光でも来たことなかったので横浜の大さん橋始めて来ましたが、ザ・デートコース!って雰囲気ですねえ。夜来たら夜景とかさぞ綺麗でしょう。一駅で中華街だし。でもトゲには注意だ!忘れるな!


 
 

 

 
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