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はっけんの水曜日
 
黄身が黄身じゃない玉子があった
一つの取材で二度美味しかった。

先日行った茨城県牛久の「ポケットファームどきどき」(過去記事)。実はここで、ローズポークの他に面白い物を見つけた。それが今回のテーマである、黄身が黄身じゃない玉子だ。

どういう事なのだろうか?今日はそんなちょっと変わった玉子を紹介します。

松本 圭司



10個入りで250円。特別高いわけでもない。

穂の香という玉子

さて、その玉子の名前は「ひたち野穂の香」という。見た目は殻が茶色い、なんの変哲のない鶏の玉子だ。10個で250円だったから今時の相場からすると特別高くもない。

なにが違うのかというと、エサが違う。普通、玉子を取るための鶏にはトウモロコシを与える。黄身の色を濃くしたい場合は更にパプリカなどを与える。すると黄身が黄色くなり、パプリカを与えると濃いオレンジ色の美味しそうな黄身が出来るのだ。

ところがこの穂の香の場合はエサの65%が地元産の米なのだという。米はご存じの通り白いわけで、その白いエサを食べた鶏が産む卵の黄身は・・・。

そう、かなり白いのだ。


殻の見た目は普通の玉子と同じ。
エサが違うらしい。

普通の玉子と並べても同じに見える。右が普通の玉子で、左が穂の香。

箱の説明では「ひたち野のお米で育てた鶏が生みました。ほのかな色の黄身でさらりとした卵です」と書かれている。

では、割ってみると、どうだろう。

玉子を割って皿に出してみました。


たしかにかなり色が薄い。

目玉焼きで味を比べる。

目玉焼きにしてみる

確かにかなり色が淡い。普通の卵の黄身は誰がどう見ても黄身だが、穂の香の黄身は、黄身?と疑問符が付く。レモンイエローくらい淡い。言ってみればレモン身だ。

では、どんな味がするんだろう。シンプルに目玉焼きにして食べ比べてみた。


左が穂の香。両方白っぽくなったけど、やっぱ穂の香は色が薄いね。

写真の色がおかしい訳じゃなく、普通にこの色です。

アッサリしている

白身についてはどっちも同じような味だが、黄身は味が違う。穂の香の方は黄身がアッサリしている。色も薄いが味も淡泊だ。といっても、白身とは違う黄身の香りと旨味はある。

好みもあるだろうが僕は好きな味だ。お吸い物や茶碗蒸しなどサッパリさせたい料理には向いていると思う。

他にも色々作ってみよう。

 

完璧なゆで玉子を作りたい

次はゆで玉子だ。実は、ゆで玉子は長年苦手料理だった。ゆで玉子が苦手?あれって料理か?と思うだろうが、どうしても殻をきれいに剥けないのだ。薄皮と白身がくっついてしまって綺麗に剥けず、残念なゆで玉子になりがちだった。

それを解決したのがお馴染み「ためしてガッテン」である。ガッテンによると、白身と薄皮がくっついてしまう原因は玉子の中の二酸化炭素。それを抜くために、玉子の下(尖った方の反対の底でそこに気室がある)に亀裂を入れて茹でればいいという。

10秒で8個むけるワザ 新発想!激ウマゆで卵


気持ちいいくらいきれいに剥けたゆで玉子。

その通りにしたら、茹でてる最中その亀裂から盛んに泡が出ていた。確かに二酸化炭素が抜けているようで、茹で上がった玉子は大変に殻を剥きやすく、きれいなゆで玉子になった。

ガッテン、すげぇ。


そして如実違う黄身の色。

 

ゆで玉子だと色の違いがよくわかる

茹でると白身が白くなるし、半分に切ると黄身の色を直に見られるので生や目玉焼きより黄身の色が判りやすい。

こうして見ると、やはり穂の香の黄身ってかなり白い。黄身が白身で白身も白身だ。俺があいつであいつもあいつ、みたいな訳のわからない事になっている。


黄身と白身の色が変わらない。
普通の玉子の黄身はやっぱりくっきり黄色い。

刻んで玉子サラダにした。

ゆで玉子ついでにサラダにした

単にゆで玉子をもそもそ食べるってのも何なので、マヨネーズとか塩とか味の素とか胡椒とかパセリとかを混ぜて玉子サラダにしてみた。

マヨネーズを混ぜたのでやや黄色くなったが、やはり普通の玉子サラダと並べると色が薄い。


マヨネーズを混ぜたので、どっちも結構同じような味になった。

 

だし巻き玉子も作ってみた

お次はだし巻き玉子。実は僕はだし巻き玉子を作った事がなかった。どうやって作ったら良い物か、と思って調べたらまたしても「ためしてガッテン」に良さそうなレシピがあったのでその通りに作った。

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若干焦げたが、一応形にはなった。しかもつまみ食ってみると美味い。やっぱガッテンすげぇ。


ちょっと焦げてしまいました。
これは普通のだし巻き玉子。

これは穂の香で作っただし巻き玉子。やっぱ白い。

花見に持っていったら好評でした

さて、だし巻き玉子と言えば行楽。春の行楽と言えば花見。ちょうど友達と花見に行く約束をしてあったので、花見に持っていきました。


4/17の日曜日に新宿御苑で花見してきました。超花見日和でしたよ。

 

右が穂の香の玉子焼き。

みんなに食べさせた感想は。

「黄身が白い玉子?またまたウソでしょ?」

「なんで白いのに玉子の味がするのか不思議」

「美味しいよ、どっちも同じように美味しい」

と、好評でした。

さて、ここで終わっておけば良いのに最後に余計な事をしてみたいと思います。


一生分の青。

白い黄身は何色に染まるのか?

以前チョコミントアイスを自作したときに買った青色色素がまだたっぷり、おそらく一生掛けても使い切れないくらい余っているので、それぞれの玉子を青く染めてみたいと思う。

果たしてどういう結果になるのか?!

大体予想できると思いますが、混ぜてみましょう。


穂の香に色素を混ぜるとクッキリ青くなる。
普通の玉子の場合は黄色と青で、緑色になる。

 

スクランブルエッグにしてみた。左の穂の香はチョコミント色。結構素直に青い。右はやっぱり緑色。

穂の香は黄身に色がないので色素の色がストレートに出る。スクランブルエッグの場合はあまり食欲をそそる色にはならないが例えば、玉子を使ったお菓子を作るとして、綺麗に青などの色を出したいけど黄身も使いたい場合は穂の香を使ってみると良いかもしれない。邪魔な黄色は薄いけど、味はちゃんと玉子だ。

黄身が白いと、それは色んな可能性になるのだ。

黄身の色はエサで決まる

玉子の黄身はエサの色で決まる、というのは知識では知っていたがこうもハッキリと判るものを見て食べてみると、やっぱり驚きだ。

アメリカザリガニはサバを与え続けると体の色が青くなるという話も聞いた事がある。という事は、鶏にサバを与え続ければ黄身は青身になったりするのだろうか。

それは今のところ、謎。

オムレツも作ってみた。やっぱ白いですな。

 
 

 

 
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