僕は対人スキルが高いほうではない。基本的に初対面の人と話すのは苦手である。そんな僕がおかあさんとすぐに打ち解けることができたのはひとえに「おかあさん」という言葉がもつ魔力によるところが大きいだろう。
おそらく「おかあさん」と呼ぶことで自分の心のシャッターも開放されているのだ。それが伝わるからこそ、おかあさんも心を開いてくれたのだろう。
「おかあさん」を「ママ」と呼んでみる
さらにおかあさんの懐に飛び込むべく、もう一歩踏み込むことにしよう。おかあさんを「ママ」と呼んでみるのだ。
「ママ」
改めて口に出して言ってみると、かなり甘えた響きだ。「おかあさん」よりぐっと踏み込んだ雰囲気がある。
しかし今の僕とおかあさんならそれも許される気がする。 |