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はっけんの水曜日
 
いろんな人に似顔絵を描いてもらう


似顔絵コーナー(ただし描くのはみなさん)

遊園地や観光スポットに行くと、似顔絵コーナーというのがある。
親子連れやカップルなどが似顔絵を描いてもらうものだが、大変賑わっていて、場合によっては行列ができている。

ふつうあれは、お客さんが自分の似顔絵を描いてもらうものだが、逆にお客さんが似顔絵を描いたらおもしろいんじゃないだろうか。

工藤 考浩



逆の似顔絵コーナー

あの似顔絵コーナーが逆だったらおもしろいんじゃないか、遊園地でそう思った。
行列に並んで順番を待って、自分の番になったらお金を払ってブースの中に入り、椅子に座って、目の前にいるおっさんの似顔絵を描く。
途中まではふつうの似顔絵コーナーとまったく同じなのに、椅子に座ると紙と鉛筆が渡される。
ちょうど宮沢賢治の「注文の多い料理店」の似顔絵コーナー版だ。
これはおもしろいんじゃないか、そう思い、去年の夏(2010年8月)に開催された当サイトのイベント「デイリーポータルZエキスポ」で、実際にやってみた。



2010年8月21日に開催されたイベントです
さまざまなブースがあった

新しい商売になるんじゃないか

もしこれが成功したら、新しいビジネスとして、会社を辞めて起業するつもりだった。
というのは冗談で、さすがにいくらなんでも料金をとるのはあまりにもあんまりなので、無料にした。


さすがにお金を取るのはどうかと思ったので、無料に

さあお書きなさい

イベント会場にブースをつくり、逆似顔絵コーナーを開設した。
お客さんは来るだろうか。


どうぞお書きになってください

大賑わい

イベントが始まると、予想以上の大賑わいだ。
一般的に商売というと、払ったお金に対してなんらかの益を受け取るものだが、この似顔絵コーナーは「益」として絵を描く楽しさを受け取る、ということになる。


にぎわってしまった

そういうビジネスが成立するのか、「まあ中にはそういう人もいるよな」という程度に思っていたのだが、絵を描きたい人はたくさんいた。


次から次へとお客さんがやってきて…
似顔絵を描いてくれた

描いてもらった作品

では、みなさんに描いていただいた似顔絵をお見せしよう。


シンプルなタッチ
夏休みの宿題っぽい

猛烈に上手

上の二枚の似顔絵を悪く言うようで申し訳ないが、僕はこんな絵が集まると思っていた。
「絵を描くなんて高校の美術の時間以来」というくらいの人がやって来るのを予想していたのだが、実際にはみんなものすごく上手だ。


描き慣れているにちがいない
さらさらっとこんなにうまく

挿絵のようだ
素人じゃないな

プロフェッショナル

描いている様子を見ていると、みんな明らかにいつも絵を描いている感じだ。
素人とは思えない、と思ったらプロのイラストレータの人だったりした。
仕事で絵を描いている人に「ちょっとお客さん、俺の似顔絵描いていかない? 安くしとくよ」と言ってしまっていたのだ。


うちの祖父にそっくりで驚いた

美大出身だという人や、美術部だったという人がたくさん僕の似顔絵を描いてくれた。
なんでみんなそんなに上手なんだ。


輪郭を描かないのというが巧みだ
万が一CDを出すことがあったらジャケットにしたい

教科書に出てきそうな上手さ
ものすごく短時間で描いてもらった

たいへんな疲労感

エキスポのイベントはとても盛り上がっている。
しかし、僕はとても疲れてきた。
イベントスタートから数時間、ずっと似顔絵を描いてもらっているのだが、それが思いがけず疲れるのだ。
似顔絵を描かれるというのは、じっと観察されるということだ。
知らない人から長時間観察されるのは、今まで経験したことがない緊張感がある。


イベントは盛況だが、観察されるのは緊張する

よく、楽そうなバイトのステロタイプな例として「絵画教室のデッサンモデル」というのがあるが、あれはけっこう大変なんじゃないだろうかと思った。

でも描いてもらうのは楽しくもある

続々と名画が

引き続き似顔絵コーナーにはたくさんの人がやって来て、次から次へと素晴らしい作品を残していってくれた。


個性的でありつつも特徴を捉えた作品
力強い筆致

気をつかってもらった

本人を目の前に似顔絵を描くということで、僕に気をつかって、実物よりもずっと良く描いてくれる方も多かった。
それは僕をとてもよろこばせる行為である。


別冊マーガレットみたいでうれしい
これ、遺影にしたい

イベントは終了

盛況のうちにエキスポのイベントは終了した。
僕の似顔絵コーナーでは数十人の方が似顔絵を描いてくれた。
当たり前だが、こんなにたくさんの人に似顔絵を描いてもらうのは初めてで、とても希有な体験をすることができた。
自分が他の人の目にどう映っているのか、これほど多く知ることはそうそうあることじゃない。


イベントは無事終了


似顔絵を描いてもらうのは楽しい

本当は描いていただいた似顔絵を全部掲載したいところだが、スペースの都合でできなくて残念だ。
ただ単に「おもしろいんじゃないか」ではじめた企画であったが、他人の視点で自分を見るという、緊張しつつも興味深い、不思議で貴重な体験をすることができた。
最初はそんなこと考えてもいなかったので、思いつきでなんでもやってみるのはいいことだなと思った。


描いてくださったみなさんありがとうございました。

この後打ち上げでトロトロによっぱらった

4/29にデイリーポータルZエキスポを開催します。
今回似顔絵コーナーはありませんが、いろんな出し物があります。
http://dpz.cocolog-nifty.com/q/cat20033795/index.html

 
 

 

 
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