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工作ウィーク
 
優雅な朝になる二度寝防止マシーン
バラに囲まれて眠る

朝の敵「二度寝」。
目覚まし時計を止めた後にもう一度寝てしまうアレだ。二度寝は気持ちがいいから仕方が無い。あるいは目覚まし時計を無意識で止めてしまっていて、気がついたら昼というパターンもあると思う。

僕はこれをよくする。
「誰かが止めたのかな?」と思うけれど、一人暮らしで誰も止める人がいないのでキチンと自分で止めてもう一度寝ているのだと思う。二度寝なのだ。それを防止したい、と思い今回「二度寝防止マシーン」を作ることにした。

そして、結果的にお姫様のような優雅な雰囲気の二度寝防止マシーンが完成した。

地主 恵亮



顔に何かが触れると寝てられない

二度寝を防ぐには、眠たいけれど眠れない状況を作り出せばいいのではと考えた。たとえば目覚まし時計が鳴ったと同時に熱湯が降り注げば間違いなく起きることになる。そういう状況を作る装置を作ればいいわけだ。


設計図(カーテンがグルグル回る)

熱湯はやけどするのでやめてカーテンにした。
目覚まし時計が鳴るとカーテンが微妙に顔を撫でる仕組みだ。人ごみで周りに気付かれないように鼻をほじる時のようなさりげなさでカーテンが顔を撫でるのだ。以前酔って帰った際にカーテンが顔を撫でて眠れなかったことがあるので、効果は間違いないはずだ。


酔って帰って適当に横になって(再現画像)

窓を開けていたので風でカーテンが揺れて(再現画像)

顔を撫でる(再現画像)

撫でる(再現画像)

寝てられね〜よ(再現画像)

この状況を意図的に作り出すのが先の設計図の装置。
ハイテクな設計になっており、目覚まし時計のベルの音に反応してスイッチが入りカーテンが顔を撫でるようになっている。我ながら素晴らしいアイデアだと思う。


材料

燃えました(比喩的な意味ではなくて)

ギヤボックスを使いカーテンをグルグル回す。
そのスイッチには音センサーを使う。自分で装置のボタンを押すのではなく、ベルの音でスイッチが入るのだ。ちなみに音センサーは「音センサー歩行ロボット」のものを使う。


矢印の部品(音センサー)だけを使う

せっかくの「音センサー歩行ロボット」なのに他の部品は使わない。音センサーだけを使うのだ。カップアイスのふたの裏を舐めないみたいな贅沢な使い方。しかもこの後、地味に燃えて壊れてしまうのだ。


ギヤボックスや音センサーをつないで、

ほぼ完成(あとは間をつなぐ木にカーテンをつけるだけ)

案外簡単に完成したようにも見えるがプラモデルなどを一切作ってこなかった、今となってはインドア派なのに何をやっていたのだろうと思う子供時代を過ごして来た僕なので、これだけでも無駄に時間がかかった。しかも、回らないのだ。


少しピクピクするだけなので、何度も手を叩いています

本来は手を一度叩くと回り出すはずなのに、「えっ? えっ?」と聞き返してしまいそうなくらいにピクピクするだけ(そのため何度も手を叩いている)。回るには程遠い。木が重いのだと思い、木をタコ糸に代えたりしてカーテンを付けた。マニュアル(最初の設計図)に捉われない柔軟な対応が必要なのだ。


でも、回らない(部屋も汚くなってまいりました)

電池をパワーアップした

あんまりにも回らないので電池を2本から6本にした。
電池を増やしたのでこれで回るはずだと確信した。腹が減っては戦はできぬ状態だったのだ。パワー不足を解消したのでこれでいけるはずだ。


そしたら燃えた(そして、うんともすんとも言わなくなった)

画像では分かりにくいのだけれど、電池を6本つないだら音センサーから白い煙があがった。「のろし」かなとポジティブに考えたけれど、部屋はゴムの燃えたような匂いで満たされた。

その後、音センサーは颯爽とシャワーを浴びた防水でない携帯電話のようにうんともすんとも言わなくなった。壊れたのだ。「音センサー歩行ロボット」は完全に無駄だった。


燃えて唖然とした

音センサーはあきらめた

音センサーは壊れた。
認めたくないけれどこれは事実だ。目の前で白い煙があがったのだ。そこで音センサーは冷奴のようにあっさりあきらめ、ボタン式にした。カーテンもあきらめ、封筒にした。すると回った。元気な小学生みたいにクルクル回った。


ゴミみたいに見えますがゴミではないです、二度寝防止マシーンです

装置のボタンは目覚まし時計の下にあり、目覚まし時計を止めることで装置のボタンが押される仕組み。さらに押されたボタンは箱の中に落ちるので、装置を止めるには箱を開けてボタンをもう一度押す必要がある。これで間違いなく起きることができる。


目覚ましを止めると装置のボタンが押され、さらにボタンは箱の中に落ちる

問題もある。
二度寝は防止できたけれど、箱は柄が丸出しだし何とも味気ない。オシャレなペンションだと思い来てみたら、汚い旅籠だったみたいな感じだ。もっと優雅さが欲しいと思うのは当然のこと。誰しも気持ちよい朝を迎えたいはずだ。


そこで改良しました

二度寝しない優雅な朝を実現

優雅な雰囲気にするためにバラを装置にあしらった。
バラは間違いなく優雅だ。オシャレなペンション感もある。そんなバラに囲まれて眠るのだ。そして、バラに起こされる。優雅だ。ちょっとしたお姫様気分だ。男性の場合は王子様気分だ。


バラに起こされます

バラがクルクル回り二度寝を防いでくれる。
また当初の予定では装置の間をつなぐのは木であったが、そこをバラにしたことで片付けもしやすくなった。部屋の隅に置いておけば部屋はちょっとしたローズガーデン。そして、夜はバラに囲まれ眠り、朝はバラに撫で起こされるのだ。


昼はガーデン

朝はムチ

これで二度寝は防げる

正直な話、予定ではもっとすんなり完成するはずだった。
それなのに上記のようになかなか上手く行かず3日も費やしてしまった。音センサーは燃えるしで完全に「音センサー歩行ロボット」は無駄だった。2,940円もするのに。もったいないことをした。今後は「歩行ロボット」として楽しもうと思う。

しかし、これで二度寝することは無いだろう。
顔にバラが触れるのはすごいストレスなのだ。優雅だけれど本当にすごいストレス。一刻も早く止めたくて起き上がることになる。そういった意味ではこの二度寝防止マシーンは成功だと思う。

バラに囲まれているのに王子様に見えないのが残念。そもそもベットじゃないし。フローリングに布団をひく王子様はそういない

完成した作品は新橋にあるタミヤプラモデルファクトリーにて、5月23日〜29日の期間展示される予定です。実物を見たい方はぜひ!

タミヤプラモデルファクトリー新橋店


 
 

 

 
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