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フェティッシュの火曜日
 
一輪車が連なったら自転車になるか
 

一輪車に乗ったことがない。

いや大抵の男子はあまり乗ったことがないだろう。 なぜか知らないが、小さい頃から周りで乗ってたのは女子だけしかおらず、 それに「別に自転車でいいじゃない」とも思っていた。 タイヤが二つある便利な乗り物がすでにあるんだから、わざわざ一つにして難しくしなくても いいじゃない。

そんなことを思い出して閃いた。 一輪車を二人で連なって乗れば自転車になるんではないか。

そうだったら難しそうな一輪車も、自転車のように乗りこなすことが出来るかもしれない。

小柳 健次郎



大人が借りられる一輪車

企画の都合上一輪車が二台いるが、さすがに そんな買えるようなお大尽ではない。

そこでやってきたのは東京の立川にある国営昭和記念公園。 ここには一輪車が借りられるサイクルセンターがあるのだ。 (立川口のみ)


絶好の一輪車日和。
なんかニョキニョキしてる。

来たのは朝早い時間だからかなんなのか、まだ一台も借りられてない。 たくさん集まってる一輪車は群生してるキノコのよう。


なにかをチェックしてる風だがなにも分かってない。

係の女性から「サドルがちょうどおへその下あたりに来るようにするといい」と言われたので、 ちょうどその高さのを選んでるところ。しかしサドルの高さはあとから調整できるので 意味なし。


新しい土地に来たらまず看板を読む。
”自転車に乗る程度の練習で誰でも簡単に乗れる”

一輪車を乗りこなすのが今回の最終目的ではないけど、 ある程度乗れるようになってないと厳しい。そういう意味でこの看板は自信が付く。 誰でも・簡単に・乗れる・のだ。 一輪車は乗り物界の吉野家らしい。


自信が付いて余裕の記念撮影。

しかも昭和記念公園には手すり付きの練習台がある。 これはどうやっても乗れてしまうんではないの。


そうはいっても怖いのでヘルメット着用。
この年にしての一輪車初体験に身が引き締まる。

引き締まりを通り越して向こう側にいっちゃった顔。

写真を撮るとき目が閉じがちで困ってる人は多いかと思いますが、 半目がちよりはだいぶマシです。

 

一輪車バージン喪失


こういうところ初めて。

とにかくまともに一輪車に乗れるようにならなければ話は始まらない。 さっそく練習である。


この体勢になるまでに5分かかってます。
この体勢には0.2秒でなってます。

思わず笑顔になるほど乗れない。

 

難しすぎる

なんとういかもう、全然乗れない。 両ペダルに足をかける時点で相当難易度が高く、 両手で手すりにつかまってても制止すらできない。


そしてちょっとでも進もうとするとこういうことになる。

もうこういう曲芸と言っちゃっていい。

練習しようにもほぼこの体勢になってばかりなので、 一輪車の練習というよりも腕の筋トレにしかなってない。

自転車と同じような練習で乗れるようになると書いてあったのに。騙された! と思ったが、そういえば自転車の練習もだいぶ苦労してましたわ。


撮影係の運動神経が良い編集部安藤さんも、
困難に襲われている顔。

困難に負けそうな顔。

乗るコツだけは知っている

ただなんの知識もなしに一輪車を乗りに来たわけじゃない。 一応事前に乗る方法を調べはしていた。 それによるとコツはおおよそ3つ。

  • 怖がらない
  • 視線は常に進行方向を見る
  • 背筋を伸ばして姿勢を良くする

これらのことを意識して練習を続けていく。


怖がらず、視線は前に。

視線は前・・・。

ダメでした。

どんなに怖がらないようにしてもやっぱり自然に怖がっちゃうし、 視線を前に意識するあまり瞳孔開いて違う世界に旅立っちゃってるしで、 やはり知識だけでは上達できない。

ちなみに猫背なため姿勢はどうやっても良くならなかった。 猫背は一輪車に乗る資格さえないというのか。

 

女子しか乗らない理由

ところで「なぜ一輪車に乗ってるのはほとんど女子なのか」という 長年の疑問は、実際に一輪車に乗ることで解けた。

それはつまり、股間の収まりが悪いのだ。


痛くないポジションを探ってるところ。しかしどう乗っても痛い。

男子が乗らない理由がそれだけということはないだろうが、 正直これはかなり深刻な問題である。

ただ成人男性でも一輪車を乗りこなす人はいるわけなので、 そこはどうしてるのだろう。そんなに聞いてみたいとは思わない。


サドル前面に手掴み用の部分がある。 そこを持つと股間を抑えてるように見えることとの関連性は不明。
一輪車から落ちそうになった人は、見つかった野菜泥棒みたいになる。

 

一輪車は連なったら自転車になるのか

さていつまでも一輪車の練習ばかりしてるわけにはいかない。 とりあえず棒に掴まっていればなんとか立てるようにはなったので、 一輪車は二人で連なったら自転車になれるのかやってみようと思う。


一輪車

あれ?自転車?

おお見える。ような、気がする。 下半分だけ切り取ってみればもっとそれらしいかもしれない。


自転車!

もうすごい自転車。車輪が近づきすぎなのがおかしいが、しかし、それ以外には大幅に目をつぶれば ほぼ自転車だといっていいだろう。

ただ重要なのは走行性能。果たしてこのダブル一輪車は、本物の自転車のように走れるのか。


 

予想通りのグダグダ。普通に一輪車乗った時より走れない。 そんなことは肩に手を置かれた瞬間に分かった。これ、危ないから。

あと先ほどの写真も、撮った時は二人で自転車だ自転車だと言ってて、 さっきも自転車!なんて言ったが、いま見ると全然自転車じゃない。


この笑顔に免じて許してください。

一人二つ一輪車の方が自転車らしい

二人で連なる方法はまったくダメだった。 ただ一輪車が二つあれば自転車に見える可能性は高い(車輪が二つだから)。

さっきのがダメだったのは両方一輪車に乗ってたからかもしれない。 そこで今度は一人で二つの一輪車を持ち、自転車形態に挑戦してみる。


あれ、仮面ライダー?

これは自転車を通り越してバイクと言っていいんじゃないだろうか。 前の一輪車を斜めに持つことでフォルムとしてとてもカッコイイ良くなってる。 これは発見しちゃったんじゃないのか。


徹底的に無駄をそぎ落とした近未来の自転車。

そぎ落としすぎてて乗れません。

もちろんこのまま走ることが出来ないので、 ビジュアル系自転車ということでお願いします。

一輪車は難しい

結局一輪車が連なったら自転車になれたかというと、 結論としてはなれなかったと言わざるを得ない。 見た目は線いったけど、機能の面でひどすぎた。

それよりなにより一輪車が難しい。 まさかこんなに乗れないとは思わなかった。 これを書いてるいま、腕が筋肉痛になってる。バーに掴まりすぎて。

あれはもう、神しか乗れない乗り物だと思う。

目指していたのと似たものは既にあった。

 
 

 

 
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