晴れたし外に出よう

似てる似てないはともかくも、下敷き似顔絵スケッチは楽しかった。友達や家族の新たな遊びとして、またはカップルの親密度を上げるには良いだろう。

しかし私は当初の目的である「上手く早く描ける」をまだ諦めてはいない。

不動＆固定がポイントかも

これまでは人が下敷きを持っていた。しかもお互い顔を見合わせるためつい笑って線が歪んでしまっていた。

では対象がスカイツリーのように不動で笑わないものならば上手く描けるんじゃないか？下敷きもちゃんと固定してみよう。

近すぎるとスカイツリーが入りきらないので、浅草方面に少し歩いたとこにある広場で描く事に。

譜面台にクリップで下敷きを固定する。そういえばイーゼルという絵画専用のものもあったがそっちの存在をスッカリ忘れていた。なんか違和感があると思ったんだ。

でも高さ調節は譜面台の方が楽なのでこれで良いです。

毎日のように私の視界に入ってくるスカイツリー。いざこうしてジックリ見てみると、骨組みがゴチャゴチャしてて描くのが面倒。すぐにアバウトな描き方になってしまった。今更ですけどマジックで詳細描くの困難です。

隣にやってきたスカイツリーマニアの男性が、中央下の所に「634」と数字が書かれていると教えてくれ、最後に付け足して完成とした。

自分で見ても「ふーん・・」と感想の出にくい仕上がり具合。マニアの方も自分の撮った写真は沢山見せてくるのにこの絵に関しては無言だった。

その後に近づいて来た外国人もニコニコしていたが、絵には触れてくれなかった。

わざわざ透明下敷きや譜面台まで用意して描いているのに大した絵描けてないって、もしかしたら恥ずかしいかもしれない。注目だけ集めといて失敗ばかりする大道芸人を思い出した。

移動します

譜面台が目立つのか、下敷きから見える私の顔が間抜けなのか、色んな人がチラ見してきては「凄〜い」と言っている。「絵の学校に行ってるんですか？」と聞いてくる人も。しかし「うまいですね」といったほめ言葉は一つも無い。

さっきと同じようなふ〜んな出来あがり。自分がこれを見せられても「浅草ですね」という感想しか出ないんじゃないか。

でも1人くらい、第三者の感想も聞いてみたいよなあ。

絵画教室の先生に寸評をうける

実は偶然にも、近くで水彩画を描いていた絵画教室の人達の中にカメラ係で同行してくれた友人の叔母さんがいたのだ。練馬区から来ていたらしいので凄い偶然だ。世間て狭い。

そんな流れで、叔母さんのコネにより絵画教室の寸評会に紛れこませてもらったのだ。

素敵な水彩画が並ぶ中、油性マジックで描かれたポップな絵が一つ。

並ぶ絵に一つ一つ的確なコメントをつけていく先生。自分の絵の番が来た。果たして何と言われるのだろうかとドキドキした。自分でさえコメントしにくい出来なだけに。

先生「これは・・なにで描いたのかねえ？」
私「はい、油性マジックです！」
（ちなみにこちらの絵画教室で習うのは全員水彩画である。）

先生「ほー・・コミックみたいで・・面白いね・・ねぇ？」
と後ろに並ぶ生徒達に同意を求めた。
そこにいる人たち皆に気を遣わせた結果となってしまった。

もう絵の上手さにこだわるのはやめた。それに、譜面台とか簡易椅子とか持ち出してる辺りに手軽さを忘れてる。これじゃあ普通にスケッチしても同じなんじゃないのという事になってしまう。

残る下敷きスケッチの利点（と思われるの）は 「早さ」。最後はその利点を追求して終わりたい。