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チャレンジの日曜日
 
桃太郎見て三国志を見たくなった
懐かしい人には懐かしい本もあって思わず買ってしまった。 「とりかえっこ」、中国語で「換一換」なんだって。

平日の昼下がり、中国の本屋でぶらぶらしていたら、なんとなく子供用の本のコーナーにたどり着いた。子供がそんなにいなかったので、いい年してどんな本があるのか調べ回った。

見慣れた本は目に入りやすいモノで、ウルトラマンやドラえもんなどの本があるのに気づき、さらにいろいろ捜してみたら童話集の本ん中に「桃太郎」とかの日本の昔話も見つかった。

その桃太郎から話は始まり、そのうち三国志へと展開していきます。

ライスマウンテン



けっこう違った桃太郎

けっこう違ったっていっても内容が根本的に違ったとかそういうんじゃなくて、絵柄が僕ら日本人がイメージしている桃太郎と違ったのだ。中国人がイメージする桃太郎像(日本人像?)ってこうだったのかーとか思いながらページをめくった。


「ももたろう」と「かましまたろう」。タイトルから豪快な間違いが素敵。

た。それまで「となりのトトロ」を見た事のなかった僕も、娘と一緒に何度も見ているうちにトトロの虜になってしまった。特にあの「猫バス」なんて最高じゃないか。最近では、娘よりも僕の方がトトロを見たいくらいなのだが、娘の関心は「ふたりはプリキュア」に移ってしまい、トトロに飽きてしまった。


桃の中の赤ちゃんからちょんまげ。

改めてクレヨンしんちゃんのような顔の桃太郎

犬にすがられ日の丸の扇子を煽ぐ桃太郎。

船に乗り、日の丸扇子を扇ぐ桃太郎。

鬼に勝ち日の丸扇子を扇ぐ桃太郎。鬼が結構斬新だ。

とこのように、全ページにわたり、刀よりも吉備団子よりも日の丸扇子を大事にしていた桃太郎。日の丸アイテムを携えてこそ日本人のアイデンティティなんだろうか。

と思いきや、別の本では桃太郎はこう描かれてた。


ラブリーに描かれた桃太郎

フライングニールキック気味に腹の出た赤鬼に攻撃するデフォルメ桃太郎。

鬼ヶ島にお花畑。

たぶん日本人に桃太郎を描けと言えば、上記2例のようにはならないのではないかと思う。

たとえば戦いのリングの上で花なんて咲かず、もっとおどろおどろしい鬼ヶ島の洞窟の中で鬼を懲らしめるような絵しか思い浮かばないのではないか。

考えてみれば外国人である中国人が僕たちがイメージしているであろう「まんが日本昔ばなし」のイメージを持つことは難しい話で、そういう縛りがないから挿絵絵師がそれぞれ自由にイメージを描けるのであろう。

 

中国人のイメージする三国志とは

とすれば。中国人にとって日本人は外国人。僕らが三国志で思っているイメージは日本人的な思い込みが入っているのではないか。ひょっとしたら中国での劉備は張飛は関羽は僕らが思っているのと違う絵なのではないか。

そこで本家本元中国三国志を探してみることにした。だんだん日本のイメージの三国志から遠ざかっていきます。


桃園の誓い。これぞ三国志という感じ。

ライバルの本は右からの絵だったので正面にしてみました、な感じ。
左に張飛、右に関羽。そこはブレない。

名場面集っぽい三国志。文字がなくても三国志だと日本人にもわかる。


横山光輝の三国志にありそうな構図できっと日本人に違和感なし。

フライングニールキック気味に腹の出た赤鬼に攻撃するデフォルメ桃太郎。

たぶん赤壁の戦いにおけるドヤ顔の諸葛亮。
ちょっと顔がほっそりとしていて印象が異なる。

諸葛亮の歌う演歌のパッケージみたいだ。

子供向け三国志。ひげ面ながら童顔だ。童顔の発想はなかった。

かなりかわいい三国志のキャラクターたち。
デフォルメ三国志までは日本であっても
デフォルメされた英雄たちが火鍋をつつく絵は本家中国人ならではの想像

うっかり左上の武将よりも左下の弓隊に目がいってしまう表紙。


絵よりも著者の写真のほうが三国志っぽく思えなくもない

城壁の上で楽器を奏で、聞き惚れる名将たち。

で、誰?

もっとはじけていい

桃太郎の絵のフリーダムさに新鮮さを覚えた。確かに外国人が原文やわずかな絵を頼りに絵を描くならば、日本人の先入観と異なる絵ができるのも納得だ。

…と思って三国志の表紙を見比べてみたらもっとフリーダムだった。「三国志の絵はかくありき!」というのはなく、桃太郎以上にフリーダムだった。本人が三国志というなら、どんな絵を描いたっていい。

確かに「孫悟空」が主人公のドラゴンボールに対する苦情なんて聞いたこともなく、西遊記がテーマのドラマに対して「イメージ損ねた!」とか聞いたこともない。

原作を元にもっとはじけても良さそうである。日本人として、日本原作の作品からかなり掛け離れててもおおらかな気持ちで対処するのがオトナってやつかもしれない。

特にこれは誰?

 
 

 

 
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