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ひらめきの月曜日
 
裸足で走ると気持ちいい
裸足感覚のシューズで青山、表参道周辺を走りました。

最近、ランナーの間では裸足でのランニングが話題になっています。裸足で走ることにより走り方が変わり、膝などの故障が無くなったり、あまり疲れることなく長い距離を走れたり出来るようになるといわれています。

以前から気になってはいたのですが、実際裸足で走るとなると、足への衝撃や走り方など、不安なところが色々あります。今回、裸足ランニングの体験イベントがあったので参加してきました。

馬場吉成



この本の影響

裸足ランニングが最近話題になっているのにはこの本の影響があります。


「BORN TO RUN 走るために生まれた」400ページほどある、結構厚い本。

自身もランナーである著者は、最新のシューズを履いても足の故障に悩まされていた。「どうして私の足は痛むのか?」と疑問に思った著者は、裸足や簡単なサンダルで何kmも峡谷を走り続けるタラウマラ族に興味を持つ。

人間社会から隔絶して暮らすタラウマラ族との接触を試みる著者は、タラウマラ族の走法を身につけた白人のカバーヨ・ブランコと知り合う。そして、著者は自らの疑問や、人類にとっての走ること意味を解明しつつ、物語はタラウマラ族と現代のウルトラランナー達のレースへと発展していく。

大雑把に、そんな流れの本です。実際にあった話が書かれていて、足の故障に悩まされるランナーには目からウロコの内容でした。詳しくは本を読んで頂くとして。とにかく、裸足でのランニングはランナー界では今かなりホットな話題なのです。

 

完全な裸足は危ないのでこんなシューズ

裸足でのランニングが話題とはなってはいますが、流石に完全な裸足で走るのは現代人の足には厳しいものがあります。今の世の中、何が落ちているか分からない。


ビムラムファイブフィンガーズ。5本指に分かれたシューズ。軽くて裸足に近い感覚で走れます。

ということで、こんなシューズも話題になっています。ビブラムファイブフィンガーズ(以下VFF)。


底も薄くて地面の硬さや温度も感じられるぐらい。

先が5本指に分かれ、足によくフィットします。底も普通のシューズに比べて遥かに薄く、地面の凹凸が直接伝わってくる感じ。地下足袋よりも更に動きやすく、地面を感じやすくしたような作りでした。

 

まずは公園で裸足ランニングのレクチャー

今回の裸足ランニングイベントは、日本スポーツ&ボディ・マイスター協会の開催するイベントで、VFFの試し履きと、簡単な裸足ランニングのレクチャーになっています。


試し履き用のVFFを履いて集合。地面の硬さを実感。
慣れてないのでゆっくり公園まで移動します。

日本スポーツ&ボディ・マイスター協会はソーシャルスポーツに関わる人材育成や、各種スポーツイベントを開催している協会です。裸足ランニングのイベント以外に、お菓子を食べ歩く(走る)JOY RUNイベントなども行っています。


講師の阿部さん。サハラ250kmマラソンを完走するぐらいのアスリート。30代半ばの頃は体重90kg、ウエスト92cmで、誰が見てもメタボ体型だったそうだ。

今回のイベントの講師は協会理事長の阿部さん。まずは裸足での走り方を教えて貰いました。


足の着地位置の違いを説明。かかとのクッション材は無いのでつま先から入る感じになる。
コンセントリックとかエキセントリックとか。筋肉の使い方を教わる。筋肉はエキセントリックに使う。

クッション材がかかとに入ったシューズでは、通常かかとから着地して足の前方部で地面を蹴って走ることになります。しかし、裸足ではクッションは無く、衝撃が直接伝わる。VFFでもクッションはほとんど無いので同じです。


通常の歩き方をして前方着地との衝撃の違いを確認。
草の上を走ってみて感触を試す。土の柔らかさ、つめたさも感じられる。

そこで、裸足で走る場合は足の前方部から着地することになります着地の衝撃は、足の裏やふくらはぎなどの筋肉で受ける。物に頼るのではなく、体の機能を使った走りになるのです。


レクチャーが終わったら試走します。青山通りや表参道を裸足感覚でランニング。

筋肉で衝撃を受けるので、膝など関節への衝撃が少なくなります。また、足の裏の筋肉を使うので偏平足防止にもなるのだとか。背筋も伸びるらしい。綺麗な走り方になるそうです。


青山通り走行中。近くに住んでいて気軽に行けることを「下駄履き感覚」なんて言いますが、それを上回る「裸足感覚」で走る。

この足の使い方は着物を着て草履や下駄を履いて歩く時と似ています。飛脚など、昔の人は自然とこの走り方をしていたのでしょう。


歩道橋の上で足裏の感覚を再確認。慣れない感覚に少し戸惑いも出る。しかし、ひどい痛みなどは全く無い。

私がウルトラマラソンを走るときも、通常のシューズを履いていますが似たような走り方をします。個人的にはロボットのASIMOのような走り方と言っています。

凄い速さが出ない代わりに体に無理が生じない。走りを楽しむ走り方ということでしょうか。裸足ランニングによる意外な発見。

裸足ランは気持ちがいいが、しかし・・・

ということで、気持ちよく走れる裸足ランニング。どこまでも走っていける感じではあるものの、ちょっとした難点もあります。それは・・・


表参道ヒルズ前辺りで休憩。すれ違う歩行者が微妙に足元を見ている。

 

目立つ!

というところです。今時の日本では裸足で街を歩く人はまずいません。VFFも、遠くから見ればちょっとピッタリとしたシューズですが、止まっている所を近くで見ると5本指。普通にはないデザインです。立ち止まっていると、微妙に足元を見られる。


ゴール直前のストレッチ。足裏もよく伸ばす。車の中の人がこっちを見ていた。

走り方が違えば、見た目も違う。すべては慣れということでしょうか。

まあ、表参道を集団でランニングしている人達自体が少ないので、それだけでも目立っていましたね。代々木公園付近とかなら違和感なかったのか。でも、楽しかったので良しとする。楽しんだ者勝ち。


裸足で走ると上半身の筋肉も予想以上に使っているので全身をほぐして終了。お疲れ様でした!

裸足ランニングは気持ちよくて楽しい

編集部の安藤さんに聞いた話では、安藤さんの家からは海が近く、砂浜があるので裸足で走っている人も多いそうです。中には足の怪我を気にしてなのか、ガムテープを足の裏に貼って走る人もいるのだとか。

そんな方も今回履いたシューズを使えば、より快適に裸足感覚で走れるでしょう。実際のところ、体を鍛える為に子供を裸足で活動させる裸足教育というものでも、落下物への懸念からVFFへの問い合わせがあるそうです。

現代人が裸足で走る(歩く)のには色々と障害もありますが、裸足で走るのは地面を直接感じられる。体を使っているという気持ちがとても高まります。そして、気持ちが良く楽しい。安全な砂浜や芝生、またはVFFなどを掃いて、たまには裸足で走ってみてはどうでしょう。気持ちいいですよ!

「競い合うのは笑顔の数」、「大事なのは「楽」なこと」。JOY RUNの案内チラシ。お菓子を食べ走るイベントは参加してみたい。

一般社団法人 日本スポーツ&ボディ・マイスター協会
http://www.body-meister.co.jp/

裸足ランニングクラブ
http://www.body-meister.co.jp/barefootrunningclub/


 
 

 

 
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