ズッキーニって、太いキュウリだと思ってたら違ってた。 今が旬のやつの正体を暴いてみたい。
(田村 美葉)
キュウリじゃなかったのか
ズッキーニという野菜を初めて買ったのは、なにをかくそう、つい先日のことである。 ちょっとコジャれた料理の材料に「ズッキーニ」と書いてあると、なんとなくナス多めにしたりしてしのいでいた。あまり近所で目にする機会がなかったのと、キュウリ的な味を想像していたので、加熱調理に向いているとは信じられなかったためだ。キュウリを煮込み料理に使うなんて、西洋っぽいコジャれた感じになるんだと思っていた。バニラアイスに添えるミントみたいな。
ところがである。上図のとおりスーパーで山積みにされているのを目撃、試しにと煮込み料理に使ってみたら、だ。めちゃくちゃうまかったのだ、これが。全然キュウリじゃなかった。なんというか、これは…うーん、なんだ、これは??
というわけで。 いろんな料理に使って検証してみたいとおもう。
検証1:じゃがいも疑惑
検証結果:
検証2:ゴーヤ疑惑
検証3:大根疑惑
検証4:カボチャ疑惑
疑惑というか、料理のことなら(それ以外も)なんでも知っているライターの馬場さんに、ズッキーニってなんだという話をしたら「カボチャの仲間ですよ」と一瞬で正体を教えてもらった。 さらに同じくライターの玉置さんのこちらのレポート
をみると、生え方がすっかりカボチャだ。 というわけで「カボチャ〜?うそぉ?」と思いはしたが、先輩方の言うことを聞いて試してみようとおもう。
ズッキーニがあればもうなにもいらない、かもしれない
やはり、だ。 キュウリだと思っておそるおそる口にすると、やさしい味が返ってきてびっくり、どの料理でもその繰り返しであった。キュウリの青臭さがなく、ナスのようなアクの強さも無く、じゃがいもやかぼちゃよりも火の通りが断然はやくて、どんな味でもすばやくすっかりしみこむ万能の野菜、それがズッキーニ。 結局ズッキーニってなんだ、というのはますますわからなくなった気もする。