ようこそ我が家へ
魚を飼っている人にとっては常識だと思うが、大事なのは何より水。まずは、金魚たちが安心して暮らせる水環境をつくってやる必要がある。
水が完成してもいきなり金魚を入れてはいけない。水質が急に変わると金魚にとって負担が大きいからだ。特に金魚は温度に敏感。まずは袋のまま水槽に入れて、20〜30分放置する。こうすることで、水槽の水と袋の中の水の温度を合わせるのだ。
ちなみに最初の2〜3日はエサも与えないほうがいいらしい。水質が変わって体調不良のところにエサをやると、消化器官が正常に働かず、死んでしまう可能性があるんだとか。
金魚すくいなどでぞんざいに扱われているイメージのわりに、案外デリケートな体質である。
30分後、袋内と水槽の中の温度が同じ25℃になったところで、金魚たちを水槽へと放つ。
「ランチュウ」「リュウキン」「ワキン」の3匹は勢いよく泳ぎ出した。どうやら新たな住みかを気に入ってくれたようである。これから末永くどうぞよろしくね。
多彩な表情を見せる金魚たち。これからも彼らの一挙手一投足に目が離せない。
というわけで我が家にやってきた「ランチュウ」「リュウキン」「ワキン」の3匹。今のところ元気に動き回り、エサもしっかり食べている。何とかこのまますくすく育ち、ぜひ長生きしてほしいものだ。
3匹が来てから水槽の前で過ごす時間が多くなった。同時に少しでも元気がなかったりすると気になって何も手に付かなくなる。この原稿を書いている最中も水槽のほうばかり気になってしまった。このままだと金魚しか愛せなくなりそうで怖い。