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コラボ企画
 

似合わない服保険を作るとしたら

単純化してシミュレーションしてみる

実際に条件を決めて似合わない服保険の保険料を考えてみよう。

松岡 「例えば加入者、確率、回数を以下の条件とします
条件
・加入者 10人
・加入者は年に20着の服を買う
・服は全て1着3,000円とする
・失敗する確率は5%
・補償するものは失敗した服と同じ金額
松岡「すると加入している人全体で服を買う回数は年間200回(10人×20回)。そのうち似合わない服を買ってしまう事象は年間10回(200回×5%)おこる可能性があります。

となると保険の原価は10人に対して10着分。つまりひとり1着分の値段になります。年間1着分の保険料を払えば年に1回は失敗してもいい。」


ここまで単純化しても分からなくなった僕が図解を用意した。
加入者ひとりあたり年に20着の服を買う。10人加入しているとすると…
加入者ひとりあたり年に20着の服を買う。10人加入しているとすると…
加入者全体で買う服は年間200着。5%の確率で似合わない服を買ってしまうとすると…
加入者全体で買う服は年間200着。5%の確率で似合わない服を買ってしまうとすると…
加入者全体で年間10着の失敗。年間10着の失敗を補償するために加入者が1着分の保険料を払っておくと…

加入者全体で年間10着の失敗。
年間10着の失敗を補償するために加入者が1着分の保険料を払っておくと…

失敗しても代金が戻ってくる↓
失敗しても代金が戻ってくる↓
ということで、年間20着の服を買ったとしても年に3000円を払っておけば、うっかりへんな服を買ってもいいのだ。5%というのは仮の数字だけど。

これは保険の原価(加入者に支払う額)だけを考えたものなので、ここに保険会社は付加保険料と言われる経費をのせる。ライフネットはその保険の原価を開示して他社を震撼させた。

デイリーポータルZもうっかり運営原価をとある取材でしゃべってしまい、社内関係者を震撼させたことがある。
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