次の取材先は日本マイクロソフト

ニフティではHTML5コンテンツとして「クリスマスほしいものツリー」というサイトを運営中である（これはHTML5非対応ブラウザで見てもヒラメが出たりはしない）。

社内の担当者に頼んで日本マイクロソフトに取材させてもらったのだ。彼はHTML5の技術的なことを質問すると思ったかもしれないが、聞きたかったのは別である。

あ、オフィスアシスタントのイルカの本物！

…なんてことはなく、おたる水族館で撮ったイルカの写真を貼っただけである。

応対してくれたのはWindows本部 シニアプロダクトマネージャー 宇野誠さん、Webプラットフォーム推進部 UXエバンジェリスト 春日井良隆さん。

HTML5関係ないインタビュー

林： ソリティアの必勝法ってありますか？

（………僕もいま名刺を見直して冷や汗をかいているところである。エバンジェリストに聞く質問ではなかった。）

春日井さん：Windows 7のEnterpriseエディション（MS社内標準の）には入ってないんじゃないかな。
宇野さん：ゲームパックを後から入れれば…

なんと！企業用のOSにはソリティアは入ってないのだ。もちろん追加可能である。でもここでWindows Vistaからソリティアのカードの絵柄がベクター（拡大しても絵がきれいな描画方法）化されたという豆知識を得た。自慢しよう。

林： アップルの製品は社内にありますか？

宇野さん：ありますよ。マック用のOffice もありますし、製品やサービスはいろんなプラットフォームで試しますから。

マイクロソフトがiPhoneアプリをリリースしていたり（ちょうどこの記事を書いている時期にOneNoteやSkyDriveのiPhoneアプリがリリースされたのだ） 、iPhoneのメールにHotmail が設定できたりと僕らが想像するよりリベラルだった。週刊誌的な仁義なき抗争みたいなことはなく、これも週刊誌的に言えばむしろ蜜月である。

そして日本マイクロソフトのオフィス（ソフトウェアではなく本物の）はほぼ未来だった。

マウスだって平たくなる

僕は10年ぐらいマイクロソフトマウスを愛用している。それをアピールすると、新しいモデルはこうなりますと言って見せてくれたマウスがこれ。

持ち運んで別のコンピュータでも使うことができる。ノートパソコンで慣れないトラックパッドでキー！ってなったり、人のマウス借りて『なんかべたべたするな…』と思うこともないのだ。

マウスのホイール部分はただの板なのに触るとカチカチ音がして小さく振動するのだ。うぐいす張りみたいである。
（うぐいす張りマウスという名前ではなく、マイクロソフトアークタッチマウスという名前です。製品詳細はこちら）。

マイクロソフトのおみやげ屋

マウスの話ばかりになってしまったが、日本マイクロソフトの受付脇には社員と打ち合わせに来た人だけが入れるグッズショップもあるのだ(The Microsoft Collection ) 。見たことないグッズがたくさんあって興奮する。

いちばん売れるのはストラップだそうですよ。

TODOリストを憶えてますか

楽しく水族館や日本マイクロソフトを見学したあとはいよいよTODOリストの制作である。

ここで大いにつまづいて、あのときソリティアの攻略法じゃなくてHTML5について聞いておけばよかったと思わなかったわけでもない（= すごく思った）。

TODOをクリアするとトドが鳴く映像を流すはずが、なぜか音声だけずっと流れてしまい、常にトドの鳴き声がするアヴァンギャルドなTODOリストができてしまったりもした。

そんな困難を乗り越え、完成したのはこれである（途中動かなくて2回フテ寝した）

このTODOリストはブラウザにデータを保存しているので、別のパソコン、同じパソコンでもブラウザが違うと見ることができない（HTML5のローカルストレージという機能を使ってます）。

バグがある可能性は大いにあるが、使用中の不具合、不条理はむしろ楽しむ姿勢で使っていただければ幸いである。トドもそう申しております。