モーニングカラオケ
4日目はカラオケ。新宿には24時間のカラオケ店がいくつかある。カラオケなら大人数がいいかと、人が増えた。niftyの営業の方とライター仲間の合計5人だ。
お客さんはけっこう入っている
木曜の朝にもかかわらず、お客さんはけっこういる。水商売の方が多いと思うのだが、ホストのお兄さんらが団体で奇声を上げながら入店してきたり。ここでもやはり夜と朝では声の高さがちがう。
ドリンクメニューが朝っぽい
ドリンクにはコーヒー紅茶はもちろん、コーンポタージュや野菜ジュースなど朝っぽいメニューもたくさんあった。
フードはさすがカラオケ店。茶色い揚げ物中心のメニューだが、意外と安い。朝食もここで摂ることにした。
→ 『モーニングカラオケは朝食も摂れる』
部屋に入ると朝夜関係ない
そういえばカラオケボックスには窓がない。部屋に入れば朝も夜も関係ない。
とりあえず歌うか、と歌ったのは昔の歌謡曲(※世良公則『あんたのバラード』)。酒場っぽい曲を選んでしまった。部屋の電気も落としたらほんとに夜みたいになってしまった。
しかしさすがは朝。朝だからひょろひょろだろなと思っていたのどが、歌うにつれてパカパカ開く。お酒を飲まないってこんなにちがうのか(!)
→ 『朝カラオケでは、のどが超絶調子良い』
バラードは自分への試練
『あんたのバラード』というくらいだから、ものすごく遅い。手拍子も打てないくらいしっとりしている。
間奏になっても誰も何も言わない。後から自分も聞く側になって気づいたが、シラフなのでどう反応していいものかわからなくなるのだ。
よって、バラードはその状況との戦いとなる。この緊張感の中、歌いきったら歌手デビューが待っている。そう信じこんで気持ちを込めて歌うしかない(!)
歌い終わると拍手が起こって一安心。ああ、うれしいなあ。酔ってないので、人の気遣いも倍うれしい。
→ 『気遣いや気配りに敏感になれる』
律儀に順番を守る
その後もくるくる回しながら歌うのだが、「入れましたか?」「次入れてください」と歌う順番だけはみんなきっちり守っていた。
歌わないというのもそれはそれで照れくさいし、順番抜かすなんてありえない。朝からしたら夜のカラオケは日本から見た外国みたいなものだ。
→ 『順番はきっちり守る』
歌は夜の歌ばかりだ
カラオケの歌詞をよく見てたらどれも夜の歌ばかりだ。
考えてみればほとんどが恋の歌で、恋愛について悩む時間は朝よりも夜なのだろう。どれも朝に歌うべきなのか疑わしい。
「朝まで」という夜の延長線上の朝はあるのだが、「朝から」という歌詞はない。牛乳屋さんの歌とかあんまりない。
気をきかせて営業のM氏がラジオ体操の歌を歌ってくれたのだが、まるっきり朝でもそれはそれで納得しないのだから人間は身勝手だ。
→ 『朝向けの選曲などない』
スポーツ化するカラオケ
みんなガンガン歌う。話に夢中だから僕はいいです、と遠慮するのは夜だけだ。やっぱり歌は基本楽しいものだし、みんな歌いたいのだ。
体も熱くなってきた。朝食っぽいからとコーンポタージュを頼んでいたのが、コーラに変わった。
エアコンちょっと暑いな、と見てみたら点いてなかった。2月なのに部屋が暑い。運動だ。のども開くし体も熱くなるし、歌うということは結局運動なのだと意識した。
→ 『朝カラオケはちょっとした運動だ』
照れがある
『SAY YES』を歌っていたら、何度も何度もSAY YESと繰り返して終わるパターンだった。
朝も早よから歌舞伎町で「イエスと言って…」と繰り返しているこれは何をしているのか、とハッと我に返った。
繰り返し系はお酒の入った夜だと歌い切る力があるが、朝だと我に返ってしまう。(さっきも言いましたけど)と一回一回に言い訳したい気分だが、実際に言い訳する余白はないので耐えるしかない。
→ 『繰り返しの終わり方は朝だと余計に照れる』
朝からXジャンプさせる恐縮
あまりにものどが開くので、普段歌ったことのないハイトーンボイスのXjapanまで歌った。
曲は手でXの字を作るのが慣例となってる「X」だ。(これ事前に「今からX歌いますけど、あのXジャンプしてくれってことじゃないので、はい」と言っておいた方がいいかな、いや、さすがに朝だからXジャンプしないか……)と悩んだ上で選曲である。
むろん、営業のお二方のお付き合い力によってXサインが飛び出した。シラフでのXサインは義理と恐縮の物々交換だった。
→ 『朝カラオケの人付き合いは意外と堅い』
外が明るくて当然
2時間みっちり歌って(※朝であり飲んでもないのでお代も安い!)外に出ると当然明るい。
カラオケ屋を出て外が明るいとき。そんなときは、眠たくて体もだるくて予定もつぶれてうしろめたさしかないものだが、朝カラオケはちがう。何もかもOK。ちょっとした運動で体も動くし、口ものどもよく開くし、歌で気分いいし、なんかいいこと尽くめの全肯定の会なのだ。
→ 『朝カラオケの高揚感はすさまじい』
また頭がよくなっている
脳年齢テストは37歳。大体35歳くらいが通例の年齢だからちょっと下がってるけど、もうそんなことはどうでもいい(!)それくらいいい気分だ。
数独タイムは7分。あ、こっちはものすごく良いタイムが出てる。頭が働きまくっている。ひらめきも集中も抜群だ。でもそんなこともどうでもいい(!)とにかくこの高揚した気分を何かにぶつけたい。例えばそう、ボーリングであるとか。