スイーツの開発
ということでスイーツの開発である。カルカルでは現在、二つのパンケーキを使ったスイーツを提供している。同じようにパンケーキをベースにしたスイーツを開発してもらおうと思う。安藤さんいわく「スイーツの開発は大人の女性っぽい」とのこと。僕もそう思う。
トッピング材料はこちらで準備したので、彩里ちゃんにそこから選んでもらう。といっても、準備したのは安藤さんと僕なので、男らしさも残っている。味噌に青のりなど、どうがんばってもスイーツにつながらない。
さすが女の子という感じだった。迷いなく作業を進めて行く。アイスを乗せて、キャラメルソースをたらし、ブルーベリージャムや生クリームをあしらう。普通に美味しそうだ。その横で、嬉々として味噌をパンケーキに塗る僕。年の差こそあるけれど、同じように「会社で働きたい」という夢を持つ2人。なのにこの差は何だろう。
やはりスイーツ開発は女性がやるべきだ。試食会もしたのだけれど、文句なしに美味しかった。ブルーベリージャムがいい仕事をしている。
この彩里ちゃんが作ったスイーツは12月6日から来年1月末まで、カルカルで「キャラメル&ブルーベリー パンケーキ(580円)」として本当にメニューに並ぶ。
念のため僕の「味噌&生クリーム パンケーキ(1680円)」は並ぶか聞いたら「並ばない」と言われた。あと、何度も画像を確認したのだけれど、僕の完成品は写真にも収められていなかった。
オフィスで働こう
次はいよいよオフィスで働くことになった。家で働く僕の夢でもあるオフィス勤務。それを彩里ちゃんが体験するのだ。最初と違い彩里ちゃんの笑顔も増えてきたのでコチラとしても楽しいのだが、オフィスで働くことにたいしては素直に羨ましくもある。
ネックストラップに社員証を入れてパソコンを扱うさまはまさに働く女性だ。何がすごいってキーボードを打つときアルファベットで打っている。何事においても自分と比べてしまうのだけれど、中学までアルファベットがいまいち分からなかった身としては、素直にこの子は賢いと思ってしまう。
パソコンではさっき作ったスイーツのメニューを作っていた。そして、彼女は働くのが楽しい、と言う。すごい。大学時代の僕に聞かせてあげたい。彩里ちゃんのような子供が増えれば日本の未来は明るいだろう。子供に気づかされる頑張らねば、である。
ちなみにではあるが、彩里ちゃんは僕の質問にはあまり答えてくれなかった。無視されるのだ。お母さんに話を聞けば、彩里ちゃんは普段知らない男の人と話す機会があまりないので、少し怖いそうだ。撮影後にポッキーをくれたので、嫌われているわけではないと思う。ツンデレ。やはり大人だ。
撮影後に彩里ちゃんと話をしていたら、将来はお医者さんになりたい、という話になったので、今から20年後はお医者さんか〜と僕が言うと、「生きてるかな?」と僕を見て言っていた。その真冬の水道水みたいな感じ、むしろ好きだと思った。彼女は大人だ。将来モテると思う。