きょうはエイプリルフール。うそをついてもいい日である。
きょう書いたことはなんでもうそになるのだ。あしたになったら忘れておしまい。現実と虚構が入り交じる日に、うそのふりをして隠し続けてきたことを書きたい。
冷静に考ればおかしいでしょう
デイリーポータルZはあまり広告も入れずに10年続いてきた。儲かってないサイト、ということになっている。それもネタにしたりしている。
でもおかしいと思わないだろうか? ニフティのような営利目的の会社が赤字のサイトを10年も続けるだろうか。赤字だというわりにはスタッフやライターも増え、イベントまで行っている。
ほんとうにそうなのだろうか。
これがデイリーポータルZです
先に見ていただこう。これがデイリーポータルZの正体である。
デイリーポータルZの記事はすべてこのハードで作られている。ほぼ無人である。オペレーターがこのような画面で記事を制作(といってもクリックを数回)している。
これならば人件費はオペレーターひとりぶんで済む(しかもオペレーターはほかのサイトとも兼ねているので実質0.3人月である)。 これならばデイリーポータルZの記事の下に入っているテキスト広告の収入でまかなうことができる。
じゃああのライターは誰なのか
いや、デイリーポータルZにはライターの顔写真が載っているではないか。ひとりで作ってないはずだ、と思うかたもいるだろう。
ライターとして顔が出ているのはモデルである。とある劇団に所属している役者に月8000円で出てもらっている。
この写真の人たちは書いてない。ただデイリーポータルZとの齟齬が出ないように劇団員個人のネット活動は控えてもらっている(もともとアングラでメディアに載せられないような芝居をしているのでネット露出が少ないのも幸いした)。
今後のシナリオ
新しいライターが加入したり、編集部が移動したり、収益化の圧力がかかってピンチになるのもすべてシナリオ通りである。これから考えている展開は ・マスクマンのライターが加入するが、その正体はかつて在籍していたあのライターだった! ・外資がサイト買収を仕掛けるが、たまたま出会った老人が大富豪でその力を借りてはねのける ・戦国時代にタイムスリップしたライターが瓦版を作って大活躍 などであるが、シナリオについては編プロと共同で作っている。
だましているのが心苦しかった
私は運営にも関わってないし、シナリオ作成にも関わってない一介の社員である。デイリーポータルZでは林と名乗っているキャラクターに乗っ取って書いている。
デイリーポータルZという虚構を信じさせていることが心苦しく、エイプリルフールにかこつけて本当のことを書かせていただいた次第である。
明日からはまた忘れてデイリーポータルZを楽しんでもらえれば幸いである。