世の中には似てるものが多すぎる。
ほうれん草と小松菜とかウインナーとソーセージとかもう区別がつかない。 いや区別は出来るけども自信を持って答えられるまでに数秒間固まる。
そういうロスタイムを集めたら、一生のうちで30年ぐらいにはなるのではないだろうか。 限られた人生の中でそれは長すぎる。
だからもう、区別するのに時間を使うような似た者同士は、同じものと言い切ってしまっていいのではないだろうか。 とっさに答えられなかったら、それはもう同じものなのだ。
ほうれん草と小松菜の区別がつかない
まず区別がつかないのがコレ。
自炊をあまりしないので野菜そのものに詳しくないのもあるけど、 この二つはどっちも「たまに味噌汁に入ってる」ぐらいの印象しかないから、はっきり別物と認識しようという気持ちも働かないのでいつまでもあやふやなままでいる。 しかも見た目は似てるのに名前はそれほど似てないから、なんだか納得いかない。
意識を混濁させる
ただほうれん草と小松菜、二つが並んでる画像を見たら、結構見分けが付く。 比較してみると案外分かるものだ。 とはいえ普段の生活でこんな分かりやすく並んでたり、間違えないよう意識することもないから、これで区別がつくと言うのはフェアではない。 とっさに区別がつく、つかないを判断するには、まず普段通りにどっちがどっちだかよく分かってない意識の状態になる必要がありそう。そこでこういうのを用意しました。
スタートを押すと、ほうれん草に小松菜の文字の写真と、小松菜にほうれん草の文字の写真が交互に表示される。 これを10秒ぐらいジッと見ていれば、ちょうどいつもの区別がついてないぐらいの状態にはなれる感じだ。
1.5秒で区別が出来るか
ということで本題の「とっさに区別がつくか否か」を判定するためのシステムを用意した。 下のスタートボタンを押すとほうれん草か小松菜の写真と名前が表示されるので、 写真と名前が合っていれば「はい」、違えば「いいえ」を1.5秒以内に押す。 それですぐに正解出来れば文句なく別物、出来なければそれはもう同一のものと言い切ってしまいたい。
どちらでしょう
はい いいえ
全然区別がつかないということはないけれど、とっさに答えるとなるとやっぱり迷う。
何度か試した結果、個人的にはなんとか7割ぐらい正解できたので、ほうれん草と小松菜は意外と区別がつくみたいだ。
茹でると完全に分からない
ほうれん草と小松菜、生のままならその植物本来の姿が分かってそこそこ区別はついた。しかし調理済みならどうだろう。
両方を切って茹でたら恐ろしいことになった。
これはもう絶望的にわからない。
写真を撮った時のメモでかろうじて判断できてるけど、 それがなかったらまったく区別がつかないだろう。
一応写真と文字を入れ替えたのを見てみたが、こんなことしなくても最初からどっちだか分からないよ。
ここまで判別不能だと、区別するのをあきらめて当てずっぽうになってるから答えるのはとても速い。そしてちっとも正解しない。
充分に発達した科学技術は魔法と見分けが付かない、と同じように、 充分に茹でたほうれん草は小松菜と区別がつかない。