特集 2012年11月7日

絶対おすすめしたいチェーン店グルメ特集

さて、これはどこのファミレスの料理でしょうか?
さて、これはどこのファミレスの料理でしょうか?
「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」という本が10月末に双葉社から発売された。なんと、著者は僕だ。全国書店及びネット書店で買える。Amazonのページはコチラ。

この本を書くために、4年分の連載原稿や写真、メモを整理し、更に半年以上毎日のように外食をして色々なメニューを食べ比べた。中には不味い物もあったが、これは!と思う光るメニューをいくつも見つけた。それらをどうしても紹介したい。

ページの都合で紹介できるのはほんの一部だけど、今回はそういう個人的なお気に入りメニューを紹介させていただきます。
あばよ涙、よろしく勇気、こんにちは松本です。

1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。(動画インタビュー)

前の記事:焼き鳥はフライパンで焼けば煙くない

> 個人サイト keiziweb DIY GPS 速攻乗換案内

さて、どこからはじめたものか

お気に入りメニューはたくさんあるが、どこから始めたらいいだろうか。なにせ100チェーン以上食べまくったのだ。とりあえずそうだな、まずは「かつや」からはじめよう。好きだから。

カツ丼チェーンの「かつや」をご存じだろうか。ホームセンターを経営するアークランドサカモト株式会社の外食部門が1993年に独立して現在のかつやになったそうだ。ホームセンターからカツ丼という意味のわからなさが良い。しかも美味いとか、世界七不思議級に不思議である。
これはカツ丼の竹で682円。迫り来るとんかつ。
これはカツ丼の竹で682円。迫り来るとんかつ。
チェーン店の安いカツ丼なんてそんなに美味しくないとか思ってやしないか。ファストフードでしょ?とたかをくくってないだろうか。ところが、かつやのカツ丼はちゃんとしっかり美味しいのだ。

カツ丼は80gのロースカツが乗った梅が514円。カツが110gの竹、80gのカツが2枚の松がある。他にもソースカツ丼とかヒレカツ丼なんてのもある。

ちゃんとした、肉も衣も玉子とじも美味しいカツ丼だ。
ちゃんとした、肉も衣も玉子とじも美味しいカツ丼だ。
揚げたてのトンカツである。それを速攻でカツ丼にしてしまう贅沢。それで500円ちょっとの値段て、なんの奇跡か慈善事業だ。しかもそんな値段なのに、三つ葉を省かずに乗せてるのがエライ。三つ葉がないカツ丼は物足りない感じがするものね。

以上の様にカツ丼がすごいのだが、かつやはカツ丼以外のどんぶりもすごい。
エビフライが5本!それで514円!当然うまい!
エビフライが5本!それで514円!当然うまい!
同系列に「天丼あきば」という天丼チェーンがあり、そこの天丼には海老天が5本乗っている。でもって、かつやにはエビフライが5本乗ったエビフライ丼ってのがあり、これが514円。値段は安いがちゃんとうまい。

店内は綺麗で接客もいい。「お茶が美味しい店は料理も美味い」というのが僕の持論だが、かつやはお茶が美味いし、テーブルに置いてある大根の漬け物がまた美味い。ポリポリかじりながらお茶を飲んで待っていると、あっという間にカツ丼が運ばれてくる気がする。かつやマジックである。
大根の漬け物が美味いんだよなぁ、かつやは。
大根の漬け物が美味いんだよなぁ、かつやは。
まだかつや礼賛は続く。どんぶり物もいいが、ロースカツ定食もいい物だ。トンカツはカツ丼の竹に乗ってるのと同じ110g。ご飯、豚汁の小がセットで724円。安い、安すぎる、ロースカツ定食。
みそ汁がデフォルトで豚汁ってのが素敵。豚汁は+52円で大盛りに出来ます。
みそ汁がデフォルトで豚汁ってのが素敵。豚汁は+52円で大盛りに出来ます。
非常によい断面です。はぁ、今すぐかつやに行きたい。
非常によい断面です。はぁ、今すぐかつやに行きたい。
カツ丼、エビフライ丼、ロースカツ定食、全て素晴らしいのだが、更に素晴らしいのがカツカレーである。かつやのカツカレーはちょっと凄い。
カツカレーは梅が619円。これ、ヤバイよ。
カツカレーは梅が619円。これ、ヤバイよ。
当然トンカツはサクサク揚げたて。肉厚で満足感が高い。カレールウはしっかりスパイスが効いた本格派。野菜などの具はすっかり溶けてしまっていて判別出来ないが、そのためルウの味は深く、これ自体がトンカツソースの役割を果たす。

つまり、このカレーはトンカツを美味しく食べるための味付けになってるのだ。トンカツはトッピングではなく、あくまで主役。それがかつやのカツカレーなのである。

会計の時に大体100円引きのクーポンをくれるので、次回はカツ丼が414円、カツカレーが519円になってしまう。こりゃ通うしかないので、ついかつやばかり行く羽目になります。なんでこんないい店が街中に普通にあって、行列店になってないのか不思議。みんなもっと、かつやに行った方がいいよ。

カレーと言えばロイヤルホスト

長々とかつやの紹介をしてしまった。当然ステルスマーケティングではないので、カレー繋がりで次はロイヤルホストのカレーを推したい。
ビーフジャワカレーは913円。今はゆで玉子半分付きらしいが、食べた当時はゆで玉子がなくて892円だった。
ビーフジャワカレーは913円。今はゆで玉子半分付きらしいが、食べた当時はゆで玉子がなくて892円だった。
ロイヤルホストは夏にカレーフェアをやっているが、僕は定番メニューしか食べてないので推すなら上の写真の「ビーフジャワカレー」だ。

肉がトロトロに煮込まれており、肉と野菜のペーストみたいになっている。そこに加わるチャツネと20種類以上のスパイス。まず甘味を感じ、次にうま味、肉の滋味がやってきて最後に辛さがやってくる。そういう高級感あふれるカレーである。

食べ終わると、良い物食べたなぁという満足感がありお勧め。

懐かしい系のカレーだったら

ロイヤルホストの本格高級志向とは真逆だが、妙に美味いのがはなまるうどんのカレーだ。讃岐うどんチェーンなのにカレーを推そう。
小サイズを自称してるけど、普通に1人前のサイズです。単品で399円。
小サイズを自称してるけど、普通に1人前のサイズです。単品で399円。
はっきり言ってなんの変哲もないカレーですわ。野菜は大きめカットで薄切り牛肉入り。福しん漬けは真っ赤。ルウはややサラッとしてて家庭的な昭和カレーだ。

でも、なんか安心するんだな、これが。単品で399円、小うどん付きのセットは499円。カレーに100円足せば、本来は294円のぶっかけ(小)や温玉ぶっかけ(小)を付けられる訳でお得(逆にカレーが205円という見方も出来る)。子供とシェアしたらお得ですよ、お母さん。

超昭和、何の変哲もないカレー。
超昭和、何の変哲もないカレー。
はなまるうどんは讃岐うどんチェーンなので、うどんもちゃんと美味いと思う。個人的な嗜好としては丸亀製麺の方が好きだが、はなまるも悪くはない。

はなまるうどんのうどんって普通だよね?なんて思ったりもするけど、例えば立ち食いそば屋のうどんなんかと比べると天地の差があるほどちゃんとしたうどんだ。

下の写真はぶっかけうどん冷(ひや)の小。294円だ。かけうどんの小が105円なので割高に感じてしまうが、この場合はむしろかけうどんが割安過ぎるとも言える。
ぶっかけうどん小。レモンと大根おろしが乗ってます。揚げ玉はセルフで好きなように。
ぶっかけうどん小。レモンと大根おろしが乗ってます。揚げ玉はセルフで好きなように。
ただ、かけうどんが割安すぎるという理屈はわかっても、ぶっかけうどん294円はやっぱりちょっと高いなぁと思っていた。そしたら、おろししょうゆうどんなんてのがあるじゃありませんか。小で189円なんですよ。
これがおろししょうゆうどん。小で189円。中で294円。ぶっかけより105円安い。105円のてんぷらを付けてぶっかけと同じ値段。
これがおろししょうゆうどん。小で189円。中で294円。ぶっかけより105円安い。105円のてんぷらを付けてぶっかけと同じ値段。
おろししょうゆうどんとぶっかけの違いは、レモンが無くて掛かってるのが「つけだし」じゃなくて「だし醤油」ってとこ。大根おろしはどっちにも乗っている。

だし醤油で食べるうどんはツルツルで美味しくて、うま味もある醤油がうどんの魅力を引き出してくれる。ぶっかけよりむしろ好きだなぁ。という事で、最近ははなまるうどんに行ったら100%これ食べてます。

じゃあ、次のページはうどん繋がりで和食ファミレスのお気に入りメニューを紹介しましょう。
いったん広告です

うどんならとんでんのうどんも美味い

北海道と関東を中心に展開している和食ファミレスのとんでんは何を食べても大体美味い。当然うどんもちゃんと美味い。しかも420円と、ファミレスのメニューとしては安いのが嬉しい。
ざるうどん。420円です。安いメニューもちゃんと美味いのがとんでんの凄いところ。
ざるうどん。420円です。安いメニューもちゃんと美味いのがとんでんの凄いところ。
まるで白玉の様なツルツル食感。程よい固さとコシで、ちゃんと美味しいうどんなんですな。たまに、固さとコシを履き違えて芯があるうどんを出すお店があるが、とんでんのうどんは完璧。噛み心地ものど越しも最高だ。
ツルツルのざるうどんが美味い。
ツルツルのざるうどんが美味い。
ファミレスのざるうどんなら夢庵とか藍屋のうどんも、うどんだけ見たらなかなかの物だったりする。が、夢庵と藍屋は薬味がネギとわさびなのだ。うどんの薬味っていったらおろし生姜でしょうが!わさびは蕎麦の薬味でしょう!

その点、とんでんはちゃんとおろし生姜を付けてくる。細かい気遣いに好感を持てます。
温かいうどんもうまい。これは山菜うどんで525円。
温かいうどんもうまい。これは山菜うどんで525円。
「山菜うどん」や「いかかき揚げうどん」など、温かいうどんもちゃんと美味い。山菜は優しい味付けで二日酔い明けに良さそうだ。

なお、上で書いた「おろし生姜でしょうが」はダジャレです。
いかかき揚げうどんも525円。決して高くないのが嬉しい。
いかかき揚げうどんも525円。決して高くないのが嬉しい。
いかかき揚げうどんのかき揚げはサックリ揚がっていて美味い。例えば夢庵の天ぷらうどんは、うどんは良いけど天ぷらがフリッター的だったりする。が、とんでんの天ぷらはちゃんと天ぷらとして美味い。となると、やっぱなに食べても美味いなぁって感想になるのだ。安定力がはんぱない。
イカとか玉ねぎとか、具も多めで嬉しい。
イカとか玉ねぎとか、具も多めで嬉しい。

とんでんヤバイ、なに食べてもうまい

かつやと同じくらいとんでんの事を愛しているのだが、なに食べても美味いのだから当然、酒を飲んでも楽しい。

日本酒飲まずにはいられませんよ!とんでんで忘年会やりたいくらいだ。
日本酒飲まずにはいられませんよ!とんでんで忘年会やりたいくらいだ。
とんでんのメニューには「とんでんの料理屋さん」っていうのがあって、一品料理や酒がたくさん載っている。ビール、焼酎、ワインに日本酒。日本酒は6種類の銘柄酒があり、焼酎も芋や麦が用意されている。

上の写真で飲んでるのは「吉乃川厳選辛口」の300ml瓶で787円。
お刺身(まぐろ、いか、はまち、えび)で504円。
お刺身(まぐろ、いか、はまち、えび)で504円。
刺身は新鮮で、イカやエビは甘い。ツマもパリパリ感があり、それだけでつまみになる美味さだ。
牛もつ鍋は1人前1344円。2人で十分食べられる量だった気がする。ニンニクたっぷり、モツは柔らかい。
牛もつ鍋は1人前1344円。2人で十分食べられる量だった気がする。ニンニクたっぷり、モツは柔らかい。
鍋料理も充実しているから、忘年会では是非注文したい。知床鶏のねぎま(294円)やじゃがいもと鮭のチーズ焼き(441円)なども良いメニューだったが、中でもこれは!と思ったのが「あんこうの唐揚げ(骨付き)」である。
あんこうの唐揚げ(骨付き)、609円。
あんこうの唐揚げ(骨付き)、609円。
プリプリの身と、コリッとした軟骨、トロトロの皮が衣と油をまとって渾然一体となり、もうね、たまらん。酒も進む。吉乃川辛口おかわり。

しかも多くて一人じゃ食べきれない量だ。あんこうの唐揚げは秋と冬だけメニューに載ってて、ちょうど今くらいに食べられる。とんでんでお酒を飲むときは是非食べてください。超美味いから。

北海道牛乳ソフトはマスト

もう、頼まれてもいないのにとんでんを絶賛しちゃって、お前とんでんの回し者だろうみたいな雰囲気があるかもしんないけど無視して進める。そんな邪推じゃ僕のとんでん愛は止まらないんですよ。ステマとか思われたって、後悔なんてあるわけない。

とんでんに行ったら、どんなにお腹いっぱいでも食べなきゃならないのが北海道牛乳ソフト。これはもう、絶対義務でマスト。とんでんで北海道牛乳ソフトを食べないなんて、そんなのあたしが許さない。

夏頃まではチョコソースかストロベリーソースが無料で315円だったけど、今はソースなしで294円。下の紙に「白玉クリームあんみつ」って書かれてて、「ネコ」って名前の犬みたいな状況。こんなの絶対おかしいよ。
夏頃まではチョコソースかストロベリーソースが無料で315円だったけど、今はソースなしで294円。下の紙に「白玉クリームあんみつ」って書かれてて、「ネコ」って名前の犬みたいな状況。こんなの絶対おかしいよ。
牧場で食べるソフトクリームあるでしょう。牛乳のうま味が濃縮されたようなやつ。まさにそれが出てくる。街のファミレスで。これならもう、牧場に行く必要なんて、ない!

値段は294円。以前は値段が315円でチョコソースかストロベリーソースを無料で掛けてくれたんだけど、今は294円でソースなしになったみたいですな。

その代わりにチョコナッツとか黒ごまとか紅芋のソースをトッピングして336円って事になったみたいです。合うのは多分チョコナッツ。
黒ごま小倉ソフトは399円。これはちょっと黒ごまが邪魔かも。
黒ごま小倉ソフトは399円。これはちょっと黒ごまが邪魔かも。
他のデザートメニューでも北海道牛乳ソフトが使われていて、上の写真は黒ごま小倉ソフト。小倉、栗、わらび餅、白玉が付いて399円なのでお得感高め。でも、黒ごまソースの香りが強すぎてソフトクリームの風味が消えちゃってもったいない。

ソフトクリームの味を楽しみたいので、黒ごまソースは別添えか、白玉に掛けてくれたら嬉しいなって。

蕎麦も美味いんだよ!

北海道繋がりのメニューと言えば、北海道ざるそばがまたうまい。北海道産のそば粉を使ってる蕎麦だ。見事なツルツルシコシコ食感で、蕎麦の香りが見事な逸品です。
北海道ざるそば。630円。間違いなく美味い。和食ファミレスでは一番の蕎麦です。
北海道ざるそば。630円。間違いなく美味い。和食ファミレスでは一番の蕎麦です。
わさびは本わさびを使ってるので甘くてまろやか。つゆは鰹ダシが立っててこれまた美味い。蕎麦、薬味、つゆの全てが完璧で630円。安い。
また食べたい。今すぐ。
また食べたい。今すぐ。
なお、普通のざるそばってのもメニューに載ってるんだけど、こちらはなぜか緑色の茶そば。
茶そばは420円。これも美味い。
茶そばは420円。これも美味い。
蕎麦の味としては普通なんだけど、温度管理が良いので素材以上に美味しく感じる。真夏でも蕎麦とつゆがキリッと冷えてるのが偉いと思います。たまに、ぬるいざるそば出す店あるけど、とんでんはそこら辺も抜かりない。
天ぷらそばは天ぷらが別添え。630円。海老天が2本でちゃんと美味いので割安に感じる。
天ぷらそばは天ぷらが別添え。630円。海老天が2本でちゃんと美味いので割安に感じる。
天ぷらそばの海老天は火の通りも衣の具合も完璧。外れがない。つくづくなに食べても美味い。

下の写真は北海道ざるそばと寿司がセットになった「はまなす」で1554円。寿司も蕎麦も茶碗蒸しも全ておいしい。まったくどうなってるんだ。
はまなす食べて吉乃川辛口飲んで北海道牛乳ソフト食べたら、しばらくは幸せの余韻に浸れる。
はまなす食べて吉乃川辛口飲んで北海道牛乳ソフト食べたら、しばらくは幸せの余韻に浸れる。
吉野家なのでメニューに牛丼と蕎麦のセットがある。
吉野家なのでメニューに牛丼と蕎麦のセットがある。

そば処吉野家の蕎麦が凄い

もう、今すぐ浦安にあるとんでんに行きたい気分になっているが、蕎麦と言えば紹介したいのがそば処吉野家だ。

吉野家なのに、十割蕎麦を店内で打ちたて茹でたてで提供するという。以前から東武東上線の川越駅構内にあったのだが、最近はショッピングセンターのフードコートにもあったりする。
これはもりそば。380円。
これはもりそば。380円。
もりそばを注文して食べてみると、濃厚な蕎麦の香りとモチモチ食感。なるほど、十割蕎麦っぽい。蕎麦はやや幅広で、太さにバラツキがある。まるで人間が包丁で切ったようだ。

感じとしてはそば粉をお湯で練って作る「そばがき」っぽくもある。ねっとりモチモチ系というか。ツルツルシコシコの蕎麦とはちょっと方向が違うが、これはこれで蕎麦の香りが濃厚で美味い。

ただ、蕎麦の強さに対してつゆの弱さが気になった。意図的にそうしてるのか、コストかなんかの問題なのか、蕎麦の風味に負けている。
蕎麦自体は美味い。が、つゆがちょっと弱い。でも380円の蕎麦としては十分以上に美味いのでまた食べたい。
蕎麦自体は美味い。が、つゆがちょっと弱い。でも380円の蕎麦としては十分以上に美味いのでまた食べたい。
海老天そばは海老の天ぷらが2本で580円。天ぷらについては全く期待してなかったけど、予想外にちゃんとした天ぷらだった。ごま油の香りがしてサクッと揚がって、その衣がつゆを吸って油をつゆに吐き出して、どんぶり全体が美味さの塊ですよ。

そば処吉野家では天ぷらと蕎麦を食べたら良いんじゃないかと思う。
海老天そばの天ぷらが意外に美味くて驚いた。580円。
海老天そばの天ぷらが意外に美味くて驚いた。580円。

どうやって狭い店内で蕎麦を打っているのか?

さて、店内で蕎麦を打っているというのが吉野家の主張な訳だが、どう見てもそんなスペースはないし、人間が蕎麦を打っているならガラス張りのブースとか作って打ってる姿を見せるのが最近の流行りである。が、そんなブースはないし蕎麦を打ってる人は見あたらない。しかし客は次々に蕎麦を注文している。

何処で蕎麦を作ってるのだろう?と観察してると、店の奥の方から「ブシュー!」という音が聞えてきた。
音はこの機械から出ていた。
音はこの機械から出ていた。
そして蕎麦が出てきた。
そして蕎麦が出てきた。
なんと、蕎麦は機械が打っていたのだ。打っていたというか、押し出していた。観察してると、カップに入ったそば粉の玉を機械にセットしてレバーを操作すると下から蕎麦が押し出される仕組みのようだ。

イメージ的にはところてんとか冷麺に近い。機械の下から蕎麦がニューっと出てきて、それがそのまま鍋に張られた湯に落ちて茹でられる仕組みになっている。

そばがきを穴から押し出してるという印象に近いだろうか。こういう仕組みなので味がそばがきに近いのだろう。

同様の機械が箱根そばにもあった

そば処吉野家で蕎麦打ちの秘密を見て、こりゃ凄いと思って数日後、代々木上原の「箱根そば」に行ったら同じ機械があった。箱根そばは小田急系の立ち食い蕎麦チェーンで、小田急線沿線を中心に展開している。
押し麺機という機械です。
押し麺機という機械です。
箱根そばは十割蕎麦ではないので、吉野家の蕎麦と比べるとツルツルシコシコ方向の蕎麦だ。つゆの味も吉野家のよりしっかりしてて蕎麦に負けてないし(あるいは蕎麦が十割でないのでつゆが負けすぎない)、蕎麦の味的にもつゆとのバランス的にも吉野家のより美味しいと思った。
もりそば、280円。押しだしたての茹でたて。そして安い。
もりそば、280円。押しだしたての茹でたて。そして安い。
この押し麺機を箱根そばのどの店舗が使っているのかはよくわからないけど、代々木上原店は開店当時から使ってるそうだ。とりあえず、厨房からブシューって音が聞えたら押し麺機を使ってるんだなぁって事で、注意して聞き耳立ててみてください。
なぜ蕎麦を押し出すだけで美味い蕎麦になるのか不思議だけど美味い。
なぜ蕎麦を押し出すだけで美味い蕎麦になるのか不思議だけど美味い。

ゆで太郎は実は2種類ある

さて、蕎麦を安く腹いっぱいと言えば外せないのが「ゆで太郎」だろう。

ご存じだろうか?ゆで太郎には2種類ある。「信越食品グループ店舗」と「ゆで太郎システムグループ店舗」の2種類があってメニューが微妙に違う。信越食品グループ店舗ってのは、平たく言えば直営店だ。ゆで太郎システムグループ店舗ってのはフランチャイズ店である。

直営店には豚丼があるがフランチャイズ店にはなくて、代わりに天とじ丼がある。また、全体的にフランチャイズ店の方が垢抜けている様に感じる。
天とじ丼はみそ汁付きで550円。海老の天ぷらが玉子とじになっている。
天とじ丼はみそ汁付きで550円。海老の天ぷらが玉子とじになっている。
たまたま行った南行徳店が特別なのかも知れないが、ここは天ぷらが揚げたてで、しかも海老の火の通りが完璧だった。海老の芯がうっすら生で甘く、しっとりしていた。

かき揚げそばのかき揚げもカラリと揚がっていた。こういっちゃなんだが、直営店のゆで太郎で天ぷらが美味いと思ったことは無かったので衝撃を受けた。南行徳店、やるじゃないの!
かき揚げそばは380円。かき揚げは揚げたてでした。
かき揚げそばは380円。かき揚げは揚げたてでした。
なお、単純に美味い立ち食い蕎麦で言えば、新宿のいわもとQとか、茅場町のがんぎとか、東京各地にある笠置そばなんかも美味いが、大手チェーンってくくりで食べ比べしてるので今回は扱わない。大手だと、富士そばや小諸そばも美味いと思う。

ここまでは和食系が続いてきたので、次のページは洋食のおすすめを紹介します。
いったん広告です
これは川越のステーキ宮。夜に行ったことはない。
これは川越のステーキ宮。夜に行ったことはない。

まずはステーキ宮の宮ランチ

北関東を中心に展開するステーキ宮。なにを食べるかはあらかじめ決まってて、何回か行ってるけど、いつも「宮ランチ」だ。

宮ランチはその名の通りランチメニューで、ライスorパンとスープバー、ライスはおかわり自由で714円である。ランチメニューは平日だけなんて店も多いが、ステーキ宮は休日でもランチメニューがあるのがエライ。
これが最新の宮ランチの写真。
これが最新の宮ランチの写真。
宮ランチは、ビーフスライス50g、メンチカツ、付け合わせでケチャップ味のスパゲティ、ブロッコリー、フライドポテト、玉ねぎという内容だ。以前はビーフスライスが厚めで、むしろカットステーキと言えなくもない時代もあった。が、今は本当にスライスとなっている。

これに宮のタレをドバッと掛けて食べれば、大体ご飯は三皿いける。軽くいける。太ることさえ考えなければ。

宮のタレはおろし玉ねぎと酸味抑えめのポン酢っぽい味のタレだ。最初にそれなりの量を貰えるのだがおかわりも出来るのが嬉しい。
2010年の2月に食べた宮ランチ。ビーフスライスが厚めでしょう?むしろカットステーキでしょう?
2010年の2月に食べた宮ランチ。ビーフスライスが厚めでしょう?むしろカットステーキでしょう?
フォルクス葛西店。良いことがあると行きたくなる。
フォルクス葛西店。良いことがあると行きたくなる。

フォルクスが最高すぎる

宮ランチも素晴らしいが、ステーキチェーンではフォルクスが一番好きだ。なんつっても居心地がいい。夜のメニューだと客単価3000円くらいかなっていうブルジョア具合だが、ランチメニューならサラダバーとパン・ライスがおかわり自由で1000円程度からある。

しかも、肉もパンもサラダもうまいのだ。
和牛入りビーフ100%網焼きハンバーグランチ。サラダバーとパン・ライスが付いて1190円。
和牛入りビーフ100%網焼きハンバーグランチ。サラダバーとパン・ライスが付いて1190円。
ハンバーグ&スライスカットステーキランチ。1290円。牛の形の鉄板が可愛い。
ハンバーグ&スライスカットステーキランチ。1290円。牛の形の鉄板が可愛い。
もちろんカットステーキもハンバーグも美味い。ソースも美味いのだが、フォルクスが良いのはサラダバーの野菜がちゃんと美味しいって事。

緑黄色野菜からポテトサラダ、海藻、フルーツまでなんでもある。枝豆の剥いたやつとかあって、僕のお気に入りである。
各種野菜。美味いので取りすぎても食べきれる。
各種野菜。美味いので取りすぎても食べきれる。
店内で焼いているパンはふっくらしてて香りもいい。やはりパンは焼きたてが美味い。焼き上がるとアナウンスで教えてくれるし、店員さんがかごに入れてテーブルを廻ってくるというサービスの良さだ。君たちは天使かなにかか。

これが例えばサンマルクカフェのイタリアンレストラン形態であるサンマルクパスタだと、パンが焼き上がってもベルが鳴るだけでどの種類か判らないし、カゴに入れて廻ってくるなんて事もなかった。ホスピタリティがだいぶ違うし、パン自体もフォルクスの方が美味い。
フォルクスは肉もパンもサラダも全てが美味い。
フォルクスは肉もパンもサラダも全てが美味い。
接客は丁寧で好感が持てるし、店は清潔感があり、窓が大きくて明るい。料理も美味いし居心地もいい。しかも色々おかわり自由。きっと100年くらい前の人がフォルクスに来たら極楽と勘違いすると思う。僕だって、ここは天国か!って思ったくらいだもの。ああ、今すぐフォルクスに行きたい。

ガストのハンバーガーがすごかった

実は、最近はガストも相当に美味いんですよ。特にビックリしたのが下の写真の「USビーフ100%BLTグルメバーガー」。当時は628円だった。当時、というのは、今はもうこのハンバーガーはメニューに無いのだ。ガーン!である。アホウ!ガストのアホウ!なぜ無くした!
今はなきUSビーフ100%BLTグルメバーガーの勇姿。でかいでしょう!
今はなきUSビーフ100%BLTグルメバーガーの勇姿。でかいでしょう!
大きなゴマ付きバンズに挟まれたハンバーグは厚みがあり大きい。名前の通りビーフ100%で、単品としてある「ビーフ100%プレミアムハンバーグ」と同じものだ。柔らかいけど肉汁と肉の味が濃く、そこら辺のファストフードハンバーガーより断然美味い。

チーズにレタス、オニオンスライスと具もたっぷり。黄身の味が濃いタルタルソースとケチャップで味付けされ、色んな味が複雑に絡みあう。ガストとは思えないハイレベルなハンバーガーだった(過去形)。

野菜も多くて実に美味かったのだ。熱烈復活希望です。
野菜も多くて実に美味かったのだ。熱烈復活希望です。

ガストのパスタが実は美味い

ハンバーガーは無くなった。いい奴は早く死ぬ。じゃあガストはダメかと言えばそんな事無くて、実はスパゲティが美味いのだ。最近どうにも不味く感じるサイゼリヤのスパゲティよりも美味い。

近頃は生パスタを使っているお店って多いけど、ガストも生パスタを使っている。

生パスタ独特のモチモチ食感が新鮮である。トマトソースはトマトの甘味と爽やかな酸味、ローストガーリックの香りが効いた本格派だった。パスタもソースも、少なくともサイゼリヤは超えている。

生パスタなのでモチモチです。
生パスタなのでモチモチです。

ガストの鯖味噌も実は美味い

最近のガストが本当に凄いのは、洋食だけじゃなくて和食も美味しいとこ。まさかガストで鯖の味噌煮を食べて満足出来るとは思わなかったね。
甘めの白味噌が鯖と合っている、さばの味噌煮和膳。733円。
甘めの白味噌が鯖と合っている、さばの味噌煮和膳。733円。
鯖の身はふっくらしていて臭みは無い。白味噌の味がよく染みていて、優しい味の鯖味噌だ。小鉢はほうれん草のおひたしで、ガストとは思えない適度な味付け。しば漬けとみそ汁もちゃんと美味しくてビックリした。

ガストは「安いけど味が単調で若者向け」ってイメージだったけど、そのイメージは過去のものだ。実は結構レベル高いんだなと見直しました(多分客単価も上がっているが)。

超久しぶりに行ってきた。
超久しぶりに行ってきた。

フレッシュネスバーガーの近所に住みたい

さて、ガストのハンバーガーがメニューから消えてガッカリだけど、じゃあハンバーガーはどこで食べたら良いか。答えはフレッシュネスバーガーです。

なにが良いって、フレッシュネスバーガーにはビールがあるんだよ!

手前はビール。トールサイズで360円。グランデにすりゃよかった。奥は自家製ジンジャーエール。生姜のシロップ漬けをみじん切りにしたやつとか入ってた。ドリンク類も一手間掛けてあって非常にいい。
手前はビール。トールサイズで360円。グランデにすりゃよかった。奥は自家製ジンジャーエール。生姜のシロップ漬けをみじん切りにしたやつとか入ってた。ドリンク類も一手間掛けてあって非常にいい。
ビールを飲みながらポテトを食べてハンバーガーを待つわけです。真っ昼間からビールですよ。至福です、至福。
ポテトも美味いしビールも美味い。
ポテトも美味いしビールも美味い。
しばし待って届いたのがクラシックバーガー。480円でこの勇姿!ドーン!
美味そうでしょう。美味いんだな、これが。
美味そうでしょう。美味いんだな、これが。
注文してから作るので、待ち時間が長い反面味は最高。ハンバーグはクォーターパウンドだそうなので、約110g。どっしりとボリューミーで表面はカリッと焼けております。甘味のあるローストオニオンが肉にうま味を足し、新鮮なトマトとレタスが爽やかにアシスト。

味付けはシンプルに塩胡椒だ。だから肉と野菜の魅力がストレートに伝わってくる。それで物足りなければ、ソースバーに各種調味料が揃ってるのでお好みでぶっかければよろしい。
もう、たまらんち会長。
もう、たまらんち会長。
クラシックバーガーにアボカド1/2を挟んだのがアボカドバーガー。620円。単品で620円って、なかなか良い値段するけど、これがまた美味い。アボカド半個って結構なボリュームで、これ一個で結構腹膨れちゃいます。
アボカドバーガー、620円。ああ、よだれ止まらんち会長。
アボカドバーガー、620円。ああ、よだれ止まらんち会長。
上島珈琲も好きなチェーン店の一つ。
上島珈琲も好きなチェーン店の一つ。

上島珈琲が大好きだ!

ツライ、書いててツライ。これを夜中に読んでる人がいたらきっとツライだろうが、書く方もツライのだ。

でもまだまだ続く。お次のおすすめメニューは上島珈琲のマイスターホットドッグである。ドイツ語でマスター、つまり達人とか職人とかそういう意味だ。
見よ、これがマイスターホットドッグだ。
見よ、これがマイスターホットドッグだ。
見てよ、この、パンに収まり切らないソーセージを。切れ目には乗ってるだけだし、長さ的にも完全にはみ出してる。太くて逞しいソーセージは熱々で、噛むと中から美味い汁がはじけ飛ぶシステムです。もう、完敗。コーヒーで乾杯したくなる美味さ。

ツライ!書いててツライ!美味そうな写真を見る地獄!
アップでドーン!ホットドッグを見る地獄!
アップでドーン!ホットドッグを見る地獄!
噛めばバリン!と弾けてゴリゴリと肉の食感があり、パンとソーセージと、なにか爽やかな酸味が混ざってくる。酸味の正体は、セロリのピクルスと粗挽きマスタード。ニクイ!なにその心憎い演出!セロリのピクルス挟み込みますか!

僕が今まで食べたホットドックの中で間違いなく一位。それがマイスターホットドッグなのだ!
アイスウインナーコーヒー。
アイスウインナーコーヒー。

もちろんコーヒーもうまい

UCC上島珈琲だからして、コーヒーもちゃんと美味い。単なるコーヒーも美味いのだが、黒糖ミルク珈琲や、夏季限定の珈琲ソーダなんかの色物っぽいコーヒーもちゃんと美味いのが凄い。

コーヒーフレッシュにもこだわりがあり、濃厚な乳製品のコクと香りがある。聞いてみたら確かにこだわっているそうだ。

上島珈琲もとんでんやフォルクスと同様、店内の雰囲気がよく、接客も完璧。食べ物も飲み物も美味しい。

日本に生まれてよかった、上島珈琲がある時代に生まれてよかったと思えるお店である。
黒糖ミルク珈琲。
黒糖ミルク珈琲。
珈琲ソーダ。
珈琲ソーダ。
長々と書いてきたが、最後、4ページ目は中華です。ラーメンとかその辺を紹介します。
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デニーズでは餃子を是非

中華って言って一軒目がデニーズなんだけど。デニーズで食べて驚いたメニューがあるので紹介させて欲しい。
この日僕はデニーズでラーメンと餃子を食べたのだ。
この日僕はデニーズでラーメンと餃子を食べたのだ。
上の写真はラーメンと餃子で、どっちかと言えばラーメンの味を確かめにデニーズに行ったのだ。ラーメンの味は超普通で、不味くはないが美味しくてビックリする、というレベルではなかった。食べても損はしないけどラーメンを食べにデニーズに行くという選択肢にはならないかなという程度。

びっくらこいたのは餃子である。3個で270円なのだが、皮が厚くてモチモチ。中はスープたっぷりで、無防備に食べたら汁がブシューっと飛び散った。

焼かれている部分はカリッとしてて、これが全く期待せずなんとなく注文したけど美味かったのだ。餃子を食べにデニーズに行くのはアリだなと思えるほど美味しかった。僕は好きなタイプの餃子だ。
デニーズのダークホース、焼き餃子。2個から注文できました。
デニーズのダークホース、焼き餃子。2個から注文できました。
だがしかし!今メニューを見たら、餃子が消えてた。マジで!なんで無くしちゃったの!あんなに美味かったのに!アホウ!デニーズのアホウ!

ラーメンも無くなって、でも担々麺は残ってるとか、意味わかんない!
担々麺は780円。
担々麺は780円。
担々麺。メニューには激辛って書いてあるけどそんなに辛くないし、普通に美味いけど、凡庸さで言えばメニューから消えたラーメンと同じ感じ。

このメニューで特筆すべき点があるとしたら、そのカロリーと塩分量ですかね。1271kcalで塩分は12g。カロリー的には1日の半分、塩分は1日10gまでって厚労省が言ってる数値を軽く超えます。

デニーズは、餃子を無くす前に担々麺のカロリーと塩分量をなんとかするか、もしくは、スープを飲み切らなくても沈んだ具を食べられるように穴あきのレンゲを付けて欲しいと思う次第です。
この容赦ないスペック。
この容赦ないスペック。

バーミヤンのとんこつラーメンが面白い味

さて、次のメニューはバーミヤンのとんこつラーメン。バーミヤンは中華ファミレスなのでラーメンが何種類もあるのだが、このとんこつラーメンがぶっちぎりで面白い。
正式名称は「釜炊きとんこつラーメン」。660円。
正式名称は「釜炊きとんこつラーメン」。660円。
とんこつラーメンと言えば九州のイメージがあり、麺は細打ちストレート麺だが、バーミヤンのとんこつラーメンは普通の中細縮れ中華麺。スープに豚骨臭はなく、味も匂いもマイルドだ。

まったくとんこつラーメンっぽくなくて、「これは違う」って感想になるのだけど、でも、とんこつラーメンって事を忘れて食べるとこれが美味い。そう、ちゃんと美味いのだ。

背脂が浮いたスープはややトロミがあり、海鮮らしきうま味と甘味、わずかにニンニクの風味があって美味いんですな。具は大きなキクラゲにトロトロチャーシュー。期待してたとんこつラーメンとは全く違ったけど、これはこれで美味しくて笑ったメニューです。
美味かったな、この変なとんこつラーメン。
美味かったな、この変なとんこつラーメン。
バーミヤンは麺類のメニューが多く、大体食べて味を確かめた。本にはそこら辺も詳しく書いてあるのだが、ここでは割愛する(こっそり宣伝である)。

実はラーメン花月嵐が好きです

最後はラーメン花月嵐。「花月かよ!」って突っ込みが聞えてきそうだが好きなのだ。変なメニュー名とかフェアとかコラボメニューとか、外連味あふれる変わったことばかりやるのが花月嵐の特徴だ。そういうのを嫌いっていう人もいるだろうが、僕はここの「嵐げんこつらあめん」が好きなんだ。
嵐げんこつらあめん、620円。大体行くとこれ食べます。
嵐げんこつらあめん、620円。大体行くとこれ食べます。
スープにびっしり浮かぶ背脂。柔らかいチャーシューが2枚に、メンマ、ゆで玉子、海苔。味は濃いめで、うま味が強い味のラーメンなのだ。非常に解りやすい味のコッテリ豚骨醤油ラーメンである。
これを入れすぎると大体お腹壊す。
これを入れすぎると大体お腹壊す。

激辛壺ニラと生ニンニクは必須

最初は普通にラーメンをすすり、しかるのち、ラーメンと一緒に頼んでおいた生ニンニク(無料)を絞って投入。西葛西店は大体4粒くるので全部投入。

ニンニクラーメンを堪能したら、激辛壺ニラを投入。辛味とニラの味を楽しみ、最後は酢を入れて爽やかに締める。
大体こんな食べ方をすると、あとでお腹を壊す事が多い。それは花月が悪いんじゃなくて、辛いものを食べるとお腹を壊すのに唐辛子が大好きな僕が悪いのだ。いい加減、激辛壺ニラの加減を学習しろって話だ。

こうやって色々味を変えながら食べるのが楽しいんだけど、逆に言えば、最後まで同じ味で食べるのは無理なくらい脂ギトギトって事も言える。好きなんだけど。
これまた今すぐ食べたい。背脂がヤバイ。僕の背脂が増える。
これまた今すぐ食べたい。背脂がヤバイ。僕の背脂が増える。
いつも嵐げんこつらあめんばかり食べていたのだけど、それじゃあ取材としてどうか、って事で「豚そば銀次郎」を注文。ほら、変な名前でしょう。このネーミングセンスがなんとも花月嵐っぽい。
豚そば銀次郎は680円。
豚そば銀次郎は680円。
これは嵐げんこつらあめんと比べるとアッサリ系。背脂の代わりに玉葱のみじん切りが浮いている。

最大の特徴は、チャーシューの上に乗った節粉。これが、食べてる最中徐々にスープに溶けていく。最初はあまり魚介系の味を感じず豚骨醤油が強めなんだけど、徐々に魚介系スープになっていくという自動味変機能付きラーメンなのだ。同じ味だと食べ飽きるという嵐げんこつらあめんの弱点を克服した一品と言える。自分で味変しなくても飽きずに食べきれる。

で、銀次郎ってだれよ?って疑問もありつつ、やっぱ花月嵐、好きだなぁ、なんて思いつつこれで今回は終了。
チャーシューの上に節粉。これは発明だと思う。
チャーシューの上に節粉。これは発明だと思う。
色々と美味しかったメニューを見ていただいたが、美味い店は共通点がある。店内が清潔で綺麗。お茶が濃いめで美味い。接客に気持ちがこもっており、店員さんが仕事を愛している感じがする。例えば、かつや、とんでん、フォルクス、上島珈琲が特別によかった。他にも書ききれなかったが素敵なチェーン店はいくつかある(逆に、全てダメなチェーンもある)。

店舗や調理担当者の技術により多少のブレはもあるだろうが、可能な限り検証した中ではこの様な評価となった。

あとは自分の舌で確かめてください。一つ言えるのは、浦安のとんでんは鉄板って事だ。ああ、近所に住みたい。

他にもいっぱい食べたんですよ!

長々、4ページにわたって書いてきたわけですが、実はこれでも食べ比べで食べたメニューのほんの一部。だって、今回はピザとか回転寿司とか焼き肉とか触れてないし。蕎麦だってうどんだってどんぶりだって、他にも、そりゃ無数の店とメニューがあるわけです。のべで197店舗、同じ店で違うメニューを食べに何度も行くから、1000品近く食べたんじゃないか。多分。

それらを食べられるだけ食べて書いたのが、双葉社から発売している「チェーン店B級グルメメニュー別ガチンコ食べ比べ」です。

叙々苑のランチが素晴らしい件とか、日高屋やの中華丼がすごいとか、まだまだ紹介したいメニューがたくさんある。そこら辺は宣伝臭くてアレだが本を読んでいただけたらと思います。
こんな表紙の本です。
こんな表紙の本です。

全191ページ。今回の記事は4ページなので、ページ数で言えば48倍!情報満載!お得!全国の書店とネットで買えます。売り切れる前に買って読んでください。
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