私は実用書を読むのが好きだ。
最近図書館で借りて読んでいるのは「おばあちゃんの最後の知恵袋」という本。これによると、古くなった革靴の汚れは電子レンジを使って落とすのが一番ラクで早いとある。
かなり簡単そうだ、やってみよう!
手順は簡単
電子レンジの中に古くなった革靴と、濡れタオル(汚れてもいいもの)、消臭効果として柑橘系の果物(何でもOK)を一緒に入れ、5分ほど温めるだけで汚れが落ちると書いてある。
蒸気で汚れが落ちるのか、なるほど!いやそれだけでなく、伸びきってしまった革には一度熱を通し冷ます事で新品の時のようなハリが戻るそうなのだ。お肌と一緒ですね。
持っている中でいちばん年季の入った靴で試してみる事にした。とても履きやすくて気に入っていたが、さすがにもう捨て時かなと思うくらい古くなった靴だ。
レンジとオレンジ
一緒に入れる柑橘系の果物は、なんでもいいそうなのでオレンジを選んだ。オレンジと電子レンジの語呂が良いからである。
本当にこれだけでキレイになるのかと興味が湧く一方で、なぜこの方法が世間に広まらないのか改めて気づく。電子レンジに靴を入れるというのが物凄く勇気がいる事だからだ。
終わった後はレンジの中をしっかり消毒するよう書いてあるが、それにしたって普段食べ物を入れている所に使い古された靴を入れるというのは誰だって嫌だ、普通なら誰もやらない。
この知恵を思いついた人はなんでレンジに革靴を入れようと思ったのだろうか?そんな事しようとするなんて人格から疑ってしまう。本のタイトル通りどこかのおばあちゃんの知恵だとしたら尚更疑う。
+チャレンジ精神
しかし、結果を知りたい。私は最後に必要なチャレンジ精神でもって勢いよく靴を入れ、全力であたためボタンを押した。おかげで突き指した。
本当にこんな事して良かったのかという気持ちを抑えようと、オレンジレンジの懐かしのヒット曲『花』を口ずさみながら待つ事にした。するとちょうどラップで盛り上がったあたりで5分が経った。やはり電子レンジとラップは切っても切れない関係という事か。
蒸気で濡れた扉を開けると、そこには見違える様にキレイになった靴があった。汚れが落ち、見違える様にキレイになっているのだ!同じことを2度言ってしまうほど興奮し、すぐ取り出そうとするがまだ熱く、先ほど突き指した指をヤケドした。しばらく待ってから取り出した方がいいだろう。
このように、たった5分という時間と、3つのレンジ(電子レンジとオレンジとチャレンジ精神のこと)があれば革靴は何度でもキレイによみがえる事が分かった。
やっぱりおばあちゃんの知恵は凄い。凄すぎる。 皆さんもぜひお試しを。その際は指のケガに気をつけて!