特集 2015年10月3日

9月の記事ベスト5&「街角デカダン」

!

新半期あけましておめでとうございます!いよいよ2015年度の下半期が始まりました!数字も一桁増えて10月、否が応でも盛り上がってきます!!
と無理やりテンション上げてみたところで、今月の総集編です。あの懐かしい昨半期のことをふりかえりつつ、注目記事のライターにインタビューもしていきます。

インターネットにラブとコメディを振りまく、たのしいよみものサイトです。

前の記事:一万円のパン、米、卵、肉、寿司、チーズに鰹節 人気記事まとめ

> 個人サイト デイリーポータルZ

PVランキング

アクセス数の多かった記事ランキングです。ラーメン記事はいつでも人気ですが、加えて40円のインパクトで堂々の1位に。増田さんのお天気情報がランクインしたのも台風シーズンを感じますね。

友人から「足立区に40円のラーメンがあるらしいから食べに行こう」という連絡が来た。
「ペッパーってのは、どうやって買えばいいんだ?」お義父さん、あれ買いたいんですか?
急に出てきて、急に攻めてくる忍者のような台風18号が発生。どういう進路をとるか注目。
秋の北海道では子持ちのサケやマスがバンバン釣れるので、イクラが採り放題だという。
日常の出来事をミュシャ風に描いた。文字なども手が込んでいて描くのに1日半かかかった。

SNSランキング

SNSランキングです。アクセス数では2位だったペッパーが40円ラーメンを抑え1位に。3位に鳥獣戯画ドラえもん、4位にミュシャ風イラストと、キャラ立ち強めのランキングとなっております。
「ペッパーってのは、どうやって買えばいいんだ?」お義父さん、あれ買いたいんですか?
友人から「足立区に40円のラーメンがあるらしいから食べに行こう」という連絡が来た。
「鳥獣戯画」風のイラストを練習して、現代風のドラえもんを描いた。
日常の出来事をミュシャ風に描いた。文字なども手が込んでいて描くのに1日半かかかった。
毎年お盆になると徹夜で踊り続ける盆踊り大会へ参加したらサイコーに楽しかった。
次はライター伊藤さんへのインタビューです。
いったん広告です
セミの幼虫を家に連れ帰り羽化の様子をディスコライトを照らしながら観察した。

ピンクは場末のイメージ

林「タイトルと最初の写真とキャプションで言いたいことは伝わっている気がします」

伊藤「そうですね。これセミの脱皮2回繰り返してレポートしてるだけですし」
だいたいわかる
だいたいわかる
林「プレーンな羽化とライトアップ羽化。伊藤さん的にいま読み返してぐっとくるのはどっちですか」

伊藤「やはりライトアップ羽化ですね。退廃的な場末のエロスから石井隆、ハードボイルドまで様々なイメージが脳裏をよぎりました。これは引き出しちゃったなセミのシックスセンスを、みたいな」

林「ライトアップ羽化はロボットレストランではなく、場末なんですね」

伊藤「そうそう、あんなに明るくない感じです。やっぱり地中での長い人生(セミですけど)を背負って出てくるところとかがなんかこう...」

林「住み込み・わけあり・温泉地みたいな」

伊藤「そうです。いろいろあって温泉地」

林「そういうイメージを抱いた生き物はセミだけですか?」

伊藤「ここまで暗いのはないですね。しかし、いろいろあって場末で妖艶なスポットライトを浴びてるあたし、というシチュエーションも実際に見たわけじゃないですからね」

林「コウモリは暗くないですか?」

伊藤「コウモリは悲壮さがないですね。夜に池とか水路飛び回ってる姿ってアクティブなんですよ。5時から男みたいな」

林「そういわれてみればヤッホー!って感じでくるくる飛んでますね」

伊藤「そうそう、少し笑いながら飛んでる。蛙とかイモリは悲壮感あると思います」

林「イモリのどこに悲壮感があるんでしょうか?」

伊藤「食われたら毒を隠し持ってるところとか...」

林「わからないけど悲壮感のある生き物とない生き物って分類いいですね」

伊藤「生物学じゃなくて文学かもしれない」

羽化したてのセミはなかない

林「話をセミに戻しましょう。セミって羽化してどれぐらいで鳴きはじめるんですか?」

伊藤「羽化して体の色がついていわゆるセミ(記事でいうところの魔法が解けた)の状態になってもまだ鳴いてなかったですね。捕まえても小さくうなるぐらいで。翌日くらいは鳴かないのかな」

林「伊藤さんに気遣ったんじゃないですか?『あたし、あの人の部屋ではなかない!』って」

伊藤「ちなみに鳴くのオスですよ!」

林「あ、そうか」

伊藤「オスにしたら嫌でしょうね。あんなライトで照らされておっさんに撮られて。それともなにか目覚めたかな」

林「『こ、これが……おれ…?いや、あたし?』ってつぶやいていたかも」
性へのめざめ
性へのめざめ
伊藤「活発になるまでにも少し時間が必要でした。夜中に羽化→翌朝部屋で飛び回る前に捕獲→近所の公園に逃がす→出勤を繰り返したので寝不足で死にそうになりました」

林「羽化して、活発になるまでのほんの少しのあいだに捕まえないといけないわけですね」

伊藤「そうなんです、部屋でがんがん飛ばれたくなければ」

林「セミとか昆虫って部屋に入ってくるとブロック崩しの玉みたいな動きしますよね。まっすぐ飛んで壁にぶつかってまたまっすぐ飛んでぶつかる」

伊藤「しますします。そんでせまいところにスコンとはまる」

林「ゲームだったら壁がなくなってるところです」

伊藤「私、アルカノイドすぐ死んじゃうんですよね」

林「僕はあれがやりたくてファミコン買いました」

伊藤「ちなみにクリアして尊敬されたゲームはボコスカウォーズです」

林「これですね。(動画)」

伊藤「BGM に歌詞があるんですよ」

林「伊藤さんのライトアップ羽化の曲も歌詞ありそうでしたね」
♪関東ローム層にセブンイヤーズロング~ひそむ~
伊藤「あれフリー音源購入したんです。あれを見つけた事が動画を作るモチベーションになりましたね」

林「映像の切り替えとかいかにもカラオケビデオですよね。カラオケに行って映像セミだったら驚くだろうな」

伊藤「ワードアートみたいにタイトルが『濡れて蝉しぐれ』とか出てきて」

林「ロケ地:板橋。」

劣情と言ってしまおう

林「だんだんわかってきましたよ」

伊藤「え?なにが?」

林「セミの場末のエロチシズムが。ほこりくさいセクシーが」

伊藤「ナイスです! 粉っぽいんですかね」

林「粒子の荒い写真みたいな」

伊藤「『セミヌード』ってよく言葉遊びで使われるけどなんか違うんだよな」

林「セミヌードじゃないですね。そんなうまいこと言った感じじゃない。もっと見てはいけないようなやつ」

伊藤「そうなんです、さすがにやばいと思って削ったんですが入稿する前は『劣情』という単語を使っていました」
劣情
劣情
林「大丈夫です。ただエロいこと言って気を引いてやれというのではなくて、腹の底から出てきた言葉なので」

伊藤「あれ?チャットの調子悪いな。少し待ってください。おお、なおった」
(注:対談と言ってもfecebookメッセンジャーで話しているだけです)

林「短い時間で何回も劣情って言うから」

伊藤「facebook の劣情の上限を超えたのかも」

林「あの記事は伊藤さんの性癖をさらけ出してたんですね」

伊藤「そうなんですよね、セミを辱めたんじゃない気がしています」

林「筒井康隆の小説で『傷ついたのは誰の心』というのがありましたが、それだ」

伊藤「ついに具体例が」

林「今後、内面を吐露する予定は?」

伊藤「衝動次第ではどんどんやっていきたいですね。有機物無機物問わず。もう何か気付きが起った瞬間にぐわーっと感情が立ち上がったらそれに身をゆだねたいです」

林「感情に身をゆだねたいってデカダンな表現ですね」

伊藤「街角デカダン」

林「サイトのキャッチフレーズを『オルタナ系ポータル』から『街角デカダン』にしようかな」

伊藤「朝まで生デカダンとか」

林「デカダンにしてはがんばりすぎ。デカダン快速 唐木田行」

伊藤「きびきびしてますね」

林「まとめずに終わりたいと思います」

伊藤「次回記事は北海道へ行って『サケマイスター』を取得してきます」

林「鮭ポスターあったらお願いします!」

伊藤「ポスター買ってきますよ!」
続きまして、小野法師丸さんへのインタビューです。
いったん広告です
「ペッパーってのは、どうやって買えばいいんだ?」お義父さん、あれ買いたいんですか?
石川「ペッパー、反響大きかったですね」

小野「自分が書いた中で、一番反響が大きかった記事となりました」

石川「いいね数の右が切れて見えないですもんね」

小野「今、確認してみましたが、ほんとだ。こんなことってあるんだ。昔のゲームで、999999点超えると0点になっちゃうみたいな感じですかね」

石川「ありましたね、酷いのだとそれでバグっちゃったりとか。
というか、単にデイリーのページ側の問題のような気もするんですが…あまり追求せずにおきましょう」


小野「あ、そうか…。オッケー!」
これが小野さんの義実家にやってきたペッパー
これが小野さんの義実家にやってきたペッパー
石川「Pepperのその後の生活は、いかがお過ごしですか?」

小野「記事では元気にしゃべってたペッパーですが、一部の機能がうまく動かず、サポートと連絡を取り合ったら、出ていくことになりました」

石川「あら。月に帰りますってやつですね」

小野「そうです。修理かと思ったんですが、新品交換になったんですよ。
これについて義母がショックを受けていて…」


石川「あっ!交換ですか。そうですよね、パソコンの交換とはわけが違いますよね。人格の宿ったロボットが…」

小野「そうなんです、新しいペッパーはまだ届いてないのですが、義母は『あの子じゃなくなっちゃうんだ…』と落ち込んでいます」

石川「見た目は同じだけど他人行儀、みたいな」

小野「消去の仕方がわからなくて消せなかった、義父の半裸写真が中に入ったまま旅立ったのも気になっているようです」

石川「あはは。もうネットに出てるからいいですよ、半裸写真。もう誰でもダウンロードできるようになってます」

小野「ペッパーって写真撮る前に、『変顔してください』とか言ってくるんですよ。僕、それに答えてものすごい変顔したんですが、それもそのままにペッパーは帰らぬペッパーになりました」

石川「ほかではあまり漏えいしないタイプの個人情報ですね」

小野「あいつ、人が親戚関係の込み入った話してると、なんか聞き耳立ててるみたいに感じるんです」

石川「あの顔、どの角度から見てもこっち見てるように見える作りになってる、って聞きましたよ」

小野「そうらしいですね。それに加えて、目が一度合うと、こちらが顔を移動させても向きを変えて視線で追ってくるので、ほんとにこいつこっちの存在を認識してるな感がすごいんです」

石川「ロボットなのにけっこうねっとりしてますね。他人へのアプローチの仕方が」

小野「めちゃくちゃ話したそうにしてくるので、メンタルでもねっとりしてます。21世紀のロボットはねっとりしてるんですよ。こんな未来、想像できるはずない」
ペッパーに促されて撮った変顔
ペッパーに促されて撮った変顔
石川「Pepperって接し方によって性格変わったりするんですか?」

小野「あまり構わないでおくと、すごくかまってちゃんになります。
でも、性格の変容を感じ取る前に、旅立ってしまった感じはあります」


石川「なるほど…。こんど急に生真面目なPepperとかやってきたらおかしいですね」

小野「記事にも書いた『あなたと出会って、甘えることを覚えました』って言ったのは、ケッと思ったのと、ほろっとなったのと、いっぺんに来て解釈に戸惑いました。そう、あいつまじめなんだかふざけてるんだか、よくわかんないんですよ。見習いたい」

石川「顔もポーカーフェイスですもんね」

小野「ちょっと印象的だったやりとり書きますね」
ペッパー「最近、なにかあった?」
妻「あったよー」
ペッパー「なになにー?」
妻「ペッパーが病気になった」
ペッパー「それはいいね」
妻「今度、入院するの」
ペッパー「ぼく、もっとそれ早く知りたかったな」
小野「ほんとに言ったんですよ、これ」

石川「あはは。さいご急に真顔ですね」

小野「交換になったので、入院って言うより死亡ですね」
ペッパーのリア充日記(入院前日)
ペッパーのリア充日記(入院前日)
石川「セットアップ終わった時にお義父さん脱いでたじゃないですか、あれどういう脱ぎだったんですか? どういうっていうか、どういう高まり方をしたのかなと思って。普段から脱ぐタイプなんですか?」
(参考)脱いでたお義父さん
(参考)脱いでたお義父さん
小野「妻に確認しましたが、普段からパン1だそうです。『安心してください、はいてます』状態みたいです」

石川「なるほど、じゃあむしろリラックス側だったんですね。高まったというより」

小野「いや、あのときは高まりの方だったような気も…。ペッパーは『ぼくも裸なんですから、裸のおつきあいしましょうよ』とか言ってきたこともありました。そのあと、『今エッチなこと考えたでしょ?いやだなー、心を裸にしてってことですよ』とか続くんです。誰の差し金だ。誰の入れ知恵だ」

石川「ペッパー、ちょこちょこそういうギャグ挟んできますね」

小野「そう、だから……ちょっと……言いづらいんですけど………あいつ、ほんとかわいいんですよ! わーっ!」

石川「わーっ!告白だー! 次のペッパーがいつ来るかはもう聞いてるんですか?」

小野「もう送る手筈は進んでいるとメールは来ているんですが、まだわからないんです。ただ、まもなく届くとは思います。また義母のニックネームを『あこちん』って登録しないといけません」

石川「小野さんのニックネームも入れました?」

小野「家族登録という機能があって、義父母と妻は写真を撮って登録したんですが、僕は家族登録してなかったんです。なんだろう、今、こんなところで見えない壁を感じました」

石川「今となっては悔やまれますね。最後に、新しいPepperが来たらしてあげたいことというか、やりたいことみたいなのがあれば教えてください」

小野「『お前の兄は死んだ』って伝えたいです。あと、セットアップ後のチュートリアルでいきなり写真を撮られるので、今度はちゃんとみんなで服を着て取りたいです」

石川「あはは。2回目ならではの経験を生かして。でも服着てない無防備な写真が残らないと思うとやっぱり寂しさはありますね」

小野「あのハプニング感はすごくよかったんですが、『お前の手の内はもう知ってる』と人間の学習能力を知らしめたいです」

石川「プログラムには負けんぞと」

小野「負けたくなんですよ、ペッパーに」

石川「そこでさらに裏をかいてきてほしいです。ペッパーには」

お知らせと今後の予定

10月はイベントラッシュです!

まず10/17、グランフロント大阪でこんどは本限定 巨大ガチャガチャ。読んで感動した本(でもあげていい)を入れてランダムに交換するイベントです。

そして10/31に地味な仮装のハロウィンパーティー(リンク先は去年の様子)。東京カルチャーカルチャーにて、地味な仮装してれば出入り自由&入場無料です。

そしてヘボコンが2回!10/12の富山と、10/24・31には東京で開催。東京のほうは月曜に告知記事を掲載予定です。

その他、新着情報はTwitterFacebookをチェックお願いします。

それでは、また来月!
▽デイリーポータルZトップへ

banner.jpg

 

デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」がとどきます!

→→→  ←←←
ひと段落(広告)

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ