そういえばゴマって何?
上はゴマの花。下は、ゴマが詰まった莢です。きれいに並んでいます。
食卓には欠かせない小粒の憎いヤツ「ゴマ」。幼い頃「ゴマはイチゴの表面のツブツブなんだよ」と平然と言っている大人がいたが、子供ながらに絶対に違うと思っていた。
じゃあ、ゴマとは一体何なのか? 大人になった今、改めて直面した疑問に調べない手はない。ということで、ゴマ商品の大手メーカー『オニザキコーポレーション』さんにお話を聞いてみました。

まずは簡単にゴマの紹介。ゴマとは、そのまんまですがゴマ科の植物。1m〜2mの高さまで成長し、夏には左の写真のように鐘状の白くかわいい花を咲かせるそうです。さて早速本題へ。
ゴマとは一体どの部分なの?

話を伺ってみると、花の下に出来たプチプチとした莢(さや)の中にきれいに並んで入っているのがゴマ。ゴマは種子だったんですね。毎年、8月の中旬(収穫時期は産地によります)になるとゴマの収穫が行われているそうです。あまり熟すと莢がはじけてこぼれ落ちてしまうので、熟す前に刈取り。余談ですが、あの有名な物語『アラビアンナイト』の中で唱えられる呪文“ひらけごま”は、このゴマがはじける様子に由来するとも言われています。

収穫したゴマは、乾燥や加熱などの手を加えて食卓に並ぶゴマへと姿を変えていくそうです。
当たり前ですが、種なので加熱してないゴマなら植えると芽が出てくるとか……。実際、「何かの種なんだろうな」と想像していても実物の写真を見ると圧倒されてしまいます。決して「イチゴ表面のツブツブ」ではありません。

知ってるようで知らないゴマの本性。一言でまとめると、ゴマとはゴマというゴマ科の植物の種子。なんかゴマばっかりだが、ゴマと連呼して文章を“ごまかし”ている気もする。
一説によると「ごまかす」という言葉は、料理の風味を良くするためにゴマをかける“ゴマ化す”という行為に由来しているそうです。自分にゴマをふりかけたい……。
(木南広明)