「元素の立体周期表ペンスタンド Elementouch」というタイトル。
立体周期表ペンスタンド? どうせ、よくある出来の悪い「地図付きペンスタンド」とかに近いゲテモノに違いない、とは思ったものの、先日の「ウンウンウニウム」の例もある。バーバラのような生粋の文系には理解できない愉快な物件かもしれぬ、とバーバラは立体周期表うんとかかんとかの売り場へ向かった。
さて、現物は? とみると、何の変哲もない透明プラスチック板を丸めて作ったペンスタンドとおぼしきもの。しかーし! これは、「ペンスタンド」が主ではなく、そこに印刷された「周期表」の方がメインなのでありました!
展示されていた新聞の切り抜きによると、これを考案したのは京都大大学院理学研究科の前野悦輝教授。商品名は「元素(エレメント)に触れる(タッチ)」からとったということ。文系のバーバラにはわからないが、元素の周期というのは元素表では正確に表しきれないものらしい。
なるほど! そう言われるとなんとなくわかったような気がする!
喜んだバーバラはさっそくエキサイトbit担当N女史に話をしたのだが、
「生粋の文系である私にはエレメンタッチのどこが優れているのだか全然わかりません。もっとちゃんとした説明を!」
と叱られ、しくしくしくしく。
わかったような気がする、ではいかんのだなとバーバラは作家の青山智樹氏に助けを求めた。
氏は、本業は小説家だが、元理科教師で、「手にとるように物理学がわかる本」等の著書もある。
「アオエモ〜ン」
「どうしたの、ババラ太くん」
というわけで、かくかくしかじか。
青山氏曰く、「えーとですね、物質は原子でできています。原子は原子核の周りを電子が回っている構造になっていて、その電子の回り方には規則性があります。本当は非常に細かい規則があるのですが、このエレメンタッチを見れば、その細かい規則を一目で表すことができます。エレメンタッチの利点を一言で表すのは難しいですが、解説にもあるとおり、1.全ての元素が番号順に綺麗にならんでいる、 2.原子核の周りの電子軌道も表現している、3.化合物中の元素の性質も一目でわかる、この3点が優れた点ですね」
ふむふむ。なるほど。
「ただの立体元素表、というだけでなく、高校生なら高校生なりの便利さがありますし、見る人が見ればもっといろいろなことが一目でわかる。そういう点が素晴らしいです」とも。
2003年2月の発売以来、約2000個の売り上げで、教材としてまとめて注文されるケースも多いらしい。お値段はお店によって違うらしいが、神田三省堂では980円とお手頃。
ところで、「ウンウンウニウム」はちゃんと最新表記の「レントゲニウム」になっていたか?!
うふふ、それは見てのおたのしみ〜。(バーバラ・アスカ)