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ちしきの金曜日
 
糖衣錠の中身はどんな味か


 

まだ小学生の頃、親父にだまされ「アリナミン」の糖衣錠を噛んでみて、口の中が大変なことになったことがある。苦い苦い、とにかく苦い、子供の僕はあまりの苦さに身悶えし、涙が出てくるほどだった。

あれから20余年経つが、僕はいまだにあのときのアリナミンよりも苦いものを口にしたことが無いような気がする。はたして、あの苦味は現実だったのだろうか。そこで今回は、思い出のアリナミンをもう一度噛みしめつつ、日常に潜む秘境、「糖衣錠の中身の味」に探りを入れてみたいと思う。

加藤まさゆき



実験は安全に進めます

最初に断っておきたいのは、デイリーポータルZは無茶をするサイトではないので、以下のことは守っていきたいということだ。

1.薬剤師がいないと買えないような、薬効の強力そうな薬は避ける。
2.噛んで味を確かめたあと、決して飲まない。すぐに吐き出し、水でうがいをする。

あくまであの糖衣錠の、砂糖でコーティングされた中身はどんな味なのだろう、といういたずらな好奇心を満たす程度の実験にとどめたいと思う。

まずは薬局に行って、糖衣錠を探してみた。


箱の絵を参考に探すが、難航。あんまり載ってない。


絵が「つるん系」ならば、高確率で糖衣錠と言えるか?

糖衣錠が見つからない

ところが、いきなり困難にぶち当たってしまった。薬局に行ってみても糖衣錠がどれだか分からないのだ。錠剤の写真とか、普通に箱に載ってるかと思ったのだけれど、載っているものは半分も無いくらいだった。なので、「あれ?『頭痛に、ナロンA』は糖衣錠だったけかな?」程度のあいまいな記憶と箱に書いてある絵を参考にしながら、糖衣錠と思われる薬を選んでいった。
ちなみに「絵」というのはどういうことかと言えば、これまでの経験上、つるんとした形のものは糖衣錠であることが多く、角ばった部分があるものは普通の錠剤であることが多かったので、箱の絵が「角張り系」であるものは除外していった、ということだ。

あと、店員さんに聞くのは、やめておいた。
この日、店員のお兄さんは、僕がアホっぽい理由で糖衣錠を探している間、お客さんの相談を親身になって聞き、あれこれ考え、まじめに仕事に取り組まれていた。
その店員さんに対していきなり、「薬の種類は何でもいいから、糖衣錠を何種類か下さい」などと聞けるという人がいたら、僕は一度その人に会ってみたい。

まあ、というような紆余曲折を経て、何種類か実験に使えそうな糖衣錠を買ってきた。以下にそれを示す。


アリナミンA5
新ルルAゴールド
パブロン学童用
ビタレスト
 
正露丸
 

さあ、以上の薬、まずは記憶を確かめるため、アリナミンから行ってみたいと思います!


まずはアリナミン! >
 

 
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