高岡
昨日公開の特集、「蔵元でしか飲めない搾りたて原酒」はご覧いただいただろうか。
あの特集を読むとまるで僕が日本酒の試飲のためだけに富山まで行ったみたいだ。
いや、違う。そうではない。
もうひとつ、きちんとネタを見つけてきたのだ。衝撃のコネタをどうぞ。(林 雄司)
駅のおそば屋さんです
なんの変哲もない駅の立ち食いそば。食券の自動販売機に「チャンポン」の文字がある。立ち食いそばでチャンポンなんて珍しい。カウンターで食券を出すと係の女性が厨房に「ちゃんぽーん」と声をかけた。
うどんとそばが両方はいっている。
確かにチャンポンはミックスの意味である。具をたくさん入れたラーメン、いろんなお酒を飲むこと、なるほど、ならばこれだってチャンポンである。当たり前だと思っていたことがいかに思いこみであったかを照らすチャンポンである。
なんて理屈っぽいことはさておき、いただきます。ずるずる。
うどんはやわらかい。コシよりもふわふわうどんだ。そばは、…そばです。これといった特徴を思いつきませんでした。
ずるずる、ずるずる…。なかなか減らない。うどんとそばがひと玉ずつ入っているようだ。要は二人前だ。
二人前ならうどんとそばにしちゃえ。確かにそう思うかもしれない。
帰りの切符を買うときに駅員に聞いてみた。
−−−あそこのおそば屋さんのチャンポンってうどんとそばなんですね。
「は?ああ、あそこね。むかしからなんだよ。」
−−−高岡のチャンポンってああいうものなんですか?
「いや、違うよ。あそこだけ。チャンポンっていったら普通、ラーメンにたくさん具が入ってるやつだよね」
高岡ではこれがチャンポンってわけではないみたいです。駅員さんも力強く否定してました。
そういえばここ、藤子不二雄の聖地だった
富山県高岡市と言えば藤子不二雄のふたりが出会った場所である。市内の図書館には藤子不二雄のコーナーもあるという。
藤子不二雄の作家性とこのチャンポン、……考えてもあまり関係なさそうだが、藤子ファンの聖地探訪の折にはこのチャンポンをどうぞ。