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コネタ554
 
映画の前売り券に付いてくるおまけ比べ

劇場で購入する映画の前売り特別鑑賞券、いわゆる前売り券には、よくおまけ(特典)が付いてくる。ポストカードやポスターなどのありきたりなものばかりではななく、「なぜこんなものが……?」と思うようなユニークものも多い。過去には女性用ショーツが付いた映画もあったらしい。

いま発売中の前売り券はどうなっているのか? 4本の映画をピックアップしてみた。

(text by 山内 愛美

■「Shall we Dance?」(4月23日よりロードショー)

★ギアも踊る! ダンシングボールペン

ペンの柄の部分に液体が入っており、ダンシングポーズの小さな実写リチャード・ギアがその中に。ペンを上下させるともったりと移動していく仕組み。「ギアも踊る!」という勢いがあるネーミングのわりには癒し系。 あと「ダンシングボールペン」と聞いてボールペンが踊っているところをイメージしてしまったが、もちろん踊らない。

女子にウケそうな上品な色とデザイン。特にギアのファンでもないが、もらって素直にトクしたと思う一品。勝手に「ギアペン」と名付けて愛用したい。

冒険しすぎずしなさすぎず、いいさじ加減なグッズだと思う。

 

■「コックリさん」(4月23日よりロードショー)

★コックリさん専用 巨大ボールペン

まず見たとおり「でかっ!」。なんと全長29cm。(大きさを比べるために、写真にさっきの「ギアペン」を置いてみた)

パッケージには、

※このペンは「コックリさん」専用のものです。類似品(ソックリさん)にご注意ください。

との注意書き。すごい。恐がっていいのか脱力していいのかわからない。公式サイトの紹介ページを見ると、「よく降りて、憑かれにくい!」とのコピー。重ね重ねリアクションに困る。

ぜひともこれで実際に「コックリさん」をやるべきだろうが、勝手ながら怖がりなのでやめておく。もちろんふつうに文字も書けるが、ボールペンとして使うにはあまりにも迫力がありすぎる。

 

■「タナカヒロシのすべて」(5月14日よりロードショー)


★幸運を呼ぶタナカヒロシシール

映画のタイトルだけでもうヤラレタ!という気がする。

公式サイトを見ると、主人公のタナカヒロシは、鳥肌実さんが演じる「かつら工場に勤める32歳独身」らしい。怪しさ加減にそそられる。そしておまけはシール。

注目すべきはネーミングの「幸運を呼ぶ」、である。チケットを買うときに、この件について売り子さんにたずねてみた。

わたし「あの、この『幸運を呼ぶ』って、何かあるんですかねえ?」

売り子さん「……(シールを取り出していろいろと眺める)」

わたし「…わからないですかねえ」

売り子さん「……。(困った顔をして)……特には」 だそうだ。

なんかわからないけどすみませんでした。

 

■「最後の恋のはじめ方」(6月4日よりロードショー)


★幸せになれる“おまじない”入り恋愛と癒しの石ローズクォーツ

ずいぶんと長いネーミング。ぱっと読んだだけでは、おまじないなのか石なのか時計なのかよくわからなかったほど。映画内容はウィル・スミス主演のラブストーリーだ。

ローズクォーツとは、「恋愛と癒しの石」として知られているパワーストーンのことだそうだ。そのストーンと、特製巾着袋(レッド、ホワイト、ブラックからランダムに1色)、さらに全6種のうちランダムに1種のおまじないカードが入っているというグッズ。この「どれが当たるかわからない」というわくわく感が、女子の心をぐっとつかんでいると思う。さっきのタナカヒロシシールもそうだが、「幸せ」とか「幸運」とかいうのも重要なキーワードかもしれない。

わたしのおまじないは、「憧れの彼(彼女)が話しかけてくれる」というものだった。とりあえずファンである「ユースケ・サンタマリアさんが話しかけてくれますように」と願ってみることにする。ダメもとで。

ふだん料金の安いレディースデイを見計らってちまちま映画を観ているわたしが、この企画のために一日に4枚ものチケットを買ってしまった。ああ、贅沢だ。気分がいい。

とはいえ、前売り券も通常料金よりも安いのだが。その上こんなおまけ付き。素敵だ。こうやっておまけを並べてみると、改めてインパクト勝負の世界なんだろうなあと思う。

この世界はまだまだ広いのではないか。今後も映画以上にインパクトのあるおまけに出会っていきたいと思う。

手帳と携帯にタナカヒロシシールを貼ってみた。

 

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