常々気になっていることがある。といっても本当に些少なことで、ここで発表するのもためらわれるほどですが、「貼り紙」のことである。
お知らせなどの普通に貼ってあるものでなく、応急措置的にやむなく貼ったものを鑑賞するのが好きだ。好き、とはまた違うかもしれない。きれいな施設なのにそれを貼らなくてはいけなくなってしまった経緯を想像し、哀愁や諦観といったものがこみ上げてくる気がする。
今回は都内数箇所、おしゃれスポットも含め、そんな無駄にシンパシーを感じさせる貼り紙を集めてみた。さあ、これから4ページ、なるべく脳を研ぎ澄まさずに、遠い目でご覧ください。
(乙幡 啓子) |