先月、『写真写りについて考える』という記事が掲載された。T・斎藤さんによる、写真写り向上法の考察だ。
私も参加した検討会で挙げられた案は、「表情がよくなるものを頭の中でイメージする」という方法。記事をご覧いただくとわかるが、一定の効果をあげていたと思う。
様々なものを頭に浮かべて表情をテストした検討会。そんな中、参加者それぞれに微妙な違いが見られた興味深いテーマがあった。
ガンダムだ。
今回は、ガンダムを思い浮かべる人たちの様子をレポートいたします。
(小野法師丸)
頭の中のイメージと表情との関連を考察した斎藤さんの記事。確かに自分の好きなことを想像している人の表情はとてもよいものだった。
三土さんの「暗渠顔」
頭の中で地下水路を描いている当サイトのライター、三土さん。いい表情をしていると思う。
この写真写り検討会では、いろいろなものをイメージしてどんな表情になるかを試してみた。中でも表情の変化が面白かったのが、ガンダムというテーマだ。
まずは斎藤さんの例でご覧いただこう。
ガンダム前と比べると、ガンダムを考えているときの斎藤さんは心なしかうれしそうに見える。子供の頃にガンダムのプラモデルが流行った世代だからだろうか。
ガンダムについての多くの要素を捨象して描き出された白さ。捨て置くところを間違っているような気もするが、こういうことに間違いとか正解とかはないのだとも思う。
続いて三土さんの場合を見てみよう。
もともと冷静な表情だった三土さんだが、ガンダムのことを考え始めると、物思う大人の男といった雰囲気がにじみ出てきているように見える。
これはガンタンクだ。ガンダムの味方ロボットの一つであって、ガンダムではない。
ただ、確かに「機動戦士ガンダム」という作品トータルを「ガンダム」として考えたときには、ガンタンクもありだとは思う。何を思うかは自由なのだ。
ちなみに私の場合はこんな感じだ。
ガンダム中の私の表情がよく見えないのにはわけがある。これはガンダムが顔から出す細かいミサイルについて説明しているところなのだ。
やはりこれもかっこよさや強さとは違った部分だろう。子供の時にここからちっこいミサイルを出すガンダムのシーンを見て、「こんなところからも出るんだ!」と驚いた記憶がそうさせるのだと思う。
このように、ガンダムといっても人それぞれ表情も思い浮かべることも違う。もう少し別の人の例も調べてみよう。