■レッスン5 カメラの機能を使いこなそう
よく判らないからとフルオートで写真を撮る人も多いが、カメラの機能を使いこなせばそれだけで手ぶれやピンぼけの防止になる。まずは連写機能だ。
連写機能は通常スポーツの撮影などに使うのだが、これを手ぶれ防止に使う事が出来る。シャッターを押す瞬間のブレを無くせるのだ。
連写にしてシャッターを押すと、通常は押している間連続してシャッターが切られる。1枚目はシャッターを押した時のブレが出るが、2枚目以降はそのブレが無くなる。1枚目を捨てて2枚目以降の手ぶれ防止にしようという事だ。これはなかなか効果がある。
同様の手法として、セルフタイマーをシャッター手ぶれの防止に使える。セルフタイマーに設定してカメラを構えて待てばいいだけだ。シャッター手ぶれは起こりようがない。
ISO感度を上げるのも有効だ。通常、オートで撮るとISO感度は変更出来ないのでマニュアルモードにして使う事になる。詳しい設定方法は各カメラの説明書を参照して欲しい。
ISO感度を上げると写真に細かいノイズが出るが、ノイズと手ぶれどっちが写真として問題かと言ったら手ぶれの方が問題だ。ノイズなんてブログ用に小さくしたら見えなくなってしまうが、手ぶれをレタッチソフトで修正するのは大変だ。
ISO800程度までは問題ないレベルの場合が多いので、暗い場合はISO感度を上げて撮影しよう。オートの場合は800まで上げて撮ってくれないカメラもあるので是非マニュアルモードを使おう。
また、マニュアルモードの場合、大抵のカメラは露出補正が使える。わざと暗く補正するとシャッタースピードが上がり、手ぶれしにくくなるのでお勧めだ。後でレタッチして明るくすれば問題ない。
手ぶれ補正機能を欲しがるよりも、まずは今持っているカメラの性能をフルに使ってみたらいいのではないかと思う。限界はもうちょっと先にあるのかもしれない。 |