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特集


ちしきの金曜日
 
学生街の飯屋で『できるだけ大盛りにしてください』って言ってみる

これは何? 牛丼?

いやあ、おなか空いてますか?
僕は空いてます。いつでもおなか空いてます。
若者たるものいつでもハングリーでなくてはいけません。そんな若者の僕(23歳)は、大人が集まる飲み会で、『ああもっといっぱい食べたい』と思いながら箸を置くことがしばしばあります。別に遠慮しているわけではないのですが、銀座の、青山の、麻布十番の、新地のおしゃれなお店の酒の席で、見境なく飯をがっつくわけにもいきません。
そこで今週は学生街、早稲田の飯屋で、『できるだけ大盛りにしてください』と頼みこんできました。
VIVA! 炭水化物!!

(text by 梅田カズヒコ


「キッチンオトボケ」やわらかいオレンジ色の看板が安心感を演出。
食券売り場、むむむ、どれにしよう。
店内はこんな感じ。狭いので基本的に相席です(写真の二人も知らない人同志)。

一軒目、いきなりものすごい米の量です。

まず一軒目は早稲田駅からほどない場所にある「キッチンオトボケ」です。よく雑誌等で「早稲田B級グルメ」などというコピーを目にしますが、「キッチンオトボケ」という店名からしてすでにB級臭がプンプンするなあ、と思いました。(もちろんいい意味で「B級」ですよ)
ミックスフライ定食、ジャンジャン焼定食も気になるけど今日はトンカツ定食をいただく事にしました。事前に調べた情報によると50円でお茶碗にごはんの山ができるほど大盛りにしてくれるそうだ。
さっそく食券を買って中に入ってみます!

店員A「いらっしゃいませ(食券を確認しながら)とんかつ定食大盛りですね」
梅田「ええ、できるだけ大盛りでお願いします」
店員A「は、何?」
梅田「ご飯をできるだけ食べたいんです……」

お相手をしてくれた店員さんは日本人じゃないようだったので、もう一度ゆっくり言ってみました。すると厨房(オープンキッチン)からコックがどうかしたのかという表情でやってきました。

コックB「何?」
梅田「ご飯をできるだけ多くしてもらえませんか?」
コックB「んな事言ったって50円だったら50円分しか増やせないよ」
資本主義の大原則で返されてしまった。ここは引き下がるしかない。あきらめかけていたその時
コックB「ダブルスならもっと増やせるよ」
梅田「ダブルス?」
コックB「あともう50円払えばダブルス。もっとご飯増やせるよ」
そんな裏メニューがあるとは。というわけで「ダブルス」なるのを注文しでてきたものは…


とんかつ定食(ご飯ダブルス) 750円。

なんだ、この米の量!! 手前にお供え物のような中くらいの大きさのご飯が! 「ダブルス」とはお茶碗が二つあるという意味だったんですね。ここまで極端にご飯を盛られると、うれしいを通り越してなんだか恥ずかしいです。でも、いったいどのお店が750円でここまでたくさんのご飯を提供してくれるのでしょうか? ありがたいです。
トンカツ、キャベツ、そしてご飯とみそ汁。この一切無駄を省いた定食。これぞ学生街の味。さっそくカメラの撮影もそこそこに空腹だったのでいただく事にしました。


ご飯のアップ。見てくださいよ、この量。
ちょっと多すぎるなとうすうす気づきつつも食べ始めました。

キッチンオトボケ

新宿区馬場下町62
03−3202−3551
営業時間11:00〜21:30


食べても食べても減らない定食、なんとか食べ終わりました。ごちそうさまです。



 

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