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コネタ


コネタ442
 
みかんごはんを炊く

もうすぐ3月。春ですよ。八百屋の店先に、いちごのパックが並んでます。
ふとその隣を見て思いました。
「うーん、みかんも、食べおさめの時期か……。買おうかな…っていうか、何かやり残したような気がする……」
頭の中を検索。
あ、そうだ!
前々から、みかんごはんを炊いてみたいと思っていて、やっていなかったんでした。

みかんごはん、別名ぽんごはん、ポンジュースごはん、あけぼのごはん。
みかんの産地、愛媛では給食にも出るという、幻のメニューです。
まあつまり、みかんでごはんを炊いてあるわけです。したがってオレンジ色。

ここで愛媛以外の出身地の人間にとっては、普通に疑問がわくわけです。
それ、おいしいのか?

とりあえず作ってみることにしました。

(text by 大塚 幸代


最近米を食べていないので、まず米を購入。
あとミカンだけじゃなんなので、コンソメを入れてみることに。


切って……。

スクイーーーーーズします。

しかしミカンって、あんまり果汁しぼれないですね。もうシーズン終わりなので、カスカスになっていただけなのかもしれませんが。
おおきめのコップ1杯分しぼるのに、6個くらい必要でした。



コンソメをくだいて、米と果汁といっしょに炊飯器に投入。
コンソメが溶けずに浮いてるけど……まあなんとかなるでしょう。

炊きあがる間、立ち上がる湯気に、みかんのにおいがプーンとしました。
熱されたみかん果汁のにおいって、あまり嗅ぐ機会がないので、不安な気持ちになりました。
大丈夫なのかしら?





あー、でもアッサリと、できたできた。
見事にみかん色です。

ぱく。
……ん、思ったよりも食べられます。
酢めしの変化型のような味です。
例えて言うなら、酢めしを食べながらオレンジジュースを飲んでいる状態に近い、といいますか……。
味は酸っぱくて、鼻のほうにみかんの香りが抜けていく感じ、といいますか……。
これに、でんぶや錦糸卵やツナの醤油で煮たやつなんかを乗っけて、ちらし寿司にすると、かなり美味しいかもしれません。

愛媛出身の人は、これ懐かしい味なのかなあ、と想像しながら完食しました。

皆様も気がむいたら、お試しくださいまし! 冬が終わる前に!



 

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