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ひらめきの月曜日
 
食パンの可能性

食パンが好きなのだ。朝だけじゃなく、昼でも夜でも平気で食べる。食パンはパン界の白飯だ。

ジャムや卵だけでなく、納豆や海苔など和の食材を一緒に食べたりしても美味しい。人に聞いてみると自分だけの食パンメニューを持っている人が結構いる。人の数だけ食パンの食べ方のバリエーションがある。

そんなわけで、食パンのポテンシャルの高さは前々から感じていた。もしかして、もっともっと広範囲に利用できる食材なのではないか。

食パンを既成概念から開放したい! 食パンの可能性に迫りました。

(text by 古賀 及子

ステップ1・お米のかわりに食パンを使う

食パンは言わずもがな炭水化物だ。ご飯をたくのが面倒で食パンがある場合、私はどんなおかずでも割と平気で食パンを食べる。

そこで、もう少し踏み込んだ形でご飯を食パンにスライドできないだろうかと考えた。

とりあえず食パン大量購入

思い出したのは先日べつやくさんがコネタで作った「いかパン」だ(コネタ「いかパンつくりました」)。イカ飯の飯の代わりにパンを入れるという素晴らしい試み。あんな感じのことを私もやってみたい!

そうだ、お萩はどうだろう。

そば屋でお萩の餅米部分にソバを入れた“蕎麦お萩”というのを見たこともある。食パンでもきっと美味しいはずだ。


食パンを丸く切り抜いて あんこでくるむ

作りながら、中学の家庭科の時間にお萩を作ったのを思い出した。餅米でなくなぜか普通の白飯で作った。あれも美味しかったなあ。

あんこでパンをくるむのはちょっと不思議な作業だった。けれど、できあがった物は↓


ざん。まったくもってお萩!

もうどこへ出しても恥ずかしくないほどのお萩ぶりだ。おおお、感激。(考えてみれば、全面あんこなのだから、食パンじゃなくてトマトでも、小石でも包めばそれなりにお萩っぽくはなるんだろうけど……)。

で、中は、食パン


食べてみた。中の食パンはギュッと詰まってモチモチ度が上がっている。パンのふわっと感はゼロ。が、香ばしいパンの味わいはそのままだ。

うーん、食感にも味わいにも違和感があってちょっと美味しいとはいえないかも……。

……ん? そういえばこれ、お萩云々以前に、単純にあんパンの中と外をチェンジした状態になってないか。

そうか、ご飯はあんこに包まれ、パンはあんこを包む。炭水化物とあんこの間の揺れ動く関係性を見た。

ステップ1・分かったこと
・パンの場合、あんこは包まれるよりも包むべき
・というより、なにも無理することなく小倉トーストにすればいい

では、しょっぱい物との組合せはどうだろう。例えば、カレーとか。



 

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