これほど見た目とネーミングがピッタリな食べ物って、そうないと思いませんか。
「オレたち、肉。そして団子」。そう言われたら「だよね」しか返す言葉がありません。その決然とした身分表示に、思わずこちらの背筋が伸びるほどです。もしここに、タケノコだのシイタケだのタマネギなんかを混ぜようものなら話は途端に面倒臭くなって「オレたち、肉とタケノコとシイタケと、あと、えーと、なんだっけ…、とにかく団子」という、非常に力強さを欠く結果となってしまいます。「肉団子」という、この身も蓋もなさ。潔さ。
ちなみに「身も蓋もない」を慣用句辞典で引くと、次のような文章が出てきます。 【表現が露骨過ぎて、情緒も含蓄もない。直接過ぎて、話の続けようがない】
確かに肉団子には情緒も含蓄もありません。そして話の続けようもありません。 ( 2006/12/20 23:24:00 )
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