まずはクリックして音声をお聞きください。
唐突で申し訳ないが、これが今日の雨乞いだ。さっそく説明しよう。
類感呪術というものがある。求める結果を真似ることで、それを実現させるというものだ。伝統的な雨乞いの儀式では、この類感呪術の原理がよく利用される。 たとえばエスニック雑貨屋などによく売っているレインスティック。筒の中に砂が入っていて、傾けると雨のような音がする楽器だ。これは南米のある地域で雨乞いに使われていた。雨の音をまねて、雨を降らせる。まさに類感呪術のやりかただ。 テレビで、調子に乗ってモノマネをしていると本人が登場、という演出がよくあるが、あれも類感呪術の一種なのだろう。モノマネ番組では定番化しているほどの手法だから、この類感呪術はさぞかし効き目があるに違いない。
ということで、今日はこの類感呪術を利用して雨を降らせてみた。雨の音を鳴らすのだ。
小豆を入れたカゴで波の音を鳴らすように、身近なものを使って雨の音を鳴らせないだろうか。そう思ってインターネットで調べてみた。今回やってみた方法はこれだ。 @箱の上に、上面が斜面になるようにアルミホイルを張る。 Aアルミホイルの上から米を落とす。 これでパラパラと降る雨の音が表現できるそうだ。
それで実際にやってみたのが、冒頭の音声だ。どうだろう、雨の音に聞こえるだろうか。アルミホイルのせいか音が妙に硬質で、雨というよりも雹(ひょう)の音に近いかもしれない。まあ雨だろうが雹だろうが、なにかしら降水があれば雨乞い部としては満足だ。期待大。
| | 材料はこちら。 | こんな感じで米を落としていく。 |
今日の結果 … 晴れ
雹どころか雨の一滴も降らなかった。がっかりだ。そのかわりと言ってはなんだが、久しぶりに涼しくて過ごしやすい一日だったように思う。根拠のない憶測をこんなところに書くのは気が引けるのだが、これは雨乞いの効果ではないだろうか。今日過ごしやすかったのは僕のおかげではないだろうか。たぶんそうだと思うのだが、違うだろうか。 ( 2007/05/29 02:00:00 )
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